フリーランス保育士安代花音が考える、幸せの価値観と自分を大切にすること

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第808回目となる今回は、ベビーキッズシッターyoumeby代表の安代 花音(あじろ・かのん)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

フリーランス保育士をしながら、海での親子イベントなども企画している安代さん。フリーランスになったきっかけや、ベビーシッターの仕事をする上で見えてきた理想の社会について語っていただきました。

母の出産で親子を取り巻く環境を知る

ーまずは簡単に自己紹介をお願いいたします。

安代花音と申します。幼稚園に4年勤めた後、フィリピンへ海外ボランティアに行きました。帰国後は起業して、フリーのベビーシッターとして活動をしています。

メインはベビーシッターですが、マクラメを使って子供たちとのワークショップをしたり、海で親子イベントを開催したり、交流する場所作りとしていろいろな企画をしています。

シッター文化や保育の現状を知っていただくために、保育分野のライターもしています。

ーそんな安代さんはどんな学生時代を過ごされましたか?

どちらかというとアクティブな子どもでした。自然の中で遊ぶのがすごく好きでしたね。

小学生のころに学童に通っていたこともあり、いろいろな学年の子と関わることが多かったです。母が保育関連の仕事をしていたこともあり、小さいころから子供と関わる仕事をしたいと思っていました。

高校生のときには、17歳差の弟が生まれてうれしかったです。高齢出産した母をそばで見て、子育ての大変さも知りました。

家の中では楽しく過ごしているのですが、外出が難しくなった母の姿を見て、周りに人がいたとしても孤独になりやすいと感じました。孤独を感じて困っている親子がたくさんいると思います。

母の出産がきっかけになり、子供に関わる仕事をしていきたいという思いがより一層大きくなり、進路を決定しました。

小さいころからの夢だった保育士に

ーその後は進学されて、夢だった保育士になられたんですよね?

大学と専門学校のどちらに行こうかすごく考えました。でも早く現場に出て、実際に学んでみたいと思ったので、専門学校を選びました。

20歳のときに就職をして、保育士になります。当時は、やっと保育士になれたうれしさもありましたが、集団保育の楽しさや難しさも感じていました。

お子さんもそうですが、親御さんもいろいろな方がいらっしゃるので、どういうふうに寄り添っていったらいいのかなと悩んだ時期でした。

保育士をやっていて、やりがいを感じるのはどういうときですか?

子どもの自信に繋がった瞬間に立ち会えたときは、すごくうれしかったです。やりがいがあるなと感じましたね。

この子は今何がしたくて、何ができるようになりたいのかとか。どういう環境を作ってあげるといいんだろうかと考えています。私は子供たちがやりたいことを見つけたり、何かができるようになったりすることが1番大事だとは思っていません。

好きなことが見つかったら、それだけですごいことだと思っています。この子はこれが好きなんだなというものを一緒に探しています。