芸人として売れたい気持ちを利用され、社会の怖さを知る

ー大学時代は芸人を目指されていたそうですね。
高校の文化祭で一緒に漫才をした友人と、芸人になるために活動を始めました。
「M-1グランプリ」や「キングオブコント」、中京テレビの「オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。」など色々な番組に応募しました。積極的にイベントにも参加して、テレビ関係者の方に顔を売っていました。
ー芸人を志している時に、自称テレビ関係者に利用された経験があったそうですね。
自称テレビ関係者に「知り合いの関係者に会わせる」と言われたのに、結局誰も紹介してもらえなかったんです。
その人とは、イベントを通じて出会いました。テレビ関係の知り合いがたくさんいる話を聞き、自分たちを売り込むチャンスが得られるかもしれないと期待をしていました。
「今度のイベントでたくさん人を呼んできたら、知り合いの関係者に会わせるよ」という一言を鵜呑みにして、集客に励みました。ですが気が付くと、芸人ではなくイベントのスタッフのような扱いになっていたんです。身をもって社会の怖さを知った出来事でしたね。
ーこの経験から、どのようなことを学びましたか?
人の力に頼りすぎてはだめだと気付きました。何も知識がないと、人に利用されてしまうんだなと。自称テレビ関係者が、どこのテレビ局の人とつながっているのかすらも知らなかったんです。
大手企業で働くにつれて、自分の市場価値に不安を覚える

ー苦い経験の後、芸人を目指す道から企業への就職にシフトされたと伺いました。就活はどのような軸を持って企業を探していましたか?
正直、就活の軸はブレブレでした。安定企業なのかベンチャー企業なのか、営業職で歩合給なのか固定給なのか。最後まで定まりませんでした。ただ入社後に終身雇用で安定した生活が担保される環境のほうが、不安にならないだろうと考えていました。
ーリゾートトラストへの入社を決めた理由を教えてください。
内定をいただいた企業の中で、最もインセンティブが高かったからです。
就活の軸は定まっていませんでしたが、選考を受けた企業には嘘はつかず自分の考えを話しました。すると、インセンティブ制度を導入している企業からは全て内定をいただけました。「自分は安定より挑戦が合う人間なんだ!」と気付くきっかけにもなりました。
ーリゾートトラストの営業職として働いて気づいたことや感じたことはありますか?
1年働いてみて、大手企業の良さも悪さも知りました。大手企業の良さは、売れる仕組みが整ってるので、成果が出しやすいところですね。一方で、会社の商品を決められた値段や手法でお客様に案内するしかないことに、裁量の少なさを感じました。
会社に決められたことしかやっていないので、自分の市場価値は低いのではないかと不安を抱くようになったんです。しかも扱っていた商材は会員制のホテルで、顧客が富裕層に限られていました。営業スキルの汎用性も低く、転職できる会社があるのか怖くなりました。もし転職できても、即戦力になれないかもしれないと、もやもやが止まりませんでした。


