興味があることに、まずは飛び込んでいく勇気を持つ
ーヒッチハイクやバックパッカー、ビジネスインターンなど幅広い経験を積まれたのですね。
今まで26カ国を旅してきましたが、実は、ヒッチハイクするにも海外に行くにも、いまだにドキドキすることは沢山あります。
また、大きく社会インパクトを出している起業家の方々を見ると、今も「こんな自分でいいのか?」と思って悶々とする日々ですが、自分が追い求める理想の姿に近づくためには、自分が少しでも気になったことには、まず飛び込んでみることが大切だと思っています。
何か決断をする時や、経験したことの無い状況に一歩を踏み出す時には、もちろん不安な気持ちもあります。
でも、一歩を踏み出した結果、失敗をして得られる「反省」は未来に活かせますが、一歩を踏み出さずに残ってしまう「やらない後悔」は、何より辛いと思っています。
なので、どうしても勇気が出ない時は、心の中で半分目を瞑って、まずは一歩を踏み出してしまうようにしています。
そうやって、失敗しながらでも探索し続けることが、結果的に自分の視野を広げてきた気がします。不思議なことに今まで失敗したことは沢山あっても、踏み出したこと自体を後悔したことは一度もないですね。
社会起業家として、「社会課題解決の民主化」を目指す
ー小松さんが大切にしている価値観を教えてください。
周りを幸せにすることが、巡り巡って自分自身の幸せにもつながっていくと信じています。
アフリカの夜道で首を絞められたときに、自分はいつ死んでもおかしくないこと、死んだら何も持っていけないことを初めて実感しました。
それまでは、自分がいかに「何かを得られるか」という価値観で生きていて、逆に、今までお世話になった家族や友人、世界の人たちに何も恩返しできていないと気付いたんです。
もし過去の自分に声をかけるとしたら、「自分が何をこの人生で得ていくかよりも、何を後世に残せるかを考えることが大切だ」と伝えたいですね。
ー最後に、今後の目標についても教えてください。
ソーシャルビジネスで、より多くの社会課題を解決したいと考えています。
これまで、社会課題解決は、一部の限られた人のものでした。多くの人は、そもそも社会の課題を知らなかったり、知っていたとしても「自分には関係ない」「何もできない」と、課題解決に積極的に関わることはありません。
For Goodが目指すのは、クラウドファンディングという共助扶助の仕組みによって、もっと多くの人に社会課題解決の実践者として関わってもらうこと。そして、それによって、本当に社会で起こっていることをあぶり出し、ジャーナリズムの役割を果たすことです。
サービス開始から1年が経ち、既に500名を超える方々がプロジェクトを立ち上げ、4万人を超える方々が支援者として関わってくださっていますが、For Goodのサービスでもまだ触れられていない社会課題はたくさんあります。
自ら生きる社会の課題を、自らの手で少しずつ変えていける社会にするために。今後も、For Goodは、「社会課題解決の民主化」を目指し続けます。
既存の資本主義の領域ではお金が流れない領域で、社会的意義のある取り組みをエンパワーメントすることで、社会全体として課題解決のスピードを飛躍的に向上させ、大きな社会インパクトを与えていきたいです。
ーありがとうございました!小松航大さんの今後のご活躍を応援しております!