高卒で活躍する人が増えてほしい、COFFISOメディア事業部責任者、川本陽登

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第751回目となる今回は、株式会社COFFISOメディア事業部・川本 陽登(かわもと・ひなと)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

高校生の就職支援を行うCOFFISOでメディア事業部の責任者である川本陽登さん。高校生でいじめに遭ったことをきっかけに、YouTubeでアニメオタクキャラとして動画を投稿していました。

高校を卒業し社会人になるタイミングでYouTubeを辞めましたが、再びYouTube活動を会社で始めます。川本さんは、「高卒でも活躍する人が増えてほしい」と話します。今回は、高校生活や就職活動、高校生や社会人に伝えたいことについて伺いました。

いじめに遭った学生時代、1人でYouTubeを始めるきっかけに

ー簡単に自己紹介をお願いします。

高校生の就職支援を行っている株式会社COFFISOのメディア事業部で広報をメインに活動しています。広報の活動の一環として動画制作を行うこともあります。。

ー広報ということはSNSの活用ですか。

自社サービスに関する情報を報道関係各社に流したり、YouTubeやTikTokなどのSNSを全般を活用して高校就職に役立つ情報などを発信しています。

ー仕事をする中で大切にしている価値観や信念はありますか。

現在メディア事業部は1人ですが、事業部が大きくなって人数が増えることになったら、高卒の新卒メンバーのみで構成される事業部を作っていきたいです。

高卒でも活躍している人が世の中に多いことを知らない人は多いです。「高卒でもこんなに活躍しているんだぞ」と伝えたいので、メディア事業部で自分のできることをどんどん発信して今の時代に合わせた取り組みをしたいと思っています。

ー昔続けていたことや、学生時代に始めて今の人生に大きく関わっている出来事はありますか。

はじめしゃちょーさんやHIKAKINさんなどの有名YouTuberたちに憧れて1人で動画編集をしながらYouTubeをしていました。

YouTubeに動画をアップしている人は良い印象を持たれない時代だったので、社会人として恥ずかしいと思い、社会人になるタイミングで辞めました。しかし、現在は営業で働いている中で学生時代に行っていたYouTubeを再開したくなり、会社の広報活動の一貫としてYouTubeをさせていただいています。

ーライフログを拝見しました。現在の活力の原点になっていることはありますか。

僕は人と話すのが苦手で、会話のずれや言っていることが違うのが原因でいじめられていた過去があります。ドラマや映画であるような水をかけられるような暴力的ないじめはなかったのですが、所持品を隠されたり仲間外れにされたりするなどの精神的ないじめがあったのです。

いじめられて、しんどいという話を中学時代の友達に話したときに自分から何かやってみたらと声を掛けられました。自分でやってみるものを考えたときにYouTubeに出会いました。その時に出会った有名YouTuberさんたちも実は過去にいじめられた人が居る事を知りました。いじめられている人たちの話を聞いて、自分が有名になったらいじめてきた人たちを見返す事が出来るのではないかと思いました。

ー高校生のときの話ですか。

そうです。中学までは地元が一緒だったので仲の良い子が多かったです。高校は僕1人が地元の中学から進学して、他に仲の良い友達がいなかったためいじめられました。学校に居づらくなり、授業が終わるとカウンセリングルームに行き、昼食も友達と食べられず、カウンセリングの先生と食べた時期がありました。

ーそれからYouTubeを始められて、いつまでやっていましたか。

高校2年生から就職するまでの約1年半です。

ーどのような内容で投稿していましたか。

僕はアニメが好きなのでアニメオタクキャラで動画投稿していました。

アニメのシーンを再現してみたや、著作権の問題で名前を変えられた商品を実際に作って食べてみるなどです。アニメオタクに対するイメージなど、街頭インタビューとかもしていました。

販売業を視野に就職活動、COFFISOに入社

ー就職活動するとき、不安はなかったですか。

就職する時の不安は特になかったです、理由はぜったいにいじめがないとおもってたからです。アルバイトをしているときは特にいじめがなく、社会に出ると上司や先輩、コンプライアンスなどで守ってくれると聞いてたので怖いという感覚はなかったです。

ただ、YouTubeやっているのは恥ずかしいと思い、隠していたくらいです。

ー就活中に視野に入れていた企業はどのような感じでしたか。

コンビニやカラオケで働いていたこともあり、接客のできる仕事がしたかったため、販売職しか視野に入れていませんでした。就職前の職業体験で絵画の販売やアニメショップ関係の見学などに行きました。求人票の中にLED販売業務でCOFFISOがありました。緊張で仕事内容が理解できず雰囲気が良かったので入社したところ、そこがたまたま営業だったという話があります。

ーCOFFISOにはどのくらいの期間いらっしゃったんですか。

新卒で入社した会社が現在の会社ですが、事業部を転々としています。最初はOA機器の営業と説明を受けていましたが、入社後は助成金の申請手伝いの営業をする助成金事業部に配属されました。

知識を覚えるのが苦手で営業先を訪問してもうまく話せず、人と話すのが怖くなり、光回線事業部に異動しました。異動したときは人と会わないので話せたのですが、電話で営業をするため、電話口で怒られることが多かったです。

僕が入社したタイミングで高卒支援を始める話があり、高校支援事業部ができるタイミングで高校支援事業部に異動しました。

その後、自社でYouTubeを始めようと話があがり過去に自分がYouTube活動をしていたことを打ち明け、YouTube事業部に移動しました。

ーYouTubeを1人でやるのは大変ですよね。

最初は3人で会社のYouTubeをやっていました。楽しくYouTubeをやっているだけでは仕事にならないと思い、SNSをがんばっていきたいと社長に伝えました。

SNSで情報収集をするうちに高卒の良さをYouTubeやSNSで広めていきたいと考えるようになりましたが、意見の食い違いによって2人はやめてしまったのです。現在は1人で動画制作やSNS広報をメインにメディア事業部として、様々な業務を頑張っています。

ー現在の仕事は自分にあっていますか?

自分に合っていますし、やりたいことをやるチャンスをもらえている立場です。

いじめられていた高校時代にYouTubeを始めたのがきっかけで自分が有名になって見返したい気持ちがバネになっています。今は楽しく、嫌なこともありますが辞めたいという気持ちはありません。嫌な部分があったとしても学生時代に抱いた見返したい気持ちがあるので、マイナスを消してがんばっています。