「納得感のある人生」を歩むために重要なこと。Pyxis Lab 代表 間瀬尚哉

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第780回目となる今回は、株式会社Pyxis Lab 代表 間瀬 尚哉(ませ・なおや)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

「ライフエンゲージメントを高める」をキーワードにキャリア支援をする会社を設立した間瀬さん。ライフエンゲージメントを高めて「納得感のある人生」を歩むために大切なことや意識していることをお伺いしてきました。

「ライフエンゲージメント」とは

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

「ライフエンゲージメントを高める」をキーワードに様々な方の支援を行っている、株式会社Pyxis Lab代表の間瀬尚哉と申します。

一人ひとりが自分の人生に愛着を持って主体的に自分の人生と向き合い、それぞれの人生の納得感を高めてもらうために、コーチングやプログラム提供などの支援をしています。

ー「ライフエンゲージメント」とは、人生全体を考えて納得感のある人生を歩むという意味なのですね。

そうですね。最近では「ワークエンゲージメント」という言葉をよく聞くようになりましたが、個人的には仕事だけで人生が終わるわけではないと思っています。

「仕事」も重要なキーワードですが、その中にはプライベートの時間や友人関係などもありますよね。だからこそ、自分の人生をより広い視点で見て向き合ってほしい思いがあり「ライフエンゲージメント」という言葉で表しています。

ー早速ですが、ここからは間瀬さんの転機となったできごとを振り返ってお伺いします。まずは最初の転機となった20歳のときに打ち込んでいたことを教えてください。

とにかくキャンパスライフに打ち込んでいました。サークル活動のフットサル、アルバイト、友だちとの飲み会など、大学生活を謳歌しようと必死でした。

ー悩みはありましたか?

悩みはまったくなかったです(笑)。振り返ってみると、良い意味でも悪い意味でも何も考えていなかったのだと思います。

ーサークルやバイト以外に取り組んでいたことはありますか?

ほとんどの時間をサークルとバイトに使っていたため、ほかに取り組んでいたことは特になかったです。サークルとはいえ様々な大会に出場し、全国大会のひとつ手前の大会まで勝ち進んだこともあるほど本気で取り組んでいました。

ー大学の学部は何学部だったのでしょうか?

理工学部でした。高校までゲームが好きだったため、ゲームのプログラムコードを書けたら楽しそうだと考えて、情報工学系に進もうと考えたのです。

インターンでの衝撃。様々な価値観を持つ人と触れ合いキャリア支援の学生団体に加入する

ー大学3年生のときにはインターンをされたそうですね。

そろそろ就職活動を始めようと考えているときに、友人からインターンを勧められました。インターンがどんなものなのかまったく知らなかったのですが、大学の休みを利用して企業について学べるものだと知り、インターンに参加することを決意したのです。

インターンの選考を通過してからは衝撃の連続でした。大学まで地元で過ごした私は県外の人と触れ合う機会があまりなかったため、インターンで初めて全国各地の同世代の人たちと関わることになりました。無知で目立った経験のない自分に落ち込み、焦りと衝撃を覚えました。

ーそのほかにも様々なインターンを経験されたのでしょうか?

最初のインターンに参加したときの衝撃が強く、さらに知識をつけるべきだと思うようになり、大小様々な規模の様々な業種のインターンに参加しました。

ー幅広い業種を経験した上で、歩みたいキャリアは明確になりましたか?

正直なところ、やりたいことは明確になっていませんでした。しかし、様々な業種のインターンに参加したことで、自分が興味のある分野と興味のない分野がはっきりしました。

ー大学4年生のときにはキャリア支援をする学生団体に入られたそうですね。

大学3年生でインターンに参加し就職で悩んでいた時期に先輩が声をかけてくださって、キャリア支援をしている学生団体のイベントに参加したことがきっかけです。イベントでは、学生団体の先輩たちが本当に親身になってプライベートの時間も割いてサポートしてくださいました。

先輩たちが卒業し私が大学4年生になるにあたり、先輩たちからいただいたものをつなげていきたいと考え、運営に関わることにしました。

ーキャリア支援の学生団体は様々な大学の学生が集まっているのでしょうか?

そうですね。多種多様でユニークな人たちが集まっていました(笑)。

ー学生団体で様々な人たちと出会って意識するようになったことはありますか?

様々な人の価値観や考え方をひとつの選択肢として吸収するようにしていました。ご縁あって学生だけではなく社会人の方々ともお会いすることができ、考え方や生き方を聞いて惹かれた部分を吸収して将来のキャリアを考えるのに生かしていました。