迷ったらGO!ノースサンド広報・潮屋香織に学ぶ「自分らしさ」を追求する秘訣

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第703回目となる今回は、株式会社ノースサンドで広報をされている潮屋香織さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

新卒で入社した人材会社でキャリアアドバイザーとして活躍されていた潮屋さん。業務の中で広報の魅力に気づき、ノースサンドに転職されました。やりたいことを大切に順風満帆なキャリアを築かれている印象ですが、葛藤した時期もあったといいます。

今回は、潮屋さんの経歴をお伺いしながら、現在のキャリアを形成するに至った考え方に迫ります。

肩書きよりも影響力に憧れた中高時代

ーまずは、簡単に自己紹介をお願いします。

潮屋香織です。2018年に駒澤大学経営学部を卒業し、新卒入社をした人材コンサルティング会社にてキャリアアドバイザーをしていました。社内異動で広報やデザイン制作、イベント運営を経験した後、より経験や実績を積むためにノースサンドに転職をして。現在は広報責任者のもとで、ひとり広報をしています!

ー今回は、現在に至るまでの経歴に迫っていければと思います。まずは、学生時代どのように過ごされていたかを教えてください。

吹奏楽部の活動に打ち込みながら、学校行事を全力で楽しんでいました。

仲間と一緒にひとつの作品を作ることや、そこに自分が貢献できていると感じることが好きでした。イベントを楽しみに試験などの憂鬱なことを乗り越える学生生活でしたね。文化祭と合唱コンクールには特に思い入れがあります。

ー合唱コンクールには特に、しっかりやる人と斜に構えている人が分かれるイメージがあります。うまくいかないこともあったのではないでしょうか?

そうですね。歌うことや真面目にやることを恥ずかしがる人は一定数いますよね。私は指揮者をやらせてもらうこともありましたが、「なんで歌わないの?」などと叱っても何も変わらないので、「どのようにして歌の時間を楽しみになってもらうのか?」を考えていました。

本番で良い結果を出すことも大切ですが、振り返ると、そこに至るまでのストーリーを楽しんでいた気がします。学級委員や生徒会などの肩書きが欲しいのではなく、「潮屋がいればまとまる」と思ってもらうことにやりがいを感じていましたね。

小さな頃からアニメやドラマを観ても、芯があって周りを巻き込んでいるキャラクターに憧れていたので、ずっとこのような性格だったのだと思います。

高校3年生時、合唱コンクールで指揮者としてクラスを総合優勝に導いた

ー冒頭で駒澤大学に進学されたと伺いましたが、大学受験にはどのように取り組まれたのでしょうか?

これまでの人生では少し頑張ればなんとかなっていたので、大学受験にも「なんとかなる精神」で取り組んでいました。その結果、挫折したわけですが……。

地元では進学校と言われる高校に通っており、「早慶やMARCHなどの名門大学に進学するのが当たり前」という雰囲気でした。そのため、MARCHには入りたいと思いながらなんとなく受験勉強をして。

結局、滑り止めで受けた駒澤大学になんとか合格。絶対に行きたい大学があるわけではなかったので、浪人はせず進学することを決めました。結果を受け、自分の甘さを痛感しましたね。学校では名門大学に合格した友人たちが「大学生活が楽しみだね」と話していて、自分と比べてしまい辛かったです。

社会人生活で絶対挽回!視野を広げた大学時代

ー成功した方が周りにいると、余計に辛く感じますよね。その後、受験の結果とはどのように向き合われたのでしょうか?

しばらくは立ち直れなかったです。

ですが、徐々に前を向けるようになりました。きっかけは、私と同じように受験の結果が振るわなかった友人との電話。これまで受験の結果を家族以外に話せていませんでしたが、初めて言えました。そして、「私たちは大学受験ではうまくいかなかったけれど、社会人では周りと違う景色を見よう」と約束をして。それからは、受験に成功した友人とも平常心で向き合えるようになりました。

ーご友人との約束を受け、大学生活で打ち込んだことがあれば教えてください。

私は周りに染まりやすい性格なので、勉強やサークルは結局人並み。ですが、アルバイトは頑張ったと自信を持って言えます!

社会人で挽回したい気持ちは常にあったので、学生のうちにいろいろな業界を見たいと思い、常に3つほどのアルバイトを掛け持ちしていました。「この業界を知っていたら面白いだろうな」と思う業界に迷うことなく次々と飛び込んでいましたね。

そんな中でも、結婚式場のアルバイトは4年間続けました。新郎新婦や列席者に満足していただくためのおもてなしの心遣いを体感できたり、自分とは違った環境で育った方の式を間近で見ることができたりと、学んだことはたくさんありますね。

ー幅広く業界を見られた後、新卒では人材コンサルティング会社に就職されたそうですね。どのような経緯でご入社を決められたのでしょうか?

就職活動中に実はお客様として、新卒で入った会社のキャリアアドバイザーに面談をしていただいていたんです。今までの生き方や自分の考えを話すと、「潮屋さんは、結局なんとかなると思っているよね」と厳しいお言葉をいただいて。

その方にとって私はただのお客様なのに、思ったことをしっかりと指摘してくださったことが衝撃的でした。このことがきっかけで「人に影響を与える仕事はすごく尊いな」と感じるようになり、結局この会社に新卒入社することを決めました。