Web制作者 佐瀬佑弥が未経験から掴んだ、自分らしい働き方とは?

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第900回目となる今回は、Web制作者 佐瀬 佑弥(させ・ゆうや)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

講師やWeb制作を教えるシェアハウスを運営している佐瀬佑弥さん。Web制作者として活躍するまでの経緯について、大切にしている価値観とともに伺いました。

いすみ市に移住し、Web制作者として活躍!

ーまずはじめに、自己紹介をお願いします!

Web制作者をしている佐瀬佑弥です。Web制作では、企業から依頼を受けてコーポレートサイトを制作することが多いです。

また、もともと教育業界にいたことを活かして、フリーランスのWeb制作者を育てる活動もしています。

ー現在の働き方について、教えてください。

前職は会社員でしたが、現在はフリーランスとして働いています。フリーランスでは「働き方の戦略を自分で立てられる」ということに面白みを感じています。

また、働く場所を自由に選べることも良い点です。現在千葉県のいすみ市に住んでいますが、フリーランスになってから移住で来ました。

ーいすみ市に移住したきっかけは何ですか?

「田舎フリーランス養成講座(現在:ワークキャリア)」という、フリーランスを養成する合宿に参加したことがきっかけです。

フリーランスになりはじめの頃は収入が安定していないため、自分で家を借りるのが難しいということが多くあります。そのようなフリーランス向けに、いすみ市ではシェアハウスをいくつか貸し出していました。シェアハウスに住むことで、他のフリーランスの方との交流にもなるため、移住を決めました。

新卒で塾に入社するも、やりがいにギャップを感じる日々

ー前職は塾の講師をしていたとのことでしたが、ファーストキャリアとして選択した経緯を教えてください。

大学では教育学部に所属していました。はじめは教師になることを目指していたのですが、教育実習をした時に教員の働き方が大変そうだと感じたことや、一度社会に出てみたいという気持ちがありました。

また、私は大学受験で浪人したのですが、現役時代にあがらなかった成績も、浪人時代に勉強方法を変えたら一気に成果がでた経験があります。

努力してもやり方がわからなければ成果につながらないことを経験していたので、自分のように「努力しているけど、自分に合う勉強方法がわからない」という生徒の力になりたいという気持ちもありました。

これらをふまえて、塾に入社を決めました。

ー入社後について教えてください。

自分のやりがいと異なる、と感じていました。

生徒の勉強をサポートしたいという気持ちで入社しましたが、実際は勉強に向き合うことよりも、塾の生徒を増やすことや夏期講習を受けてもらうための営業要素に重きが置かれていたのです。

例えば、「夏期講習を検討する前に学校の復習を繰り返しやった方がいい」と本音では思っても、講習を受講してもらうためにお勧めしなければいけない状況でした。「自分が思う、生徒にとって良いこと」と「塾講師として勧めないといけない状況」のジレンマ・ギャップを感じるようになったのです。

働き方の自由を求めて、フリーランスを目指すことを決意

ーやりがいにギャップを感じる中で、次のステップへ行動したのはどのタイミングですか?

1年半勤めたタイミングです。そのタイミングで退職を考えていたのですが、退職後は会社に勤めるのではなく、フリーランスになりたいと考えるようになりました。

ーフリーランスを考えるようになったきっかけは、何でしたか?

当時お付き合いをしていた人と別れ、今後のプライベートについて考えたことがきっかけです。

塾の勤務時間が一般的な生活スケジュールとあわなかったこと、転勤があったので遠距離恋愛だったことが原因で別れてしまいました。

今のような勤務時間・働く場所を選べない働き方に対して、「この先結婚したいと思ったときどうなるんだろう」と不安がでてきました。

その時、場所にとらわれない働き方、と検索していたらフリーランスという働き方に出会い「これはいいじゃん!」と思って目指すことに。

身近にフリーランスとして働いていた人はあまりいなかったのですが、同じ大学を卒業した同期がフリーランスとして働いていて、ワークキャリアを受講していたことを知りました。

ワークキャリアの合宿場所が地元から近いこともあり、参加を決めました。

ーワークキャリアに挑戦するにあたって、ハードルはありませんでしたか?

新しい分野の勉強については、もともと独学で勉強していたこともあり抵抗はありませんでした。ただ独学する期間が長いと両親にも心配をかけてしまうため、一定お金はかかるものの早く結果を出せるならいいと思い、ワークキャリアに参加することにしました。

ーワークキャリアでの合宿はどうでしたか?

ワークキャリアの特徴は、実践形式でメンターのサポートを受けられる点です。実際の案件を受注して納品まで進めるのは、未経験だったので一番不安を感じていたことでした。ワークキャリアに参加した結果、1ヶ月で案件を受注から納品まで達成でき「フリーランスとして働いていけるかもしれない」と確信することができました。

ーワークキャリアではフリーランスを志す人同士が交流できると伺いました。交流できるメリットについて教えてください。

ワークキャリアでは、Web制作、Webライター、動画制作のように、異なる分野でフリーランスを目指している人とも交流ができます。

そのため、お互いに得意分野を補うことが可能です。例えば私はWeb制作をしていますが、ホームページを作成するにあたって、文章を書くことが必要な場面もあります。その時は、文章を得意とするWebライターに協力してもらうことができます。

また、他の領域の仲間に仕事をつなげられることもあります。例えばWebライター・動画編集をしている仲間から「取引のある会社でホームページを制作できる人を探していそうだよ」と紹介をしてもらえることも。

他にも、未経験の分野について勉強していると孤独に感じることが一番辛いと思うのですが、フリーランスの働き方や仕事について話せる仲間がいたことでとても心強かったです。

うまくいったこと、いかなかったこと両方について、同じ環境で頑張っている仲間と切磋琢磨ができることが良いと感じました。

ーワークキャリアについて、現在は運営する側として携わっていると伺いました。

フリーランスでWeb制作に挑戦したい受講生に対して、講師の活動をしています。

きっかけは、ワークキャリアのイベントでお声がけいただいたことです。

フリーランスとしても安定しはじめた段階だったことや、浪人してまで教育学部にはいっていたこと、その後塾講師として働いていたことから、教育に対する思いも強いだろうと感じていただいたようです。

Web制作の経験はまだまだでしたが、案件獲得の営業方法には自分の成功事例があり、最近まで自分と同じ立場だった受講生とも近い存在として協力できることも多いだろうと感じて挑戦しました。

ー過去の経験を活かせているのですね!

教える側になって、受講生から学ぶことも多くあります。例えばWeb制作や、フリーランスとして仕事を獲得するのには様々な方法がありますが、受講生を通じて今まで実践していなかった方法に気付くこともあり、自分自身も勉強になっています。

また、講師としては「フリーランスありき」ではなくて、受講生の人生に本気で向き合っています。人生の目標を達成する手段としてフリーランスを位置付け、キャリアを一緒に考えます。

自分が受講生のサポートをすればするほど、受講生のいい人生に貢献できると実感できることは、とてもやりがいを感じますね。