採用支援事業のTEAM-X 代表・青田大典に聞く、自分と向き合うキャリアのススメ

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第963回目となる今回は、TEAM-X株式会社 代表取締役・青田大典(あおた・だいすけ)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

2023年4月に設立したばかりのTEAM-X株式会社にて、採用支援事業を展開している青田さん。過去には何度も挫折を経験したそうです。自分と向き合って成長や変化につなげてきた青田さんに、キャリア観を聞いてみました。

野球で学んだ「挨拶・感謝・思いやり」が土台に

ー早速ですが、自己紹介をお願いいたします。

TEAM-X株式会社 代表取締役の青田大典と申します。2023年4月に設立したばかりのTEAM-X株式会社では、採用のコンサルティングや代行、広報支援を行っています。

SNSマーケティング領域で学生起業、その後ベンチャー企業2社を経てフリーランス人事に。10社以上の採用支援を行う中で、本質的な支援ができるチームを作りたいと考え会社を設立しました。

私自身、できた人間ではなくて…。周囲の方がしっかり向き合ってくれたからこそ、今があります。仕事でもプライベートでも、関わった人たちを大事にしていきたいです。

ー「できた人間ではなかった」といいますと…?

自信満々で、自分が1番じゃないと嫌な人間だったのです。

最初の変化は、小学校3年生のときに入った少年野球チーム。「挨拶・感謝・思いやり」を大事にするコーチや監督が、向き合ってくれて。チームスポーツだったこともあり、人の気持ちを考えるようになりました。

小学校の先生からも熱心な指導を受けましたし、小学生時代の周りの大人たちが私の土台を作ってくれたのです。

ー良い指導者に出会って、変化があったのですね。その後も野球を続けたのですか?

はい。中学校も高校も野球部です。特に高校では熱心なメンバーが多く、努力する仲間の背中を見ながら、野球に没頭していました。

ひとつ上の学年の副キャプテンが、グラウンドの整備や声出しを率先してする方で。キャプテンが掲げた目標にチームが向かっていけるよう、気を配っていたのです。副キャプテンが引退試合で活躍しているのを見て、野球の神様がいると感じました。

私が副キャプテンになって、雑用も練習も手を抜かず頑張れたのは、野球の神様がいると信じていたから。小さなことでもコツコツ取り組む姿勢が、高校野球を通して身につきましたね。

インターンシップで、目標を持つ楽しさを思い出す

ー野球に打ち込む青春だったのですね。大学時代はどういった生活を送られたのでしょうか?

大学に入ってしばらくは、モヤモヤした気持ちで過ごしていました。資格を取ったり、アルバイトを頑張ったりしていたのですが、何にも熱中できていない感覚があって。野球をしていたときの充実感を求めていたのかもしれません。

転機は、大学3年生のときに申し込んだインターンシップ。ハワイや琵琶湖の湖畔で、他の参加者とキャリアについて語り合ったり、課題解決のワークに取り組んだりしました。

ーハワイや琵琶湖…。おもしろそうなインターンシップですね。参加して、どういった変化がありましたか?

1番の変化は、キャリアについて考えるようになったことです。目標や理想を語る仲間から刺激をもらい、将来の自分をワクワクしながら想像できるようになりました。

野球のように打ち込めるものが、私には必要だったようです。

ー目標を持つ楽しさを思い出したのですね。他に、インターンシップに参加して良かったことはありますか?

インターンシップで出会った人とのつながりから、実際にキャリアが広がっていったことです。

参加者の中に、就活生向けのバーを経営している方がいまして。一緒にやらないかと声をかけてくれたのです。バーには、さまざまな価値観を持った方が集まってきて、好きなように自分のキャリアを描こうと思えました。

いろいろな企画をバーで行ううちに興味を持ったのは、0から1を創る仕事。就職活動を途中で止めて、バーに来てくれていた就活生と起業しました。