様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第953回目となる今回は、ホストクラブ『HAMLET』主任 春馬さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
慶應義塾大学を卒業後、歌舞伎町にある大手ホストクラブグループL’s collectionのClub HAMLETに所属している春馬さん。キャリア選択の背景にある価値観・想いについて伺いました。
月間売上1300万円over!『HAMLET』春馬
ーまずはじめに、自己紹介をお願いします!
ホストクラブ『Club HAMLET』というお店で主任を務めております、春馬です。月間売上1300万円超え、月間指名本数120本超えを記録。現在は主任として後輩育成、5人からなるチームのマネジメントにも取り組んでいます。メンバーはみんな、個性のあるくせもの揃いです(笑)
ーホストクラブで「売り上げ1300万」というのは、どのくらいのインパクトなのでしょうか?
渋谷や新宿を走っているホストのトラックや、ホストの看板を見かけたことはありますか?トラックや看板に使われるホストさんは、大体売り上げ1000万円以上だったり、月間指名本数100本超えが多いです。私も今走っているトラックに載せてもらっています!
上位は譲らない!負けず嫌いな小・中学時代
ー幼少期、どのような子どもでしたか?
人見知りをしない、目立ちたがり屋だったと思います。面白いことや注目を集めることが好きでした。
また、負けず嫌いです。小学校の頃、大阪から群馬県に引っ越しました。その時、県の文化が違うこともあり馴染むことができず、いじめにあって悔しい思いをした経験があります。
何らかのかたちで見返してやりたいと思い、勉強や体育のマラソン大会など、順位がつくもので負かせるように頑張っていました。順位で勝つことができると「いじめられていても、俺の方が上だ」と自分でも思うことができたのです。また相手からも「順位で負けた」と認められるように。
その経験から「やるからには勝ちたい」という思いを常に持つようになりました。中高大学時代や社会人になっても、何らかの挑戦を続けています。
ー中学時代に一番頑張ったことは、何ですか?
部活です。バスケ部に入部したのですが、自分だけが素人でした。「スラムダンク」という漫画があるのですが、素人で活躍する主人公の境遇が自分と似ており、モチベーションにつながっていました。自分も「経験者との差をうめられる要素」「自分が勝てる要素」を分析し、どうしたらレギュラーになれるか、試合に出られるかを追求していました。
また何にでも挑戦したいと思っていたので、生徒会長、合唱コンクールの指揮者などもしていました。
留学をきっかけに、東京大学合格を目指す
ー高校時代はどのような学生でしたか?
高校時代は、やる気のない時期も多かったです。ちょっと雨が降ったら「行くのめんどくさいな」と思ってしまうくらい……。勉強のレベルも高くなく、ちょっとさぼっても遅れをとる環境ではありませんでした。サボっていたことが多かったですね。
その中でも、ロサンゼルスに語学留学に行ったことは印象に残っています。高校は田舎にあり、どこをみても田んぼ。何も代わり映えのない毎日で、刺激が少ない環境でした。
毎日が楽しくないと感じていたタイミングで、たまたまニューヨークにいる日本人留学生のニュースを耳にすることがありました。「留学とかで、世界中に日本人って割といるんだ」と感じ、留学に興味を持つようになったのです。
調べていく中で、「お金もあまりあるわけじゃなし、とりあえず1ヶ月くらいならいけるか!」と思い立ち、1ヶ月学校を休み、ロサンゼルスに行くことにしました。ロサンゼルスでは、いろんな人生があるんだと感じました。
貧富の差が激しい街なので、ホームレスの方もいればセレブもいる。平日の昼からビーチで遊んでいる大人もいれば、オフィス街ではエリートそうなサラリーマンが働いている。そのような状況を目にして、自分の世界が広がりました。
ー帰国後、変化はありましたか?
それまでグラグラしていた高校生活でしたが、「広い世界で、自分も結果をださないと埋もれてしまう」と考えるようになりました。危機感を感じ勉強にも身が入るようになりました。とりあえず日本で一番を目指したいと思い、東京大学合格を目指すことにしたのです。
結果は1浪して、慶應大学に入学することになりました。悔しい思いがあり、「頑張っても勝てないやつはいる」という挫折を味わいました。