理想の自分になるため、海外就職を決意
ーそしてインドへ。転職するきっかけを教えてください。
日系企業を退職し、インドに行く前にもう1社勤めていたのですが「このまま仕事をしていても、自分の苦手分野を克服できずに30代を迎えてしまう」と危機感を抱いたことがきっかけです。
論理的思考やプレゼン力、プロジェクトを動かす力など足りないことが多く、言われたことをこなす日々に焦りを感じていました。
理想の30代を迎えるために「何が必要で、何が不要なのか」を自分自身に問いかけた結果「国際系の仕事をしたい」という思いに気がつき、自分のやりたい仕事を探しはじめました。
インドでやりたい仕事を見つけ「体力や気持ちが溢れている20代はまだまだ挑戦できる」と考えていたので、思い描く理想の30代を迎えるためにインドに行くことにしたのです。
ー理想の30代とはどのようなものなのでしょうか。
30代を自分の中では人生の中間点と位置づけています。30代前半は国際的なキャリアをさらに積んで、他の国に行っても通用する人でありたいです。
1から100まで完璧にできる必要はありませんが、6、70ほどまで仕事ができるようになって、今後他の国に行っても通用する人でありたいと考えています。
ーインドではどのような仕事をされているのでしょうか。
コンサルティングに近いリサーチ関係の仕事をしています。クライアントは日本の省庁などで、自分が発信した情報がダイレクトにつながる責任感のある仕事です。
チームは構成されているものの、率先して個で動くことを求められます。プロジェクト成功のために必要なことを考え、何度でも挑戦できる環境が私にマッチしていました。尊敬する上司にも出会え、大変ですが充実した日々を送っています。
ー会社では、どのくらいのインド人が在籍しているのでしょうか。
8割がインド人です。仕事のクオリティに対する信念が違うように感じています。日本人は高いレベルで提出しなければと思う一方、彼らは「完成すればいいや」くらいの感覚でいるので仕事の意識をボトムアップするのにも労力が必要です(笑)。
それでもコミュニケーションを密にとってくれて、日本人よりも本音でぶつかってくれることはプロジェクトの成果にもつながっていると感じています。
ー最後に、本田さんの今後の展望を教えてください。
現在働いている会社でマネジメント力を磨き、数年後はシンガポールなどの競争の激しい場所でも働いてみたいです。知識を深めるために、大学院に進学するのも選択肢のひとつとして考えています。
最終的にはアフリカに携わりたい気持ちもあるので、まずは今できることを一生懸命楽しんで力をつけて仕事に向き合いたいです。
ーありがとうございました!本田さんの今後のご活躍を応援しております!