様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第995回目となる今回は、中村結(ゆい)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
早稲田大学の人間科学学部に所属している中村さん。高校時代の時に行ったオープンキャンパスで早稲田大学に魅了され、早稲田大学に入ることを決意。
入学した現在は、インカレサークル Runを立ち上げ、高校生に向けて大学の「今」を届ける雑誌「Run Magazine」を販売。様々な経験をしている中村さんに立ち上げの経緯や今後について詳しくお話を伺いました。
小学校の2回の転勤がきっかけとなり、諦めずに前に進むことを決意
ーまずは、簡単な自己紹介をお願いいたします。
中村結(なかむらゆい)と申します。早稲田大学の人間科学学部の3年生です。2022年3月にサークル「Run」を立ち上げ、大学生のリアルを伝えるために、雑誌を制作・販売しています。
現在は11月に開催予定の早稲田祭に向けて、販売する雑誌を制作中です。
ーどういった雑誌なのでしょうか。
受験に悩んでいる高校生や将来に悩んでいる大学生に向けて、大学生のリアルな生活や悩み・声を届けることで、「自分もできるかも」といったような『行動のきっかけ』を創るための雑誌が「Run Magazine」です。
ー説明ありがとうございます。そんな中村さんはどのような幼少期を過ごされたのでしょうか。
一人っ子だったため、一人遊びがすごく得意でした。好奇心が強い反面、恐怖心も同じくらいある子で。公園に遊びに行ったら高い滑り台に登るのもすごく怖くて、いつも砂場で遊んでいました。
また小学校の時、2回の転校を経験しました。小学5年生と6年生の時です。高学年で2回の転校を経験して、正直クラスの環境に馴染めず、とても苦労したんです。
なにをやっても失敗してしまったり、気持ちが落ち込んでしまったり。しかし、環境に負けず、学校へ行きたいとも思っていました。
ー中村さんは、そんな環境をどうやって乗り越えたのですか?
そんな時によく本を読んでいました。例えば自己肯定感をあげるための本を読んだり。どんな風に考えれば、落ち込まずポジティブになれる方法があるかを参考にしていました。
ー小学生ながらに自己肯定感の本を読んでいたとはすごいです。しかし内容が少し難しいと感じることはなかったですか?
正直、何を言っているのか理解できない部分もありました。しかし夢を追いかけている人の姿や、挫折を経験した人のエピソードなどを読むとすごく勉強になったりして。
その当時から大切にしている言葉があります。「諦めずに辛い状況でも前を向くこと」です。
今の自分の環境は、辛い状況ではあるけど、自分が見えない広い世界では、いろいろな人が自分と同じ様に、困難な状況に向き合って戦っているんだと。そう考えることで、落ち込まず、自分自身を上手い具合に、良いモチベーションに繋げながら、小学校生活を過ごしていましたね。
「もっと上にいきたい」陸上のおかげで、ひたむきに努力できた
ー中村さんにとって小学生の時の経験が、今の中村さん自身の基盤となっていることは間違いないですね。中学校時代にはどんな経験をされたのですか?
中学生の時に陸上部に入部したんです。入部した理由は、昔から走るのがとても大好きだったからです。
ー陸上部ではどうだったのでしょうか?
走るのが好きではありましたが、やはり好きだけでは難しくて。身長が低いこともあって、自分が頑張っても簡単には結果に直結しないんだと、つくづく実感しましたね。どうしたら自分の実力が周囲に追いつくのか、よく考えた3年間だったと思います。
ー具体的にはどのように考えて実践をしたのですか?
毎日部活で実施する基礎練習とは別に、自分で練習をしていました。1日どんな練習をしていたか、紙に書いて自分の行動を具体的に振り返り、次に活かしたり。毎日目標に対する振り返りと次の行動を設定していました。
振り返ってみると、客観的にいろいろな事が見えてきます。以前、練習中に腰を悪くした時「練習でこれくらいの負荷量なら、腰には影響しないから大丈夫だろう」と無理をしない様に、自分と向き合って練習していました。
ーそんな地道な努力で、結果は着いてきましたか?
以前の成績だと、予選敗退が多かったです。しかし、地道な努力と、種目を変えて出場したところ、予選敗退だったのが、準決勝、決勝にまでいくことができました!
ーそれはすごく良い成功体験ですね!
その時までは、出場してきた種目1本に絞らないとダメだと思っていましたが、一度視点を変えて、違う種目に出場したのがよかったみたいです。成功体験になったことは間違いないですし、大きな自信に繋がりましたね。
ー周囲との差に挫折しながらも、自分なりに努力して陸上を続けられた理由は?
陸上部の部長を任され、責任感が強くなったことです。結果が出なくても自分なりに努力して結果を出したいという気持ちから、陸上を続けられたと思います。
そして先ほども言ったように陸上が好きなこと。個人競技ではありますが、応援してくれる周囲や同級生と一緒に目標に向かって頑張ることで、より一層励みになりました。