優しさの連鎖!フォトグラファー秋岡英太朗から学ぶ「小さな幸せに気づくこと」の大切さ

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第650回目となる今回は、株式会社Lovegraphのフォトグラファー秋岡英太朗さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

苦しい経験をしつつも、小さな幸せに気づき、その後フォトグラファーとして活躍する秋岡さん。幸せだなと感じたことを、人と共有し、幸せの輪を広げてきました。そんな身近にある幸せに気付くことが人生を豊かにすると気づいた秋岡さんの生き方を、これまでの人生からひも解いていきます。

”愛を写真に残す”活動をする

ーまず、簡単に自己紹介をお願いします。

現在、株式会社Lovegraphでフォトグラファーをしています。また、オンラインサロン『のちハレ』のサロンオーナーもしています。

ーLovegraph のフォトグラファーとして、写真を撮るときにどのようなことを意識していますか。

1番心がけているのは、一緒に楽しむこと。ゲストと一緒に撮影の体験自体を楽しみながら撮影すると、自然な笑顔が出てくることが多いですね。

楽しむために、会話を大切にしています。その都度、撮った写真を一緒に確認するようにしています。どのように撮れているかを確認し、どんな写真が撮りたいかを伺い、こんな写真はどうかと提案もしています。一方的に撮るのではなく、コミュニケーションを取りながら一緒に作り上げていくイメージですね。

ー人物はもちろんですが、自然など背景となる周りの雰囲気もとても素敵だと感じますが、何か意識していますか。

写したくないものは写さないように心がけています。被写体の2人以外はなるべく写さないように。そのため、背景に入れるものは考え抜いて撮っています。例えば、ただの木ではなく、絵本に出てきそうな可愛い形の木だったり。建物も優しい色の壁やおしゃれな壁を選んでいます。

ー秋岡さんはいくつかのフォトコンテストで受賞をされているとか。どのようなお写真を撮ったのですか。

ジャパンウェディングフォトグランプリで日本1位となった写真は、青空のもと、野球場の土の上でタキシードと純白のドレスを着た写真ですね。わかさスタジアムの野球場で撮影しました。旦那さんが野球をしており、グラウンドに立った思い出の場所です。

ニューヨーク最大のフォトコンテスト『ipa』で世界2位となった写真は、海辺で撮影したウェディングフォトです。引越しで結婚式を挙げられないカップルが、結婚式の代わりに形に残る写真で思い出に残したいとご依頼いただきました。

ベールが舞っているシルエットの写真を撮りました。その場で構図が湧いたわけではなく、前から撮りたいと思っていた構図と一致し、いまだと思い撮影しました。

普段から撮りたい写真の発想は、SNSや雑誌から得ることが多く、イメージを実現できた写真ですね。

“好きの共有”がサロンの立ち上げに繋がる

ー『のちハレ』サロンという日本最大のフォトコミュニティは、どのようなサロンでしょうか。

『のちハレ』サロンは、「#ひとりで好きをみんなで好きに」というコンセプトで運営しています。僕と川邉友哉さんのフォトグラファー2人でサロンオーナーをしています。

主な活動は2つあります。1つめは、写真を楽しむ活動です。ノウハウ動画配信やオンライン写真勉強会をしています。

2つめは、交流活動です。「#ひとりで好きをみんなで好きに」のコンセプトのもと、写真に関わらず、それぞれの趣味をみんなで共有しています。趣味の話が、写真に繋がることもあります(笑)

主に、勉強と趣味の両方をやっている感じですね。

ーコンセプトの「#ひとりで好きをみんなで好きに」には、どのような思いが込められているのでしょうか。

「#ひとりで好きをみんなで好きに」には、5つの思いが込められています。

「ひとりで好きと言わずにみんなで好きと言おう」
「自分の好きと全力で向き合おう」
「誰かの好きも好きになろう」
「好きを分かち合えばもっと楽しい」
「好きにやろうぜ」
の5つです。

僕と川邉さんは、大学卒業頃から写真を通じて知り合いました。それぞれの好みは全く違いましたが、お互いの好きなものを共有するなかで、新しい世界や自分にはない価値観を得ることができました。

川邉さんから話を聞いたからこそ、気になって写真を撮るきっかけになったり。好きを共有したからこそ、自分の写真や人生に、活かせることがたくさんありました。この経験をもっと多くの人と共有できないか、と考えるようになりコミュニティを作りました。

ーでは、『のちハレ』サロンの運営をされるなかで、楽しいことや嬉しいことを教えてください。

1番嬉しいことは、オンラインコミュニティなので、世界中の人たちと繋がれることですね。一気に友達が増えた感覚です。

今までは、旅行に行っても、その土地に友達がいなければ、ただ景色を楽しんで終わりでした。しかし、いまは各地域にサロンメンバーがいます。ですので、旅行先でサロンメンバーと会えるのが嬉しいですね。

また、オンラインでも、毎日のように誰かと話せる環境も嬉しいですね。コロナが流行り、家にいることが増え、人と話す機会が減ったと思います。そのなかで好きな話が楽しくできる場所があるのも楽しい部分ですね。

ーでは、逆に、『のちハレ』サロンの運営をされるなかで、大変なことがありましたら、教えてください。

大変なことは、サロンの雰囲気づくりでしたね。現在、メンバーが400人以上います。人が増えれば増えるほど、サロンに上手く溶け込めないメンバーが出てきてしまったのです。どうしたら話しやすい場を作っていけるかをよく考えていました。その都度、1人ひとりに寄り添い、居場所のいい雰囲気づくりを行いました。