学生のために青春フォト企画、「フォトラベ」を設立
ー西日本を一周をしたことで、新しい価値観や考え方が生まれたか？
初めてイキイキとした、楽しそうに生きている大人に会いました。もっと早い段階でお会いしたかったです。
ー素晴らしい出会いをして良い影響を受けた後、山田さんはどんな行動をされたのですか？
実は大学生の時からカメラが好きだったので、入学した当初から、カメラに使うお金を貯めていました。
せっかくカメラを撮るのが好きならば、スキルを上げて極めたい。どんどんのめり込んでいきましたね。
ー将来については、どんな計画を？
その後、僕自身がフォトグラファーの夢を追いかける為に、本格的に大学を休学。一人暮らしを始め、新天地で頑張ろうと思い、準備をしていました。
西日本を横断後、インターン活動に参加させて頂いた会社さんから、「フォトグラファーを探している」と、お仕事をいただきました。
僕自身もまだまだ駆け出しで、未熟だったこともあり、カメラのスキルを勉強する機会や、ノウハウを培う為にお仕事をもらい、学ばせて頂きました。
ーそこからしばらくは、フォトグラファーとして活躍されたのですか？
その後しばらくは、お仕事をいただいていました。
しかし「ずっと会社さんに甘えさせてもらうわけにはいかない。この状況をなんとかしなければいけない」と思い、自分なりにフォトグラファーとして新しい道を切り開いていきたいと思っていたのです。
ー「新しい道」とは具体的に、どんなことを？
「自分がフォトグラファーとして、活躍したいと思ったきっかけはなんだろうか」と考え、初心に戻り、「旅がとても好き」ということ。しかしコロナ禍となり、学生時代にしか充実できない貴重な時間を奪われてしまった。
その学生時代の瞬間を写真に残せば、彼らの良い思い出づくりができるはずだと考えました。そして今までのいろいろな人脈や、コミュニティを駆使して営業活動を行い、新たな媒体「フォトラベ」を実現させました。
フォトラベは、学生を中心に高校3年生、中学生3年生の卒業式の写真を撮るサービスです。撮影する対象は卒業式を経て、全員がバラバラになってしまう、島を離れなければならない学生を中心に撮影させていただいております。
ー「フォトラベ」の活動を、SNSから拝見させて頂きました。素敵な写真ばかりです！
ありがとうございます。「学生の為に貴重な青春時代を写真で残してあげたい」という思いから、自分で「撮影させて頂けないでしょうか」と様々な方々に声をかけて、皆様にご協力いただき全国各地に足を運び、撮影しています。
ーちなみに、山田さんが考える写真の良さとは？
自分がフォトグラファーとして、大切にしているテーマがあります。
それは「10年後に見返したくなる瞬間を、写真で」です。
ご家族にとって、子供の幼少期の写真撮影は、とても大変ですよね。特に1歳２歳は、その時のご機嫌次第で暴れたり、泣いたりと。
ーたしかに、子供が小さい頃は、ご機嫌を取るだけで精一杯ですね……。
そんな大変だった当時の写真を、10年、20年後に見返すと、当時感じなかった思いや、懐かしい思い出がよみがえり、新しい気持ちなど、時間の経過とともに価値がつていきます。
そんな10年後、20年後に見返したくなる写真を、撮ることが自分自身の目標です。
「チャンス」はどこからも振ってこない、自分からつかむことだ
ー山田さんは、今後どんなことをやっていきたいですか？
フォトグラファーとして、さらにカメラを突き詰めることです。
例えば、僕自身がフォトグラファーとして活躍すると決めてからは、就職せず、カメラを頑張ると決めました。
写真に今の理想をすべてをつぎ込むくらい、フォーカスしないといけないと思っています。
今後「写真」は、自分自身の軸になっていくと思うので、将来的に「写真」をチームで動かせるようにしていきたいと思います。
例えば、フォトラベのような、「青春」や「学校」、「地域」というキーワードがとても好きです。「写真」をベースにした企画を生み出し、できれば法人化して、社会の皆さんに貢献していきたいと思います。
ー最後にU₋29世代へメッセージをお願いします！
チャンスは、たまたま降ってくるものではないと思います。運や巡りあわせをつかむのも、いろいろな所に興味関心をもって繋がりをもった結果なのかなと思いますね。
また人と人との心が繋がり、拍動が伝わるような人脈づくりは、今後一生糧になり、宝ものになると思います。人間関係は、時に「うっとおしい」と思われることもあるかもしれないです。そう思われたなら、その人はそこまでなんだと思えばいい。
もっと貪欲に、積極的に人脈を作り、チャンスをつかんで欲しいです。
ーありがとうございました。山田さんの今後のご活躍を応援しています！
今回のゲスト・山田さんが運営する、青春フォト企画「フォトラベ」の詳細はこちら。
取材：戸田光（Twitter）
執筆：岩本香織（Twitter）
デザイン：高橋りえ（Twitter）
