様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第717回目となる今回は、経営企画・丸山泰史(まるやまやすふみ)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
東京大学に現役で合格したのち紆余曲折あり、現在は携帯販売代理店の経営企画をしている丸山さん。中学生のときの恐怖体験や東大生活、現在のお仕事などについて丸山さんのこれまでについてお話していただきました。
中学生のときに体験した恐怖体験から直感を大事にするように
ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。
丸山泰史と申します。半年前から携帯販売代理店の経営企画に携わっています。
ー経営企画業務に携わるようになったきっかけを教えてください。
きっかけというよりは、ただの異動です。1年前に現在の会社に幹部候補生として採用され、地方の携帯ショップで実地研修を積んだのちに、本配属になりました。
ーなぜ、携帯販売代理店で働こうと思ったのでしょうか?
福利厚生がしっかりしていたからです(笑)。以前勤めていたベンチャーでは家賃補助があまりありませんでしたが、現在勤めているところは家賃補助がしっかりしています。
ー日々どのようなことを考えながらお仕事をされていますか。
会社の経営を担っている部署なので、社員のことや、業界で会社が生き残っていくにはどうすれば良いのかを常に考えています。きちんと真面目にしなければ会社が潰れてしまうと思って働いています。
ーここからは、丸山さんの過去を振り返ってお伺いしていきます。丸山さんの幼少期はどのような子どもでしたか。
幼稚園のときは親のことが大好きで、親から離れたくない子でした。幼稚園のころの記憶として、母親だと思って抱きついたらまったくの別人で、びっくりした覚えがあります。
ー小学校時代はどのようなタイプのお子さんでしたか。
やんちゃな子たちがチャンバラをしている光景を見ていました。実際に参加するよりは観察するほうが好きなタイプでした。
ー小学校から中学校にあがったタイミングで何か変化はありましたか。
別の小学校から上がってきた知らない人ばかりでしたが、人を観察する性質は変わりませんでした。
ー中学生のときに印象的な出来事はありますか?
中学3年生の終わりに男性教師に襲われかけたことです。受験勉強で個人的に英語を教えてもらっていた先生がいたのですが、高校受験に合格したタイミングで、その先生が「記念に2人きりで旅行に行こう」と言ってきました。
今考えればその時点で怪しかったのですが、当時の私はそういったことがイマイチわかっていなかったため、一緒に旅行してしまいました。そして、夜寝ていると鼻息が近づいてきて股間を触られそうになったので、これはやばいと思ったのを覚えています。
結果的には、私が「やめてくれませんか」というと相手の教員は引き下がりました。もしあのとき襲われていたら、僕はいまこのインタビューを受けていないかもしれません(笑)。
その経験を経て、直感を大事にして、少しでもやばそうだと思ったら興味本位で変なことをしないことや、早く周りに相談することを覚えました。
担任の先生に「落ちても良いから東大受けろ」と言われて受験したところ合格する
ー高校受験に合格したとおっしゃいましたが、高校はどのような基準で選ばれたのですか?
家から一番近い高校が良いという理由で宇都宮高校を受験して受かりました。
ー宇都宮高校というと進学校で有名ですよね。小中学校のときは勉強が好きでしたか?
勉強が好きなわけではありませんでしたが、テストの点は良かったです。要領が良いというよりは勉強の方法を知っていたのかなと。宿題を親に見せてフィードバックをもらっていたのが良かったと思っています。
ー高校生活はいかがでしたか?
宇都宮高校は男子校だったため、女子の目を気にすることなく過ごせたので良かったです(笑)。部活には入らず勉強メインでしたが、校内イベントの討論大会と演説には参加しました。
ーそこから大学を受験されるわけですが、大学はどのような基準で選ばれましたか?
ここも高校とまた同じように、家から一番近い大学である宇都宮大学を考えていました。もう少し上の大学に行けるのではないかという理由で、東北大学や筑波大学も視野に入れていました。
しかし、高校生活のほとんどを勉強にあてていたため、高校3年生から成績が急激に伸びてしまって(笑)。担任の先生から「東大に行けるんじゃね?」と言われて東大受験を考えるようになりました。
夏にオープンキャンパスに行ったことで本格的に東大を受験しようと思い、センター試験を受けたところ、足切りされるギリギリの点数でした。その結果を見て「レベルを下げて東北大学に行っても良いですか?」と担任の先生に交渉したのですが「落ちても良いから東大を受けろ」と言われました。
当時は「何てことを言うんだこの先生は!」と思いましたが、結果的には合格できたので、今ではその担任の先生に感謝しています。