「納得感のある人生」を歩むために重要なこと。Pyxis Lab 代表 間瀬尚哉

「納得感のある人生」を目指して

ーその後、株式会社Pyxis Labを設立されたのですね。

最初の会社で相談にのってくれた同期と一緒に会社を設立しました。意気投合する部分もあったため、会社の目指す方向性について難しさは感じなかったです。

ただ、方向性は決まっても具体的な支援方法がなかなか定まらず、難しさを感じました。たくさんある方法の中で自分たちにできることや求められていることについて議論を重ね、現在の形になったのです。

ー会社の活動を広めるためにどのようなことをされましたか?

まずは友だちや近しい人たちに自分たちで事業を始めたという話をして、旧友たちとも連絡をとって少しずつ広めていきました。

ーサービスを受ける方は徐々に増えていますか?

様々なつながりからサービスが広まって、利用する方が少しずつ増えています。

「実は悩んでいたけどどうしたらいいのかわからなかった。自分の人生と向き合うことを支援する人たちがいることを知らなかった」といった人が周りに多くいて、一緒にやってみたいと声をかけてくれる人も多かったです。また、友だちの知り合いで困っている方を紹介してもらったり、就職活動に悩んでいる大学生の後輩を助けてほしいと紹介してくれたりする人もいました。

ー現在は個人向けだけではなく、企業様向けにもサービスを展開されているそうですね。

はい。「ライフエンゲージメント」というとキャリアや人生のコーチングに近いイメージを持たれるのですが、自分と向き合うためには目の前にあるものを整理して時間を作る必要があります。

企業で働いている方々は目の前の仕事に忙殺され、心に余裕を持てないことが多いです。心に余裕を持ち目の前のものを整理するためにも、研修という形で日常のスキルやビジネススキルの向上を目指したサポートをしています。

ー間瀬さんご自身の今後の展望を教えてください。

私の感覚ですが、日本人は人生を自分ごととして捉えようとしていない人が多かったり、自分に愛着を持っていなかったりする方々がいらっしゃいます。だからこそ、いろいろなことを気にしすぎず、一人ひとりが自分のことを最優先にして考えることが当たり前の世の中にしていきたいです。

また、日本は周りの人の目を気にする風潮があり、世の中の価値観や考え方・周囲の目を気にしすぎてチャレンジできない人もいます。だからこそ、一歩踏み出して挑戦できる人たちを素直に応援できる世界を作っていきたいです。

自分を最優先に考えて、挑戦する人を素直に応援できる世界を当たり前にするためには、日本の教育を変えていくことも必要だと考えています。さらに、企業の中でも一人ひとりに向き合える時間を作るのが当たり前になることを目指してアプローチしていきたいです。

ー最後に、同世代の方々に向けてメッセージをお願いします。

自分の中で物足りなさを感じたり、この先どうすればいいのか悩んだりすることは悪いことではなく、とても重要なことだと思います。悩むからこそ様々なことを考え、自分のために時間を作るきっかけになります。

自分の道は自分で決めたい、自分が納得のいく人生を歩みたいと思っているのであれば、より自分に時間を使って自分自身と向き合ってほしいです。

1人で自分自身と向き合うのが難しければ、私たちや周りの頼れる友だちや家族と会話をして、自分自身の人生についてより深めていけると良いと思います。誰かとフラットに話してみたり、紙に書き出してみたりすることで見えてくる部分や新たな発見があります。

そして、このU-29さんの様々な方の記事を見て刺激を受けながら、たくさんの価値観を吸収してほしいです。明るい未来に向けて「納得感のある人生」を歩むために自分自身と向き合い続けてほしいと思います。

ー熱い野望とメッセージをありがとうございました!間瀬さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:山本佳奈(Twitter
執筆:竹山瑞香(Twitter
編集:松村彪吾(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter