様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第696回目となる今回は、なんでもクリエイター・ぴよやまさんをゲストにお迎えしました。
幼少期からクリエイティブなことが好きで、勤めているIT企業ではWEBデザイン業務を担当しているぴよやまさん。営業として入社したぴよやまさんが、デザイン業務を始めることになった経緯や、ポジティブな考え方ができるようになったきっかけについてお話いただきました。
物心つく前からクリエイティブなものが好き
ーまず初めに自己紹介をお願いします。
ぴよやまという名前でイラストを書いたり、デザインの仕事をしています。
新卒からIT系の会社で働いており、現在は6年目で、最初は営業部に配属されました。デザインの仕事をやってみたいとアピールしたところ、提案書のデザインから始まり、現在はロゴ制作からWEBサイト制作までやらせてもらっています。
社内初のデザイナーとして、現在はほぼ全ての制作物を私が担当しております。
ーすべての制作物を作ってるんですね!
そうなんですよ。やったことがないことでもやらせてくれる会社で、丸投げされることもあるのですが、私はそれをけっこう楽しんでいます。他の会社だとこうもいかないと思うので、ありがたいです。
ー子どものころからデザインに興味があったんですか?
0歳の頃から好きだったと思います。
絵を描くことに限らず、モノづくりも好きでした。小学校は漫画クラブに入っていましたし、中学の頃は美術部に入っていました。
高校受験では、美術系の学校も受けていたのですが、芸術でお金を稼いで生きていくのは大変だという現実を見て、美術の道は一回諦めようと思って、普通科の高校に入学しました。
ネガティブ思考からポジティブ思考への変換で、一気に世界が変わる
ー高校時代はどのように過ごしていましたか?
高校に入学して、全然知らない人がいっぱいいる環境が初めてで、当時めちゃくちゃ人見知りだったので孤立してしまいました。
全く友達がいなかったわけではないのですが、お弁当食べるのも一人だし、体育館移動するのも一人だしちょっと辛かったですね。
ー入学当初から辛い思いをされたんですね。
中学が一緒の知り合いもいたんですけど、突然ハブられてしまって。
孤独なのが辛くて、高校2年生のときに「この失敗は2度と繰り返したくない」と思って、人見知りを克服しようと決意して頑張りました。
ーどうやって克服したんですか?
自分が嫌いで、すべての物事をネガティブに捉える癖がありました。でもある時「同じ時間を過ごすなら、考え方を全部ネガティブに捉えるより、ポジティブに捉えた方が得じゃん」と思ったんですよ。
試しに自分の嫌なところを20個くらい、紙に書き出してみました。それをすべてポジティブな言葉で言い換えていきました。
「なぜ今までネガティブに捉えていたんだ」と気付くことができて、そこから人見知りも克服しようと頑張りました。積極的にいろんな人に話しかけたり、文化祭実行委員に立候補したりと、自分を変えるために行動していきました。
結果としてクラスにもすごい友達が増えて、楽しい学生生活を送れるようになりました。
ー自分のネガティブな部分をポジティブに変換するっていいですね!
自分自身でも、世界の見え方が変わるくらい大きな衝撃で、「なぜ今まで気づかなかったんだろう」と思いました。
ー気づいたきっかけは何だったんですか?
何の歌かは忘れたのですが、「同じ時間を過ごすなら、泣いてるより笑ってる方がいい」という歌詞を聞いたのがきっかけです。
その歌詞がすごく胸に響いて、試しにやってみたという感じです。
上司との関係に悩むも「ありのままの自分」を貫き通す
ー今の会社に入社したきっかけを教えてください。
本当はクリエイティブな仕事に就きたかったんですけど、大学時代に勉強していたことがプログラミングだったので、内定を貰うことができませんでした。
今の会社には興味がなかったし、営業はあまりやりたくなかったんですけど、内定をもらった時に、ものすごく私のことを歓迎してくれたんですよ。
こんなにも自分のことを必要としてくれる会社だったら、色々なことに挑戦させてくれそうだなと思い、入社を決めました。
ー正解を選ぶ力がすごいですね!
結局自分がどこの会社に入っても楽しめる自信があったので、他の会社に入社したとしても、同じような感じになってたんじゃないかと思います。
ー就職後、大変だったことはありますか?
就職してからは営業が向いていなかったのと、上司と考え方が合わなくて、怒鳴り合いの喧嘩を毎日していました。
上司は私に「変われ」とか「それは普通じゃないからおかしい」と言われて、私はずっと反発していました。
友達や親など、色々な人に相談したんですけど、「新卒なのに上司に反発するのはおかしい」という人もいれば「立場とか関係なく言いたいこと言ったり、自由なところが魅力の一つだから、そこは貫いていいんじゃないか」と言ってくれる友達もいました。
色々な人の意見を聞いて、少しづつ自分に自信が持てるようになっていき、結果として出した答えは「私は変わらない」でした。
でも上司も怒りたくて怒ってるわけじゃなくて、私のために「変わった方がいい」と言ってくれたのかなということに気付くことができて、そこから急に上司との関係性が良くなっていきました。
ー結論としては「変わらない」という結果を出したのに、上司との関係性を良くするのはすごいですね。
「私のために怒っているのかも」と気付いたことによって、私自身の態度や表情が変わっていったんだと思います。
昔から「変わってるね」と言われることが多かったのですが、みんなそれぞれ考え方が違っていていいと私は思っています。
「新卒なのに上司に色々言ってくるのはおかしい」と言われても、自分の意見をあえて貫くことで、逆に今度入ってくる新入社員が働きやすくなって、会社の雰囲気も変えていけるのかなとも思うようになりました。