結果をだすなら、一時的にでもすべてを捨てる「覚悟」が大事。等身大couple、國房璃玖

収益化できるようになり、フリーランスに

ー彼女と出会ったのもこの頃ですか?

大学1年生のときに、同じスーパーでバイトをしていた彼女と出会いました。

僕が一目惚れして、アプローチをしたんです。バイト中もお客さんがいなくなったら、話しかけに行っていました。

距離が縮まった出来事は、忘れ物を絶対しないタイプの彼女が傘を忘れてしまった日に、家まで送ることになり、ふたりでゆっくり話す時間ができたんです。

そのときに、好きなゲームの話から「今度どこかに遊びに行かない?」と提案して、次の約束をつないでいき、付き合うことになりました。

ーブログの収益化までは、どんな工夫や努力をされていたのでしょうか?

1年間は、ほぼ無収益でした。最初は、どうしたら商品が売れるのか知らないまま書いていたので、結果が出るわけない状態でした。

1年経ったころに、バイトだけをしているとお金が減っていく一方で、結果を絶対出さなきゃ死ぬかもぐらいの感覚になり、他の方がどういう記事の書き方をしているかとか、どういう配置をしているかとか。

同じブログを毎日見て、どこが変化しているかとか、どういうタイトルでどういうテーマを扱っているのかとかを意識して見るようになりました。

技術的な違いでは、2000字の軽い記事から、1万5000字の記事を1個作りました。 徹底的に調べて、この記事さえあれば読者の悩みは全て解決するし、絶対商品が欲しくなるだろうってぐらい盛り込みました。その結果、1万5000字の記事が収益化できるようになったんです。

そこからは、大学にいく前の時間や昼休みを使って書いて、バイト中もポケットにネタ帳を入れて。バイトから帰ってからも、寝るまでずっと書く生活をしていましたね。

記事が当たるまでは大変なのですが、書いてからは、大学で勉強している間やバイトをしている間にお金が稼げる。僕が働いていないときに、お金が入ってくる仕組みを作れたときのうれしさは、半端なかったですね。

できることなら会社に属さず、属しても個人でお金を稼げるようになっておきたいなと考えていました。会社に入らずにフリーランスとして、夢が実現できています。

コツをつかむと様々なことに転用できるので、ブログが伸びなくなったとしても、文章力をSNSやYouTubeに使うことで、続けていけますね。19歳から始めたので、5年くらいは自分のメディアや発信だけで生活できています。

何かを得ようと思ったら、捨てないと新しいことはできない

ー現在は沖縄にいらっしゃるそうですね?

僕はフリーランスの生活を、今後も続けていくんだろうなと思っていたので、就活はしていませんでした。彼女と一緒に過ごす時間も増え、卒業したら同棲する予定でした。

彼女が就活をするなかで、どこで就活するかの話になったときに、住む場所に変化を持たせるために「もっと離れたとこに行こうや」と話をしました。

そこから「沖縄か北海道にしよう」という話になり、彼女が内定をいただいた沖縄の広告会社に就職するために、ふたりで沖縄に移住しました。

ー現在はどんなモチベーションで、お仕事をされているのでしょうか?

現在は企業さんと関わって、様々な人とつながりながら仕事をしていくことがモチベーションになっていますね。

自由すぎるとおもしろくないというか、程よく忙しくなったほうが余白の時間をどう使うか楽しみになるなと思いました。昔だったらありえなかったことですが、自由な状態が4〜5年続くと、どんどん退屈になってくるんですよ。

今の生活で満足していて、これ以上やりたいこともないなと知り合いに相談したところ 、「新しい課題を設定していないからじゃない?」 「新しく1つ上の課題設定をすれば、それを達成しようとがんばれるんじゃない?」とヒントをいただきました。

ふと自分のことを振り返ったときに、集団行動が昔から苦手だったし、複数人で円滑なコミュニケーションをとって大きなことをやったこともないし、苦手だなという課題が見つかりました。

それなら企業とお仕事してみようと思い、SNS運用代行やマーケティング支援を始めました。

ー今後のビジョンや挑戦してみたいことはありますか?

ふたりの関係性においては、もちろん結婚ですね。

それから沖縄に移住してから、ふたりとも保護猫・保護犬への興味が強くなりました。ゆくゆくは、保護猫・保護犬関連の事業もやりたいねと話をしています。

例えば彼女が社長で、僕が営業に行く。僕が社長で、彼女が経理や秘書のポジションになってもいいですね。ふたりで事業をやっていきたいと思っています。

僕は人前に立って話したり説明したりすることが、どちらかというと得意なほうなんですよね。その反面彼女は、得意とは言えないし、あまりやりたくない。

彼女は、僕よりチャットの丁寧さや返事の速さ、仕事の丁寧さがあるんですよね。僕はモチベの波が激しいので、返信が遅くなっちゃうこともある。

得意と苦手が分かれているので、お互いの良いところを生かしながら、苦手を補い合えているんじゃないかなと思います。

ー最後に読者の方にメッセージをお願いします。

これをやりたいとか結果を出したいとか、目標を持つ瞬間って誰でもあると思います。例えば、YouTubeで登録者1万人いってみたいとか、Instagramでフォロワー1000人いきたいとか、起業したいとか。

やりたいことがあったら、目標を行動ベースにして、具体的に説明できるくらいに落とし込むことが大事だなと思っています。それから落とし込んだ上で、それ以外はやらない。

これはあるあるだと思いますが、目標を立てた後に、今の生活スタイルのなかに組み込もうとするんですよ。日常のなかで暇な時間がないのに、なぜか毎日30分の勉強をしようとしている。

まずは自分の生活を見直して、無駄な時間を過ごしていることを把握したら、その時間を全て捨てます。僕は朝起きると携帯に触ってしまうので、寝る前に携帯をクローゼットに入れています。

何かを得ようと思ったら、捨てないと新しいことはできないと思うんです。なんとなくやっていて、うまくいっている人って見たことがない。結果を出している人って、皆んな狂気的なんですよ。

例えば、会社の休み時間ですらブログを書いている人とか、投稿写真の編集をしているとか。普通は息抜きに使う時間も、息抜きをしないんです。その感覚でいないと、本当に結果って出ないと思います。

目標以外のことをしないような工夫や仕組み、環境を作ることも大事だなと思いますね。

ー素敵なお話をありがとうございました!りっくんの今後のご活躍も応援しております!

取材:丸山泰史
執筆:後藤ちあき(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter