様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第694回目となる今回は、安宅 未来(あたか みく)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
ワークプレイスの総合コンサルティング企業の47ホールディングス株式会社で、経理担当を務める安宅さん。東京大学からベンチャー企業へ就職した理由や、営業から経理へのキャリアチェンジ、趣味として続けているオーケストラなどについてお話していただきました。
経理職のエキスパートを目指し、目標の実現に向け勉強中
ー簡単に自己紹介をお願いいたします。
47ホールディングスの経理担当、安宅 未来です。47ホールディングスはワークプレイスの総合コンサルティングを行うベンチャー企業で、事業内容としては、オフィス仲介や、オフィスの内装サポート、オフィス家具のECサイト運営です。
入社直後は営業を担当していましたが、2年目に部署異動し、現在まで経理を担当しています。
ー経理のお仕事は、日々どんなことをされていますか?
日次業務としては、請求書発行や仕訳入力、 稟議の確認や決済システムのチェックなどを行っています。月次や四半期、年度のタイミングでは、グループ会社4社の決算や税理士・監査法人対応も行っています。
また、経理としてのルーティンに加えて、どんどん取り組む領域が広がっています。会社が上場を目指しているので、開示業務など上場準備にも取り組み始めています。
常に新しいことにチャレンジできることが楽しさのひとつです。経理業務に携わっているメンバーが少数なこともあり、裁量をもって取り組めます。自分がより深い知識を身につければ、会社の経理機能全体も発展することにも、やりがいを感じますね。日々、唯一無二の経験ができています。
ー最近新たに取り組もうとしていることはありますか?
経理の目標の一つとして「より早く、より正確に決算を締めること」を掲げており、最近は「より正確に」を意識しています。例えば、月次決算などのアウトプットを自分自身で分析してより精度を高めたり、常に会社の動向をキャッチアップして先回りして動けるようになろうと思っています。
中長期的には、経理のペーパーレス化にも取り組みたいですね。国の法律改正により、経理のデジタル化が進んでいるので、ぜひ取り入れたいと思っています。
ー目標の実現のためには、幅広い知識が必要となりそうですね。
現在、税理士試験に向けて勉強していて、今年8月に簿記論、財務諸表論の2つを受ける予定です。自分を奮い立たせるため、勉強していることは社内でも公言しています。
これらの資格を勉強すると、社外の専門家と話したり、日々の業務でも役に立つと思い、目指しているところです。
税理士試験は年に1回なのですが、実は去年も独学で受験し、あと一歩のところでした。今年は1月から専門学校の通信教材を使い、平日・休日問わず勉強に励んでいます。
東大で過ごした学生時代、オーケストラに熱中した日々
ー学生時代は、どのように過ごされていましたか?
東大では国文学を専攻していました。部活は音楽部管弦楽団を選び、毎日ヴィオラの練習に熱中していました。また、札幌出身のため、初めての一人暮らしにも挑戦しました。
地方から出てきて、東京には知り合いがいなかったので、大学時代はたくさんの人に会おうと心がけていました。学部、オーケストラ部など大学内での繋がりはもちろん、バイト先や、就活時はOB訪問で社会人にインタビューする機会を設けるなど、積極的に動いていました。
ー札幌がご出身なんですね。どうして東京大学を選んだのでしょう?
高校の進路担当の先生に勧められ、東大を目指すようになりました。
当時は周囲の期待が大きかったですね。期待に応えて、自分の力を高めて合格できるように勉強を頑張りました。
ー東大入学後、オーケストラに熱中されていたんですね。印象的な思い出はありますか?
大学3年生のとき、地元の札幌でオーケストラを演奏しました。札幌出身ということもあり、公演の企画・運営に携わったことが思い出に残っています。
地方公演では、アンコールのときに、その地方の出身学生が指揮をとって演奏します。わたしも札幌公演のアンコールで、2000人の観客の前で指揮をしました。人生初の経験で、お客さんから拍手をもらったときに鳥肌がたちましたね。
オーケストラ仲間からも「札幌で公演ができてよかった」と言われて、とても嬉しかったです。
ーオーケストラは、現在も続けているそうですね。
学生時代の延長として、社会人オーケストラに所属しています。もともとピアノを習っていたこともあり、音楽が好きなんです。
音楽を通じて、いろいろな年代、職種の人と出会えて嬉しいですね。オーケストラをされている周りの方々は、オンオフがしっかりしていて、仕事も趣味も全力で取り組んでいる人が多く、わたしにとって憧れです。