自分らしさを大切に、好きなことを大事に生きていく
ーさきさんらしく現在の楽しい状況を作り出していると思うのですが、今後もそういった状況を作り出すために、大事にしていきたい考え方や価値観があれば教えていただけますか？
いくつかあるのですが、私の原動力になっている考え方のひとつに、人生の有限性をいつも意識しています。
それが焦りにつながってしまうこともあるのですが、なにか違和感があるときには、「これは自分の人生にとってうれしい時間なのかな」「もしかしたらなくてもいい時間なのかも」と問うようにしています。
自分にとってちょっと幸せかもと思うような選択肢が見えたら、新しく進むことができるのかなと思っています。
それから、人との繋がりにいつも感謝しています。ひとりでは何もできないなと常々実感していて、近くにいる人にも遠く離れている人にも、日々支えられています。
たくさんの方にいろいろな場所に連れてっていただいて、いろいろな感情に出会わせていただいていると思っています。それを決して当たり前だと思うことなく、これからも感謝と愛情をもって人と一緒にいたいです。
ーたくさんの方とのご縁を作っていく上で、心がけていることや大切にしていることはありますか？
私はお客さまや普段接している方々に、安心していただきたいなと思っています。ためらったり緊張したりぜずに、「そのままのあなたで接してくださいね」という雰囲気でいつもいたいと思っています。
私が自分のことをオープンに話すのは、そこから由来しているんです。私がオープンに話したら相手も話しやすくなるかなとか、どうしたら心地よく話せるかなとか、そういうことを日々考えていますね。
ただそれは、私が相手に対して優しくしているというよりは、お互いに愛情を交わせるような雰囲気にしていきたいなと思っています。
ー最後に読者の方にメッセージをお願いします。
私はもともと安定志向で、リスクに立ち向かう勇気はなく、挑戦するのには不向きなタイプだと思っていました。それでも絵本屋に挑戦できているのは、自分のペースを崩さず、自分が歩みたいように前へと進んでいるからです。
苦しんだ時間や努力した時間が多ければ多いほど、得られるものも大きくなる、というわけではないと感じています。無理に困難な道を選んだり、結果を求めすぎると、自分らしくない選択をしてしまうこともあると思うんです。
自分らしさを握りしめながら、好きなことを大事にしていくことがちょうどよかった私の生き方が、同じような誰かにとって少しでも参考になれば幸いです。
ーステキなお話をありがとうございました！まるのさきさんの今後のご活躍も応援しております！
取材：黒澤朝海（Twitter）
執筆：後藤ちあき（Twitter）
デザイン：高橋りえ（Twitter）
