念願だった早稲田大学へ。自分が「もらう」側から「与える」側に
ー陸上部の部長として、目標に向かってひたむきに努力をしてきた中村さんですが、高校生の時に早稲田大学を受験したいと考えたきっかけを教えてください。
高校1年生の時からずっと「早稲田大学へ行きたい!」と思っていました。学生の時に行ったオープンキャンパスで大学の多様性や、様々な分野の人たちを受け入れる文化を持っている早稲田大学に興味を持ちました。
また早稲田大学の学園祭に行った時、サークルが3000以上あり、たくさんのジャンルのサークルが大学祭を盛り上げているのに感動したのがきっかけです。そこから、早稲田大学へ行くことを目標に、猛勉強をはじめました。
ちょうど高校3年生の時に、学校で早稲田大学への指定校推薦の枠が出てきたこともあり、指定校推薦で早稲田大学に入学しました。推薦枠が無ければ、すべての学部を一般受験しようと考えていたくらいです。
ーそれはすごい!早稲田大学への愛が溢れていますね(笑)
早稲田大学へ行くために、大学のパンフレットを隅々まで読んだり、教授の顔をすべて覚えたり。入学したわけでもないのに、履修登録をする科目を予定したり(笑)
早稲田大学へ行くために、頑張ってモチベーションを保っていました。
ー目標へ到達するための行動力が凄いです!そして念願だった早稲田大学へ入学してから、どんな活動をされたのでしょうか?
大学入学後、自分同様に大学進学を目指している高校生や、やりたいことが定まらない高校生は「大学はどんなところなんだろう?」と必ず疑問に思います。
そんな学生の疑問を解決する「何か」を発信したいと考えていました。
しかし、個人で発信していくには、限界があると感じていたのです。そこで考えた結果「チーム」を作り、与える側になりたいなと思い、2022年の3月にインカレでサークル「Run(ラン)」を設立し、活動をはじめました。そして「雑誌」を作ることにしたのです。
ー中村さんの学生に対する思いや考えを行動する力が素晴らしいです。しかしなぜ「雑誌」を発行したいと思ったのですか?
雑誌を作れば、企画、取材、編集、販売の分野をチームのみんなで分担できる。みんながやりたいことや興味のあること、好きなことに取り組めるのではと思ったのです。
また、みんなの得意や苦手な部分を上手く組み合わせることで、チーム内で相乗効果が生まれ、一層プラスの効果が得られるのではと。
そして学生が来場する早稲田大学の学園祭で雑誌を販売することを目標にしました。
ー立ち上げ当初は、苦労されたのではないですか?
当初はサークルを立ち上げたこともなかったので、何から始めればいいか全くわかりませんでした。最初はチラシを配ったり貼ってもらったり。手探りながらも、地道に発信活動を続け、なんとか進めていった感じですね。
ーメンバーはどうやって集めたのですか?
最初は、友人を3人誘って、そこからは、SNSで発信することによって、メンバーを募りました。このサークルの特色としては、学内メンバーにとどまらず、学校や学年問わず、多種多様のいろいろな方々が参加してくれていることです。
ー昨年、実際に雑誌を販売し、手ごたえはありましたか?
昨年の早稲田祭はコロナ禍ではありましたが、雑談「Run Magazine」を無事に販売することができました。そして500部の販売を達成することができました。
実際に大学祭で雑誌を販売していた時、参加をしていた高校生から「私もこのサークルに入りたいです!」と言葉をもらったり、身近な距離でいろいろなお話ができたと思います。
また雑誌を発行できて本当によかったですし、1年間で多くのことが実現できた、勉強になった経験でした。
もっと多くの人に「Run」を手にとって欲しい。そのために自分ができることは
ー今後、雑誌をより多くの方に見てもらうために活動していることはありますか?
雑誌を出版する以外に、サークル内でnoteやInstgramなどでの発信活動も行っています。SNSという、誰でも簡単に見ることができる媒体を使えば、興味をもってもらう入口が広くなり、「Run」をより知ってもらうことができる機会となると思い、始めました。
内容については、「Run」のメンバーインタビュー記事やサークルの活動風景や企画に関する内容の紹介を投稿しています。今後もSNSを活用して、「リアルな大学生」について情報を発信していきたいと思います。興味があれば、ぜひ観てほしいです!
ー雑誌以外にも、SNSを活用することで「Run」をより知ってもらいたいという思いが伝わりますね。そんな中村さんの思いを込めた雑誌は、今年の早稲田祭に向けて準備中ですか?
今年も早稲田祭での販売に向けて、100ページに渡る雑誌を制作中です。昨年同様に、さらに雑誌を広めたいと考えており、目標販売部数を1万部に設定しています。8月にはクラウドファウンディングも実施しました。
ー今後はさらに雑誌を普及させたい?
改めて、「Run Magazine」をさまざまな方の手にとってもらいたいですね。それだけではなく、誰かの行動のきっかけになってほしいなと思っています。「こんな雑談を作っているのか」「すごい!」という感情で終わるだけではなく、「じゃあ自分はどんなことをやろうか」と、この雑誌から次のアクションに繋がる手助けとなれば嬉しいです。
また高校生だけではなく、同じ大学生に対しても、同様の感情を持って行動してもらいたいと思います。より多くの方に雑誌「Run Magazine」を知ってもらって、手に取ってもらいたいです。
そのためにも誌面のクオリティを少しずつ向上させていきたいなと思います。
ー最後にU-29を見ている方にメッセージをお願いいたします。
まずは一歩を踏み出すことです。思うように結果が出ないことも、もちろんあるかもしれません。でもそんな中で試行錯誤しながら、挑戦を続けていくことが大事だと思います。
そして、長期的な視点で物事を捉えたり、判断することも大切かなと。どうしても1つの視点でしか物事を判断できなくなってしまうことが多いので。今、行っていることも、様々な角度から俯瞰して見る視野の広さが大切だと思います。
私も、これからまだまだ壁にぶつかることだらけかもしれませんが、諦めずに頑張っていこうと思います!!
ー中村結さん、どうもありがとうございました。今後の活躍を期待しております!
▼BASE、その他書店で販売中!
「Run」の公式Instgram https://www.instagram.com/run20020000/
note https://note.com/keep_running/
Twitter https://twitter.com/todayisanewdayn
取材:八巻美穂(Twitter / note)
執筆:岩本香織(Twitter)
編集者:杉山大樹(Facebook / note)
デザイン:高橋りえ(Twitter)