選択した道を正解にする努力を!経営企画・丸山泰史の直感に従う生き方とは

オーケストラの活動にのめり込んだ大学生活

ー大学時代に転機となるような出来事はありましたか?

高校は帰宅部だったので大学では本格的に部活動をしたいなと思い、音楽経験はリコーダーのみでしたがオーケストラ部に入りました。オーケストラ部を選んだ理由としては、親がクラシックを聞いていたり、その当時「のだめカンタービレ」を見ていたりしたからです。勉強が中心だった生活から音楽が中心の生活になりました。

ー音楽をしてみていかがでしたか?

それまでは音楽は「聞くもの」でしたが、楽器を自分で弾けるようになるとより音楽に対しての興味が湧き、音楽は「弾くもの」になりました。

ー部活動ではどんなことを学びましたか?

オーケストラ部にはメンバーが常時120人ほどいて、いろいろな人と接するなかで人間の多様性を学びました。その他にも、部の運営業務をするなかで、他人に自分の考えをうまく伝えるにはどうすれば良いのかを学びました。

ーオーケストラ活動以外にしていたことはありますか?

週1で東大の中にあるフレンチレストランで皿洗いをしていました。勉強も単位が取れれば良いというスタンスだったため、9割はオーケストラ活動に時間をあてていました(笑)。

ー東京大学だと3年生で進振りがありますよね。どのようにして学部を選んでいったのか教えてください。

最初に受けた歴史の授業で、歴史オタクがたくさんいてドン引きしてしまい、文系から理系の農学部に入りました。農学部に入った理由は、数学や物理ができなくてもやってそうなことと、栃木県出身で自然が好きだったからです。実際には農学部だとしても数学や物理を使う機会がそこそこあったので、そんなに甘くはなかったです(笑)。

ー農学部を選んでみていかがでしたか?

もともと生き物が好きだったので楽しかったです。あとは、農学部は他の学部に比べて単位が取りやすいという特徴があります。

最終的には学部を卒業してすぐに働くイメージが湧かなかったのと、もっと深く林業について知りたいと思ったため、大学院まで進みました。

ーどんなことを研究していたのか教えてください。

林業に関連する道具であるチェーンソーです。ただ、大学4年生の卒業論文を書いている段階で、研究することに向いていないと気づきました。そのため、大学院に入って1年生の段階で就職活動をしていました。

ー就職活動ではどのような業界に興味を持ちましたか?

旅行業界です。旅行業界に興味を持ったのは林業の実習や社会人コミュニティで色々なところを旅行したことがきっかけです。山奥の古民家をホテルにしている会社を見つけて就職活動をしたところ、1年生の終わりには内定をいただきました。しかし、入社するタイミングでコロナが来てしまい、入社を延期することになりました。

入社を延期している間は、親のすねをかじりつつ、ベンチャー企業の立ち上げの真似事や、栃木県知事選の選挙事務所の手伝いを行っていましたね。

ーベンチャー企業の立ち上げをしてみた結果はどうだったのでしょうか?

マネタイズがまったくわかっていないメンバーで立ち上げたため、見事に失敗しました。儲かるはずもなく、タダ働きで無限に働いていました。

アーリーリタイアを目指していまできることをする

ーそこからどのようにして現在の会社に就職されたのですか。

結局、コロナのまん延によって山奥の古民家をホテルにしている会社への入社は辞退しました。そこからは冒頭でもお話しましたが、ベンチャー企業の立ち上げをした経験から、働く体制がしっかりしている会社が良いと思い、現在の会社に入社しました。

ー大学・大学院時代に丸山さんの人生の価値観に影響を与えた出来事はありましたか?

40歳で仕事をやめてマレーシアに移住している方に話を聞きにいったことです。お金持ちの格好をした怪しい方が来るのかと思ったら、ヨレヨレのTシャツを着てサンダルを履いている方でした。その方の生き方を聞いたことで、会社に依存して仕事しなくても生きていけるのだと思えるようになりました。

ー丸山さんの今後の展望を教えてください。

今後なくなっていくと言われている携帯ショップ業界ですが、現在のところはこのまま残ってがんばろうと思っています。他にも、色々なコミュニティに入って人から話を聞きたいです。長期的な目標としては、サラリーマン生活をアーリーリタイアをしたいです。

ー最後にU-29世代にメッセージをお願いします。

直感を大切にしてください。あとは、自分が本当にしたいことは何なのか、今一度自分に問いかけてみてください。例えば、いま勤めている会社をやめたいと思ったら、メリットデメリットを書き出してみて、なぜやめたいのかを徹底的に考えると良いと思います。

迷ったときの道はどちらを選択しても良いと思っています。なぜなら、選択した道を正解にすれば良いだけだからです。正解にしやすいほうを直感に従って選択すると良いと思います。

ーありがとうございました!丸山さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:高尾有沙(Facebook / Twitter
執筆:松村彪吾(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter