様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第966回目となる今回は、株式会社Geolocation Technology 営業部、榊美代奈さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
営業部に所属しながら、コミュニティや静岡県のイベントの企画運営も行っている榊さん。地域活性化やサービスの発信に関わる仕事がしたいと気付いたきっかけや、人生に迷ったときの乗り越え方についても教えていただきました。
自然豊かな静岡でのびのびと育つ
ーまずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
伊豆在住28年目、榊美代奈です。平日は、株式会社Geolocation Technologyで営業としてリモート勤務をしています。休日には趣味で、伊豆の魅力を発信するイベントをしています。
ーここからは、榊さんの過去を振り返ってお伺いします。どのような学生時代を過ごされたのでしょうか?
小学校では静岡県がお茶どころということもあり、学校の中に茶畑がありました。茶摘みの授業やイベントで、工場で実際に製茶をしているところを見学して、毎年皆んなで飲んでいました。静岡ならではですよね。
それから学校には、みかん畑やアスレチックもあり、自然豊かな環境でのびのび育ちました。
また、小学生のときから学級委員や部長に推薦されていました。人前で話すことが得意な生徒だったと思います。
小さいころからチャレンジ精神が旺盛で、今でもとりあえずやってみようという気持ちが強くあります。
ー高校では思わぬ転機があったそうですね?
地元の中学校から、片道2時間かかる高校に通うことにしました。
高校在学中に手術をすることになり、長期欠席をした後、先生方のサポートで付属大学に進学することにしました。
当時は上京への憧れもありましたが、静岡県内の学部に進学したことが思わぬ転機になりました。
日本語教授プログラムでニュージーランドへ
ー大学ではどのようなことを勉強されていたのでしょうか?
静岡の大学に進学して、2年生で特待生に選ばれたことを知った先輩から、「文化比較の授業以外にもおもしろい授業があるから取ってみたら?」と日本語教授法を勧めていただきました。
その授業を受けて改めて認識したことは、他の国の人も何かのきっかけで日本語に興味を持ってくれることです。そういう人たちに、継続的に日本語を好きになってもらうにはどんな授業内容が良いか考え、発表をしました。
それから日本語教授法の先生に、「日本語を教えにニュージーランドに行ってみない?」とお声がけをいただいたんです。高校生に日本語を教えるプログラムが、すごくおもしろそうだなと思い参加することにしました。
ーニュージーランドに日本語教授プログラムで行かれてみて、いかがでしたか?
ニュージーランドの地方の高校に行ったので、羊がたくさん柵の中にいて、イメージ通りとても自然が豊かなところでした。そこで人生で初めての、ホームステイを経験しました。
現地の授業では、高校生たちが他言語に抵抗を持たないように楽しい企画を考え、福笑いを使ったゲームで単語を覚える授業や浴衣体験などの工夫をしました。
女性の校長先生の家にお世話になり、 いつも学校から帰宅すると「日本との違いはあった?」と聞かれました。先生は、日本の学生である私が、生徒と話してどう感じたのかにすごく興味を持っていたので、日本とニュージーランドの違いをたくさん話しましたね。
イメージとは異なることに戸惑うこともありましたが、充実した時間を過ごせました。
この経験から、始める前に準備することも大切ですが、想定外のことも起きるので、何事にもわくわくする気持ちで取り組むことの重要性を改めて感じました。
このプログラムをきっかけに、楽しい人生を送るためには、イメージできなくても飛び込んでみることが大事だと考えるようになりました。