様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第984回目となる今回は、フリーライターのおのまりさんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
フリーライターをしているおのまりさん。社会問題に興味を持ったきっかけや、フリーランスになった経緯、今後の展望について伺いました。
ひとりでやりたいことに全力で取り組んだ中高生
ーはじめに、自己紹介をお願いします。
フリーライターのおのまりと申します。現在は社員や経営者にインタビューをするインタビューライターを中心に、noteを運営したり、SNSを運用したりしています。広報活動にも領域を広げています。
ーライターをされているのですね。書くことが好きになった理由やきっかけを教えてください。
大学1年生のとき、大学が楽しくなくて休みがちになっていました。自分を見失い、親からもズル休みを疑われ、少し鬱っぽくなっていたときにWeb記事に助けられました。
記事を読んで私と同じ経験をしている人がいることを知り、救われた経験があります。
私の書いた記事が誰かの背中を押すきっかけになるかもしれない。それが「書く」ことのやりがいであり、好きな理由です。
ーそうなんですね。おのまりさんは幼いころ、どんな子どもでしたか。
何も続かない子でした。中高一貫校に通っていたので、部活動を6年間続ける人が多いなかで、中学2年で退部しました。別の部活に入っても高校2年で辞めてしまって。最後は帰宅部になりました。
団体行動が苦手なことに気づいてから、ひとりでやりたいことに全力で取り組むことが楽しかったです。
アルバイトで見た光景に衝撃を受け、社会課題に関心を持つように
ー関西学院大学での学生生活はどうでしたか。
中高大の一貫校だったので、深く考えず、流れに身を任せて関西学院大学に進学しました。そのため、大学に入学するまで自分の進路や、やりたいことを真剣に考えていませんでした。
結果「自分は何をしたいのだろう」「何を楽しみに学校に通えばいいのだろう」となり、大学が楽しくなくなってしまい、休みがちになってしまったのです。
ーそうだったのですね。休みがちだった大学生活を変えるためにどのような行動をとったのですか。
神戸で食に関わっている人に連絡を取りました。アルバイト先のパン屋では閉店と同時にお店に並べていた商品がすべて廃棄されていました。
貧食の世界と飽食の世界とのギャップに衝撃を受けましたね。
この出来事をきっかけに、世界が変わりはじめました。学外の人と連絡を取り、会って話をするなかで食関連のボランティアスタッフをするようになり、自分のやりたいことに取り組んだことで馴染めていなかった大学も楽しくなりました。
飾らない自分をよいと言ってくれる人に出会ったことで「自分の考えは否定されつづけている」と思っていた20歳までの自分から解放されました。
ー食糧廃棄に関心を持ったのはパン屋でのアルバイトがきっかけなのですね。
本当に驚きました。お店のシャッターが閉まらなければ商品なのに、閉まった途端にゴミになるのは不思議でした。
食糧廃棄という言葉はよく聞いていましたが、食糧廃棄の意味を理解したのはこの時でした。
ーアルバイト経験から個人的に連絡を取って会う行動力がすごいですね。
大学生活を楽しめなくて気持ちが内側に向いている私がよく知らない人に連絡を取ったなと思いました。
自分が楽しいと思えることだと原動力やパワーが出てくるのだと気づきました。