中高生にこそキャリアデザインが必要。Grow&Leap理事 石原直弥が目指す個性起点の教育

若い希望ある中高生に自分の未来を切り開いてほしい

ーGrow&Leapに集まる中高生と接する中で感じることは?

内省の大切さですね。自分の感じたことや考えたことを振り返り、言語化してきたかが今後のキャリアを決める上で非常に重要だと感じています。

科目学習がメインで部活動も忙しい学校では、時間を作ってじっくりと自分自身に向き合うのは難しいですし、教師の方々も忙しいのが現状。塾は勉強を教わる場所ですし、家族や友達とだと距離が近すぎて自身の過去を話しづらかったりもします。

「My Story Project」を続けていると、参加する前後で生徒の性格が明るくなったり、自分のやりたいことが明確化された結果が受験勉強につながったりするんです。

長期的なプログラムでじっくり自己理解を深め、自分の興味関心を行動に移せるからこそ、分かりやすく見える変化もあると感じます。

ーGrow&Leapの今後の展望について教えてください。

2023年で「My Story Project」が3期目に入るのですが、オンラインを活用して全国的に展開しつつ、受講定員を増やしてより多くの中高生に自分のやりたいことを見出してほしいと考えています。

将来的には、現在の拠点である愛知県だけでなく、関東や関西にも支社を設けて多くの中高生たちがサードプレイスとしてGrow&Leapを活用してもらえる環境をつくりたいです。

ー石原さんご自身の展望や今後やりたいことはありますか?

中高生に自分のキャリアを考えてもらうのと同様に、自分自身が今後、本当にやりたいことは何かをゼロから見つめ直したいと考えています。

ー最後に、U-29世代の読者に向けてメッセージをお願いします!

僕はけっこうプライドが高いタイプで、人に弱みを見せたり悩みを告げたりすることが苦手なんです。だからこそ、自分の弱さを人に見せることが大切だと感じています。

人はだれしも根本的には弱いと思うんです。しかもお金や地位、スキルなどに頼ることで自分は弱くない人間だと思いこんでいる。僕自身もそうでした。

でも一旦、そういうものを取っ払って自分の弱さをさらけ出すと、気持ちも楽になりますし、自分が悩んでいたことが思っていたよりも深刻ではなく意外と何とかなると気づきも得られることがあります。

もし今U-29世代で悩んでいることがある方がいたら、参考までに、周囲の人に悩みを話してみてはいいのではないかと思います。

ーありがとうございました!石原さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:山本佳奈(Twitter
執筆:石崎リカ(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter