「メンタル不調になる前に救える社会」を目指す藤田さんとの出会いが前を向くきっかけに
ー働くことが難しいほどの状態からどのように気持ちを立て直していったのでしょうか?
ネガティブなことを考える隙を自分に与えないようにサウナに入ることと、認知行動療法の考え方で改善していきました。
メンタル不調は、認知の歪みから起こるんです。同じ出来事に遭遇していても、元気なときと心が揺らいでいるときだと捉え方が違いますよね。事実と認知をわけて考えられているか、考え方が0か100に偏っていないか。客観的な視点で一つひとつ自分に問いかけていましたね。
ーご自身の思考を一つひとつ整理していったのですね。
はい。徐々にメンタル不調が改善されて再就職先から内定をいただいた頃、株式会社Smart相談室・代表の藤田さんに出会ったことも大きな希望でした。
藤田さんとオンラインでお話する機会をいただいて、Smart相談室のサービスを聞いたときに「藤田さんが掲げる“メンタル不調になる前に救える社会”になったらどれだけいいだろう」と思いました。藤田さんのような人がいるなら、もう一度社会で仕事を頑張ってみようと思えたんです。
メンタル不調で苦しむ人を減らす。メンタルケアの価値観をアップデートしたい。
ー藤田さんと出会い、再就職した約1年後に藤田さんと再会されたそうですね。
藤田さんのTwitterで株式会社Smart相談室の求人告知がされたんです。私も少し背伸びしたら応募できる条件だったので、当時働いていた会社の会長に相談したところ応援していただいて、応募しました。
株式会社Smart相談室への転職活動中、心のよりどころにしていた本が森岡毅(もりおかつよし)さんの『苦しかったときの話をしようか』です。森岡さんが実の娘に向けて、働く上での心構えを紡いだ本なのですが、「君は強みで戦え、弱みで戦うな」という言葉が印象的でした。
ー学生時代のイタリアン酒場でのアルバイトの方針や就職活動でのOBからの言葉と似ていますね。
自分の強みやワクワクするところに向かっていけばいいという考え方が強まったとともに、人は必要なときに必要な人や価値観と出会えるんだと実感しました。
結果、前向きに転職活動に取り組めて株式会社Smart相談室に入社することになります。
ー入社して印象的だったことはありますか?
まず、人が優しいことかな。Smart相談室のサービスに携わりたい人はやはり優しいんです。
藤田さんからの言葉で印象的だったのが「めらこはしなやか!」。一度考えたことも「やっぱりこっちだったかも!」と自分で思考を柔軟に広げられるところがいいねって。自分が認知について意識してきたことを見つけてくれたことがうれしかった。
ーこれから株式会社Smart相談室で挑戦してみたいことやビジョンはありますか?
自分自身のビジョンはあまりなく、株式会社Smart相談室が目指す「メンタルケアは誰にでも必要なものだという価値観の浸透」に貢献できればうれしいです。自分の強みを生かす仕事ができたらありがたいのですが、できることはなんでもやります。
ー素敵です。最後にキャリア選択に悩んでいたり、モヤモヤを抱えていたりするU29世代の読者にメッセージをお願いします。
どんなに苦しくて目の前が真っ暗になっても、必ず周りに助けてくれる人がいます。だからまずは周りを頼ってほしい。
その上で、自分のことも見てあげてほしいです。自分がどんなことを好きで楽しいと思えるのか、きちんと見つめてキャリアにつなげられたら良いのではないでしょうか。
ー心強いメッセージをありがとうございます。目羅さんの今後のご活躍を応援しております!