高い壁に挑み続ける。nocoビジネス開発部部長の竹中龍聖が語る、夢を叶える方法

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第965回目となる今回は、竹中 龍聖(タケナカ リュウセイ)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

現在、ベンチャー企業のビジネス開発部部長を務める竹中さん。学生時代のエピソードやこれまでのキャリア、今後の展望などをお話していただきました。

学生時代は野球に没頭!甲子園を目指し、キャプテンも務めた

ー簡単に自己紹介をお願いいたします。

竹中龍聖と申します。今年27歳で、10人ほどのスタートアップであるnoco株式会社で現在働いています。展開している事業はセールステックやマニュアル製作で、僕の業務は主に営業やマーケティング、業務のマネジメントなどです。

ーまずは学生時代のエピソードから教えてください。

高校時代は山口県に住んでいて、高校野球に熱中していました。甲子園にこれまで2回出たことのある高校に在籍していて。決して強豪ではありませんでしたが、先輩たちに続いて自分たちも甲子園に出ようと頑張っていましたね。3学年全体で約50人くらいの部でした。

父親が野球経験者でキャッチボールをよくやっていたこともあり、野球は小学校2年生から初めて、ずっと続けていました。初めはボールが怖くて。でも練習するうちに、捕ったり投げたりできるのが嬉しくてハマっていきましたね。練習をみんなでやるのも楽しくて、勝てば勝つほどチームの仲の良さも深まりました。

高校3年生になるとキャプテンを任されて、強い背中を見せるというよりは、監督と選手の間、選手の間を取り持つ中間管理職のような振る舞いをしていました。それまでもキャプテン経験があったので、人をまとめるのは苦ではなかったですね。

年末年始やテスト期間、入試期間以外は練習漬けでした。チームの監督が、選手へ自主性を持たせようとする人だったので、自分たちで練習メニューやチームの方針を考えることも多かったです。

チームマネジメントの楽しさや難しさ、自主的に物事へ取り組む姿勢もここで身についたと思います。

ー甲子園には行けたのでしょうか?

行けなかったんですよね。最後の大会は、山口県大会の2回戦で敗退してしまいました。みんな切り替えが早く、「頑張ったな!」とお互いを称えあって野球生活が終わりました。

野球に没頭するあまり、それまで勉強はあまりしていなくて。大学受験には半年の勉強期間で挑むことになりました。志望していた山口県の国立大学に落ちてしまい、浪人を決めたんです。勉強期間が少なかったとはいえ、いざ落ちるとショックが大きかったですね。

浪人中は、現役で目指していたよりも偏差値の高い大学への進学を目標に、勉強に励みました。予備校に貼り出してあった文系の偏差値表で、一番上に書いてあった慶應義塾大学を目指すことにしたんです。今までは野球で集団プレーの日々でしたが、高い目標をおいたことで、一人でも勉強に熱中できました

最終的には関西学院大学に入学することに。英語教師を志していたので、文学部の英語学科に決めました。高校時代、勉強も部活もお世話になった大人が教師だったので、職業として憧れていましたね。

ー大学生活はどうでしたか?

バイトを頑張りました!チェーン店はマニュアル通りのイメージがあったので、個人飲食店でのアルバイトを探し、バルとスポーツバーの2店舗を経営しているところを選びました。アルバイトとして1年ほど勤めた後、アルバイトが店長を担当する流れになり、僕が店長を務めることになったんです。

店長として、店舗の運営に加えて、原価管理、人件費管理などのコスト周りの管理もしていました。あとはビラ配りや客寄せなど、集客も担当していましたね。店長業務に関わる中で、ビジネスの面白さに気づき、教師になる夢はいったん置いておくことにしました。店舗の全員で売上アップに向けて取り組むのは、まるで高校野球のようで楽しかったです。

新卒から一貫して、ベンチャー企業でキャリアを築く

ー学生時代はインターンもされていたのですね。

関西の大企業でテレアポをしていました。大企業の一員として働くことにはあまり面白みを感じず、僕には合わないなと感じて。小さいベンチャーに目を向けることにしました。

東京でサイバーエージェントのインターンに参加もしてみたのですが、思ったよりも希望が大きなベンチャー企業もあるのだと気づきましたね。もっと小さい、社員数が50人くらいのベンチャー企業を探しました。自分が会社を伸ばしていけることを実感できる、ユニークな事業をやっている会社が理想でした。

ー新卒ではどんな会社に入社されたのですか。

新卒では、経営者のマッチング事業をしている株式会社オンリーストーリーに入社しました。最初の3ヶ月にカスタマーサクセスをやる中「営業をやりたい」と言い続けていたら、新たに立ち上げるインサイドセールスをやらせてもらえることになって。その次の1年では、フィールドセールスにも関わりました。

自分たちで会社を作っていく感覚があり、全てが初めてで楽しかったですね。新たな知識を吸収して、ビジネスに活かせるのがすごく楽しかったです。

ー新たな知識をたくさん得られたのですね。

はい。ただ、25歳でこの会社は退職しようと決めました。4年目までフィールドセールス、インサイドセールス、マーケティングの組織のマネジメントを担当していて、すごくもがいた時期だったんです。

会社が資金調達をしたり、メンバーが増えたりと急成長する中で、自分が会社を伸ばすためのマネジメントをやりきれなかったことが多くて。

「もっとこうすればよかった」と後悔が積み重なっていたものの、組織が大きくなるにつれて変えられなかったことが多かったんです。モチベーションが下がってしまい、馬力の出ないことが多かったですね。

この失敗を生かして、小規模かつ、ビジネスサイドで力が足りていない会社への入社を決めました。今、前職での経験を生かして、リベンジに燃えているところです。社員数名から数十名に成長することを見越して、今後やるべきことを社内に周知できるよう頑張っています。