無人島のプログラムで性格が正反対のCさんと出会う
ー次に無人島のプログラムでの出会いについて教えてください。
1年半ほど前「無人島の生活を体験するプログラム」に参加しました。そこでCさんという、自分より5歳年下の方と出会いました。
最初のアプローチはCさんからでしたが、私は人見知りな性格で初対面が苦手なこともあって、緊張のあまりCさんに対して無愛想に接してしまいました。そのため、Cさんの私の第一印象は最悪だったようです。
しかし、無人島滞在中にCさんと2人で何度か話しているうちに、お互いがお互いのことをさらに知りたいと思うように。そして出会ってから4日後には、私の実家にCさんを招き、早朝までずっと語りました。
無人島プログラムが終わってからも月に1回は会って、お互いのバックグラウンドや好き嫌い、得意なことや苦手なことなどを話すまでに。
ーCさんのように性格や得意、不得意がご自身と違う方と仲よくなったことはありますか?
ありませんでした。Cさんが初めてです。
出会う場所が無人島でなかったら、お互い敬遠していたと思います。それほど正反対のタイプでした。
無人島のプログラムでは「敬語を使ってはいけない」というルールがありました。そのことが相手を色眼鏡で見ることを防ぎ、フラットに接することができました。だからこそ共通点のない相手でもスムーズに受け入れられたと思います。
ーCさんとの思い出を教えてください。
彼と出会って1年半ほどですが、車での東北1周旅や甲信越横断旅など、思い出に残るような体験をたくさんしました。それに加えて定期的に交流をすることで、さらにお互いを尊敬、信頼できる関係になりました。
Cさんと出会い、一緒に過ごしたことで今まで以上に「友情の素晴らしさ」と「自分がいかに幸せか」を感じられています。
ーBさんと話すのとCさんと話すのではどのような違いがありますか?
Bさんとはところどころ私と考え方が似ていますが、物事を深く観察でき、私が持っていない観点を持っています。それに対してCさんは私と真逆の考え方や視点を持っているので共感することはほとんどありませんが、新たな発見や学びが多いです。
Bさんと話すのとCさんと話すのでは学べることがまったく違うので、2人と接すると自分の世界が広がっていくのを感じられました。
ーBさんとの交流を通してどのようなことを学びましたか?
実は半年ほど前にBさんが突然亡くなってしまいました。一番信頼していた人を失い、今でもショックで落ち込むときがあります。
しかしBさんと10年以上の関係を築き、Bさんのおかげで今の私があることを実感しました。また人間関係で自分が形成されることを教わりました。
Bさんと同じ時間を過ごすことや、友情を深めることができないと思うととても寂しいです。紆余曲折はありましたが、Bさんと築き上げてきた友情の道のりは本当に楽しく最高に幸せでした。
ーBさんとの交流を通して学んだことをどのように活かしたいですか?
まわりの友人や家族といった身近な方との関係を、今まで以上に大切にしたいです。
加えて「またいつか会える」という甘い考えを改め「会いたいと思ったら、自分から声をかけて会いに行く」ようにしています。
ー今後はCさんとどのような関係を築きたいですか?
Cさんとは出会ってまだ1年半ほどですが、今ではもっとも大切な親友の1人です。今後もCさんとの関係を深めていくことはもちろん、友情を築くことの楽しさを1人でも多くの人に伝えていきます。
ーありがとうございました!小林さんの今後のご活躍を応援しております!
取材:落合慶太(Twitter、Instagram)
執筆:uzmuu(Twitter)
デザイン:高橋りえ(Twitter)