複業フリーランスみえだ舞子のつねに自分らしくいるための、とっておきの考え方

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第907回目となる今回は、複業フリーランスとして活躍中のみえだ舞子さんをゲストにお迎えし、現在にいたるまでの経緯を伺いました。

複業フリーランスのみえだ舞子さんは、芸術系の大学へ進学し、ミュージカルサークルに入りました。将来は演劇に関連した仕事をしようと決め就職しましたが、「好きだけでは仕事にはならない」という現実の厳しさを体感し挫折を経験。

その後転職を機に会社員として働きながら、副業としてキャリアコーチとカメラマンの仕事を始め、複業フリーランスとして独立しました。

「もう自分の道は迷わない!」と強く決断し、後悔と我慢しない道を歩む為に覚悟を決めたみえださんのお話を伺いました。

やりたいことがありすぎて、進路に迷った学生時代

ーまずは自己紹介をお願いします。

みえだ舞子です。今は複業フリーランスとして活動しておりキャリアコーチとカメラマン、企業様の広報などを担当しています。

また不定期ではありますが、キャリアスクール「フリーランスカレッジ」を主催しています。

小さい頃から、得意なことと苦手なことの差が大きいタイプのため、得意なことを仕事にしました。もともと学生時代から「やりたいことがたくさんありすぎる」タイプでした。

ー得意なことを仕事にしたみえださんは学生時代、やりたいことに挑戦していったのですか?

大学は芸術系の大学へ進学し、放送学科に入りました。もともと舞台が好きだったのと、芸能やエンタメにも興味がありましたね。

高校時代からやりたいことがたくさんあり、「何を選べばいいのかわからない!」と大学進学に迷っていました。

その悩みを先生に相談したところ、「やりたいことがたくさんあるなら、おもしろい大学があるから、いろんなことをやっている人たちがいる環境にいった方がいいのでは?」と提案され、納得して芸術系の大学へ行くことに。

学科数は8学科あり、映画学科や美術学科等、いろんな人たちが集まっている大学です。プロフェッショナルな教授が集まっているのも進学先に決めた理由のひとつでした。

ー大学では、サークルに所属していたのですか?

ミュージカルをつくるサークルに入り、すべてオリジナルで制作していました。

ーサークルでは、作る側と、出演する側の両方だったのですか?

両方です。ミュージカルがとても好きだったこともあり、大変ではありましたが、照明等の裏方仕事も進んで楽しくやっていましたね。また役者として舞台に出たりと、とても楽しかったです!

ー演劇中心の大学生活を過ごしたみえださんは、卒業後の進路選択について、どのように考えていましたか?

実は大学に入った早い段階で、放送学科にあまり興味がなくなってしまったんです。正直舞台の方が楽しくなってしまい、かろうじて大学の学科に在籍しているような形でした。サークル中心の大学生活だったことは間違いありません。

大学3年生で引退したタイミングで、2個上の先輩から、ミュージカルの演劇をたちあげる話を聞き、「稽古場へ遊びにきたら?」とお声がけいただき、手伝うことになりました。その公演がきっかけとなって、正式に劇団員として参加させていただいたんです。

担当は主に舞台制作でした。具体的には、裏方でキャスティングしたり、スタッフさんと打ち合わせしたりと。企画から当日の受付も行います。舞台制作を経験したことで、より演劇に携わる仕事をしたいと強く感じました。

「好きだけでは、仕事にできない」と感じた初めての就職

ー周りの就職活動が始まってから、将来について迷われることはありましたか?

とても悩みました(笑)。

ちなみに、芸術系大学は少し環境が特殊なため、就職活動をしない人が多いんですよ。役者で頑張っていく人もいたりと。

一応私は、就職活動をしようと決めましたが、何から始めればいいのかわからず進路指導課に相談したりしていました。

当時の私は「どうして、みんなすぐに入社したい会社を決められるんだろう?」とすごく疑問だったんですよね。

求人票や求人サイトを見て「ここに入社したい!」と決めるのが一般的だと思いますが、「どうして求人の情報だけで会社を決められるの?」と思っていました。

私自身の性格が関係していると思いますが、企業の魅力を求人票やネット上で拾うことができなかったのです。次第に、一般的な就職活動のやり方では難しいと思って、組織にこだわらず自由に働いている大人に会いに行こうと思ったんです。それが私なりの就職活動かなと思って。

社会人の人たちが集まるキャリアイベントに参加しました。そこで仲良くなったフリーランスのカメラマンさんと話すなど、選択肢を広げていった結果、「会社員にならなくてもいいのでは?」と大学4年生の春頃に思い始めたのです。

ーそれからは、就職活動をせずに卒業したのですか?

「就職はせずに、演劇を続けられる選択肢を探そう!」そう決めてからは就職活動をせずに、アルバイトしながら劇団の活動を続けていました。

実はそのタイミングで、以前から気にかけてくださっていた演劇関係の社長さんからご連絡をいただいて。

「よかったら、新卒採用しているから受けてみない?」とお声掛けをいただきました。当時は就職するつもりがなくなっていたので、正直悩みましたね。会社員になってしまったら演劇を続ける時間は確保できなくなってしまうのではと思い込んでいたんです。

でもその正直な気持ちも含めて、社長さんに相談させていただいたら「せっかく演劇界にいるなら、使えるパイプは使った方がいい」とのアドバイスをいただいたんです。

相談していくうちに仕事と劇団の両立もできそうだったので、選考を受けさせていただくことにしました。