人生の再スタートを切る辻田敬介から学ぶ、どん底から挑戦し続ける姿勢

健康な身体で再び営業の道へ。そこで見えた新しい道

ー驚いたのですが、うつ病から1ヵ月後には精力的に活動されていたとお伺いしました

新たなチャレンジをしたベンチャー企業の社長も訪問営業の経験をされており、私の精神的状況を理解をしてくれました。

22歳でその会社に転職し、日本成人病予防協会の「健康管理士一般指導員」という資格を取得。

資格をとり、100人以上が参加する講演会で健康について話す機会を得ました。自分が健康的な生活のおかげでうつ病から回復したことを伝えられたことは、とてもよい経験でした。

この経験をきっかけに、花粉症や鼻炎で悩んでいる方へ向けた、ナタマメ商品開発や販売企画に携わりました。

ー24歳でも転職され、また営業の仕事に携わったとお伺いしました

私は人に見られたいという思いが子供の頃から強かったです。営業は成績が上がれば、社内で注目され、お客さんからも「あなたから買いたい」といわれることもあり、天職だなと感じていました。

「うつ病で辞めてしまったけれど、今だったら結果は変えられる」と思い、もう一度営業職にチャレンジしました。地元の文房具屋さんや雑貨屋さんに文房具を卸すメーカーの営業です。

商品を卸すだけでなく、OEM商品のデザインから提案することもありました。

ー2度目の営業ではどのような経験を得られましたか

お客さんに恵まれて「一緒に新しいことをやろうよ」とタイアップする企画に携わり、元々営業に感じていたやりがい以上のことを感じました。

営業を辞めた後は、3回目の転職先で約3年半ほど文房具の拡販や、働く空間をデザインする仕事など多くの経験をさせていただきました。

ー文房具のタイアップの仕事を経て、現在のお仕事にどのようにつながるのでしょうか

「営業が一番やりがいのある仕事だ」とここまで話してきましたが、今まで経験してきた営業活動を通して、その先にはもっと楽しいことがあるのではないかと気づきます。

営業は商品があり、それを「どのように売るか」考えることでした。「1を大きくすることはできるけれど、商品を作ることのように0から1にしたことはないな」と思い始めていました。

同じ時期に2年ほど海外赴任していた友達と話す機会があり、自分が狭い世界で生きてきたことを痛感。地元の静岡で温かい環境に恵まれていたのだなと思いました。

この2つの思いをきっかけに、30歳になる前に今までやっていないことに挑戦しようと考えます。そこで29歳の2023年、4月に正社員を辞め、5月より完全に独立し活動し始めました。

どん底に落ちても挑戦はやめない

ー好奇心に満ち溢れていますね

正直「生活大丈夫かな」と思うこともありますが、そんなことを思っていてもキリがありません。やりたいことに全力で挑戦しようと思っています。

3つの事業を始めましたが、今は自分の営業経験を活かしたECショップが収入の柱になるように進めています。世界を視野に入れ、世の中にあるよいものを広めていこうと勉強中です。

農業は0から1を作る経験のために始めました。日本の第1次産業といわれているのですが補助金も少なく、後継ぎも問題になっています。静岡県で同い年の子が農業をしており、手伝いながら経験を積んでいます。

2つの事業を今後広めたいと思った時に、自分が集客ができるようになっておいたほうが有利だなと考えました。

そこで幼馴染の友達が同じく独立し、ウェブマーケティングのスタートアップ企業として法人を設立したため、事業の立ち上げから携わらせていただき、現在はCSOという立場で活動させていただいております。

ー新しい挑戦を始められたところですが、今後の目標を教えてください

自分が活躍することで、自分と付き合ってくださっている方々にも刺激を与えられるような人になりたいです。

個人的な目標はECショップで、既存の商品ではなく自分でよい商品を作って売りたいと思っています。自分が作った商品をバズらせることで、周りにも相乗効果でよい影響が広まってほしいです。

農業でもEC販売やInstagramの活用を始め、ウェブマーケティング会社も営業を含めて地元で1番の大きい会社にしたいと思っています。

ーでは最後に読者の方へ辻田さんから一言メッセージをお願いします

努力は結果を裏切りませんし、どん底に落ちた経験も必ず成功につながるもとになります。落ちてしまったときの環境に負けないようにがんばってほしいです。

何度も落ち込んだ私でも、明るく前向きにがんばることができています。ぜひみなさんにはモチベーションを高く持ち、がんばってほしいです。

朝型生活は最高なので、一度試してみてください。

ーありがとうございました!辻田さんの今後のご活躍を応援しております!

Twitter:@FastFox_Tsujita

取材:八巻美穂(Twitter / note
執筆:みぞた(Twitter
編集者:松村彪吾(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter