様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第604回目となる今回は、「株式会社あつまる」の新規事業室室長・山田晃嗣(やまだこうじ)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
「株式会社あつまる」の新規事業室室長として活躍される山田晃嗣(やまだこうじ)さん。10代で日本一に輝いた経験や、山田さんが大切にされている価値観から、夢を叶える秘訣をひもといていきます。
新規事業室室長として奮闘する日々
ーまずは簡単に自己紹介をお願いいたします。
「株式会社あつまる」の山田と申します。新卒で証券会社に入社し3〜4年働いたのち、株式会社あつまるに中途入社。現在は新規事業室の室長を務めています。
ー具体的にどのようなお仕事をされているのですか?
一言でいうと、人を集める事業を行っています。具体的には、人が集まるマーケティングの仕組みづくりや、それをもとにコンサルティングを行うなど、企業の集客と採用のお手伝いをする仕事です。新規事業室では、新しい業界の開拓も行っています。
ー新規事業室の室長としてもご活躍されていると思うのですが、どんなところにやりがいを感じられていますか?
チームで一つの目標に向かって進んで、実現できたときにはすごく感じるものがあります。新しい業種を開拓する面では、実績のないところから少しずつ積み重ねることで、自分たちのことを知ってくれる人たちが増えていくことにやりがいを感じますね。
ー現在のお仕事の中で身についた力があれば教えてください。
仕事の面だとプロジェクトマネジメントの力です。プロジェクトの責任者として、1つの目標を達成するために、いろんな人たちに動いてもらい、さまざまなことを管理することはとても大きな経験になりました。
マインドの面では、目的意識をしっかりもつこと。目的が何なのか、ぶれないことが大切だと思っています。毎日忙しくしていると、目の前のことに夢中になりがちですが、目的を忘れそうになったら立ち返ることがとても大事なことだと意識しています。
人生観の礎となった馬術競技との出会い
ーここからは山田さんのご経歴に沿ってお話をお伺いしていきます。幼少期に印象に残っている出来事があれば教えてください。
小学校から大学を卒業するまで、もっとも時間と熱量を費やしたものは馬術競技でした。馬術をご存知ではない方も多いと思うのですが、私がやっていたのは馬に乗って高い障害物を越えるという競技です。小学校4年生のときに馬術のワールドカップ選手と出会ったのが競技を始めたきっかけでした。
馬術で日本一になりたいという目標も掲げていました。学生時代はその目標をがむしゃらに追いかけて、大学1年生のときに日本で最高の競技会で優勝した経験もあります。それが10代の一番大きな出来事ですね。初めて目標を実現した瞬間だったので、それまでやってきたものが形になった感覚が大きくて。自分の中での幸福度はとても高かったです。
ー馬術のご経験の中で心に残っている瞬間はありますか?
日本一を経験して、景色や自分に対する周りの人たちの接し方は一気に変わりました。タイトルを獲ったことによって、話しかけてもらえることも増えましたし、憧れていた選手の方々からも声をかけていただけるようになって。同年代や下の世代の人たちの接し方もすごく変わったと感じました。
優勝したことで、日本代表として海外の試合に行く機会もいただきました。上のタイトルを獲ると、またさらに上の世界を見る権利のようなものをもらえるという気付きが、自分の中でとても印象的でしたね。
ー馬術をやり続ける原動力は、ご自身の中でどんなものがありましたか?
ちゃんと階段を上がっていくことがとても大切だと感じたことです。例えば、日本一になるには、まず県で1位にならないといけない。次に九州で1位になって、同世代で1位になって。そういう「小さな勝ちの経験」を積み重ねていくことが一番大切だと思います。勝って自信をつけて視野を広げる、その連続が大切だと考えています。
ー日本一になられて、いろんな世界も見られたと思うのですが、今振り返ってこれまでの出来事をどう捉えられていますか?
やっぱり自分の中で確固たる自信になりました。新卒で証券会社に入って、落ちこぼれた時期もあって。でも日本一を経験したことで、「今はできなくても、絶対未来ではできるようになる」と、強く自信がもてるようになったのです。そんな風に自信がついたのは、やっぱり馬術での経験があったからだと思っています。