『相談箱』を着想し起業

ーその後Webサービスの『相談箱』を思いついたきっかけを教えてください。
コロナ鬱のときに『2ちゃんねる』を作った西村博之さんが、YouTubeライブで投げ銭機能のスーパーチャットを送った視聴者の質問に答える企画をされていました。西村博之さんのYouTubeライブを見て「さらに多くの人がインフルエンサーに質問しやすい世の中になったらおもしろいな」と考えるようになったことがきっかけです。
インフルエンサーや何かを成し遂げた人たちの発信は当事者側からの発信がほとんどで、視聴者からの質問に答えるような、いわゆる受動的な発信をすることはなかなかありませんでした。実際に一般の方が感じている不安やニーズを発信できれば、みんなにとってもうれしいことなのではないかと思いつきました。
また、アイデアを具現化した経験がなかったため、失敗してもいいからアイデアを具現化する経験をしたいと考えたのです。アイデアを具現化した経験を次のアイデアが出てきたときの糧にしようと考え、Webのサービスを作り出そうと思いました。
ーWebサービスを思いついてから行動するまでの期間はどのくらいだったのでしょうか?
思いついた当日に内容を練って、数日でマネタイズやデザインを決めました。フロントエンドの部分は自分でできるのですが、バックエンドの部分はできませんでした。そのため、企画書を作って数人に声をかけていきました。現役エンジニアの友人が興味を持ってくれたため、彼に業務委託をして一緒にWebサービスを作ることになりました。
ー西村博之さんのYouTubeライブを見てWebサービスを作るまでの行動が早くて、情熱を感じました。
コロナ鬱だったときに自分に優しく、やりたいことをしようと考えていたのが大きく影響していると思います。思いついたWebサービスが単純におもしろそうだからやってみたいという思いと、サービス自体の魅力やサービスが流行ったあとの社会を想像しながら行動していました。
思いついたWebサービスはエンタメの要素もあったため、お芝居をしているからこそ見えたものもあり、持っているエンジニアのスキルを掛け合わせられるのは自分しかいないと思ったのです。自分にしかできないことだと思い、情熱を持って行動できました。
コロナ鬱のときに自分には際立つものが何もないのを痛感しましたが、渇望感を抱く中で自分にできることを見つけられたため、飛びついていったのだと思います。
ーWebサービスを思いついたときはどのようにして演劇活動と両立されていたのでしょうか?
Webサービスを思いついてからも演劇活動は続けていましたが、Webサービスに注力するためにWeb制作の受託はストップしました。演劇活動はやりたいと思っても公演がないとできないため、出演する機会があればどんな公演でも受け入れる体制を整えていました。
ー演劇が好きだからこそ現在も演劇活動を続けられていると思うのですが、演劇に対するモチベーションの変化はありましたか?
正直なところ、自分自身が何かを演じることはあまり向いていないと思っています。演劇活動を続ける中でつらいこともありますが、向いていないからこそ「好きこそものの上手なれ」という言葉のようになっていきたい思いがありますね。
ー好きなことを続けられる方法は何だと思いますか?
「好きなことをして生きていく」から「好きなこと”も”して生きていく」ことが重要になってくると思います。私自身、演劇1本で生きていたらどこかで心が折れていたと思っていて。好きなことをして生きていけるのはごく少数だからこそ、リスクを負いすぎずに好きなことを続けるにはどう生きてどう仕事をするか、と考え方を切り替える必要があると思うのです。
私の場合はインフルエンサーに相談できるサービスの『相談箱』を通して芸能関係のつながりが増え、演劇活動にも良い影響をもたらしています。だからこそ趣味と仕事を切り分けて考える必要はなく、趣味と仕事は近くに置いていても良いのだと思います。
ー最後に大森さんの今後の展望を教えてください。
Webサービスを伸ばす過程で自分自身も成長し、俳優としてメディアに出演して『相談箱』に興味を持ってもらえるようになりたいです。今後新しいことにも取り組むかもしれませんが、そんな中でも現在取り組んでいることが伸びていったらうれしいと思っています。
ーありがとうございました!大森さんの今後のご活躍を応援しております!
取材:西川莞人(Instagram / Facebook)
執筆:竹山瑞香(Twitter)
編集:松村彪吾(Twitter)
デザイン:高橋りえ(Twitter)



