自分から発信!causeディレクター・中野英菜が考える女性としての働きかたとは

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第657回目となる今回は、ディレクター・中野英菜さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

広告代理店の株式会社causeでディレクターをしている中野さん。中野さんのキャリアや女性が会社で活躍するために必要な考え方を教えていただきました。

アパレルに憧れて上京。短大生でありながら読者モデルとしても活躍する

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

中野英菜と申します。鹿児島県出身で自分を一言で表すと天真爛漫な性格です。現在は広告代理店でディレクターとして勤めています。

ーディレクターの仕事内容を具体的に教えてください。

広告に関するすべての業務を担っています。SNS運用もしていますので、幅広くお仕事をしております。クライアントとしては、主に外資系の会社です。社員4名の小さい会社ですが、とても忙しく、今年で会社設立から4期目となります。

会社全体の仕事内容としては、アイドルのキャスティングから、制作まで、まるごと請け負っています。

ー広告に関するお仕事とおっしゃいましたが、マーケティング力も必要になってくるのでしょうか?

そうですね。アイドルの方を起用した場合は、届けたい層やファンの方を巻き込む施策を考えることが多いです。

ーディレクションするにあたって工夫されているポイントを教えてください。

SNSでの反応を見たり「時期に沿った企画になっているか?」を考えたりしています。ユーザーに一番響くものをリサーチしてディレクションすることが多いです。

ー4人全員でひとつのクライアント業務に取り組むのですか?

そうではなく、クライアントごとに担当がいます。基本的には、パートナー会社さんと一緒にクライアント業務に取り組むことが多いです。私の場合は、クライアントのアカウント対応もしています。

毎日忙しいですが、社員同士のコミュニケーションがうまく取れるので、意思疎通がしやすく、スムーズに業務をこなすことができています。

ー仕事をするなかで気づいた中野さん自身の強みはありますか?

世の中の新しいことや楽しいことを見つける能力が高いと思います。というのも、私は流行に敏感で、天真爛漫な一面があるので、新しいものに対して、奇想天外な発想をするのが好きなのです。一方で、心配性な面もあるので、仕事の進行管理を2,3回チェックしてしまって仕事が滞ってしまうこともあります。

ー中野さんはどんな話題を取り扱うのが好きなのでしょうか?

もともとアパレル系の仕事をしていたので、ファッションや美容がとても好きです。最近では、仕事でYouTuberの方と関わる機会があるので、YouTuberのパーソナルな部分を追いかけることも好きです。

ーアパレルに興味をもったきっかけは何だったのでしょうか?

物心ついたときからアパレル関係の物が好きだったので、きっかけは分かりません(笑)。ただ、中学校のときに、友達の中でファッションアドバイザーのようなことをしていたのが、妙に楽しかったので「やっぱり私アパレルのことが好きかもな」と思いました。

ーここからは、中野さんの過去をさかのぼってお伺いしていきます。中野さんは18歳で上京したとのことですが、どのようにして上京を決めたのですか?

「どうしてもアパレル関係に勤めたい!」と思っていたので「アパレル関係=東京」と単純な発想で、上京しました(笑)。アパレル関係でも、作るよりは、売ったり企画を考えたりするPR関係の仕事をしたいと思っていました。そのため、デザイナー向けの学校ではなく、販売や人の心理を学べる短期大学に行きました。

短期大学に通う以外にも「せっかく東京に来ているのに、ほかの人と同じことをしていてはもったいない!」と思い、雑誌で募集していた読者モデルのオーディションに応募して、読者モデルをしていました。

ー読者モデルの経験はどうでしたか?

撮影現場での撮影や、ヘアメイクさんにメイクしてもらうなど、普通に生きていたら経験できないことを経験しました。最初は、あこがれの世界で高揚感を感じて仕事をしていたのですが、回数を重ねるごとに「ただ有名になるのではなく、次の仕事につなげるにはどうするべきか?」と考えるようになりました。

ー読者モデルを頑張っているなかで「自分はまだまだだな」と思うことはありましたか?

周りにはとても可愛い子たちがたくさんいたので「自分には何ができるのだろう?」と迷っていたことがあります。そのときに再度、自分探しを始めました。

憧れだったアパレル会社に就職。6年間で様々な経験を積む

ー読者モデルからアパレル会社に就職されたのは、どんな経緯があるのでしょうか?

読者モデル時代の同期から「サマンサタバサ」というアパレル会社が、PRチームのメンバーを募集していることを教えてもらいました。そのオーディションに合格してPRチームに入った流れで、その会社に就職しました。

ーサマンサタバサに就職したときの率直な感想を教えてください。

デザイン企画のミーティングに参加させていただいたり、イベントに参加させていただいたりしたときに「働くことは大変なんだな〜」と思いました。イベントの企画を考えて実行していくのは、目に見えない裏の努力と、みなさんの労力が使われていることを感じたからです。

ーサマンサタバサには何年勤めていたのですか?

学生時代から数えると6年間働いていました。サマンサタバサではPR業務だけでなく、ビジュアルスタッフとして本社と店舗の両方で販売業務もしていました。

ーサマンサタバサを退職された理由を教えてください。

自分の今後のキャリアを考えたときに、体力勝負で時間的制約のあるアパレル業界を続けるよりは、違うことをやったほうが長く働けると思ったからです。女性に特化した会社は、長く会社にいることはとても難しいことだと感じていました。

ーそこからどのような会社に転職されたのですか?

知り合いづてに広告代理店に転職しました。もともとサマンサタバサでPRの活動をしていたので、知り合いが多かったのです。そこから、テレビのCM枠を売っている会社に、SNS運用のメンバーとして入りました。