自分の心に素直になり、農業法人への転職を決断
ー挫折を経験した後、どのような選択をしましたか?
新潟県内の農業法人に就職しました。農業法人とは、大規模に農業を行う組織を指します。
農業法人への就職に踏み切った理由は「農業に携わりたい、新潟で活動したい」という思いが強くなったからです。やりたいことを実現するには今のタイミングしかないと思い、最終的に自分で決断しました。
農業法人に就職してから、自分が望んでいた路線にやっと戻ってきた感覚でした。
ーなぜ農業法人に就職をしたのですか?
現地で学ぶのが一番効率がよいし、それに越したことないだろうと考えたからです。
私は農業に携わりたいと思いながらも、高校は普通科を卒業しました。大学も経済学部を卒業したので、ほとんど農業には関わったことがなくて。農業に関わりたいけど農業について何も知らないし、いきなり独立はできないと感じたんです。
そこで、未経験ながらも実際に組織に入って実際に学ぼうと決断しました。
ー農業法人に就職して感じたギャップはありましたか?
大きく2つのギャップがありました。まず、現場が思った以上に大変であることです。苗を植えて収穫して終わりではなく、その間にやらなければならない作業が想像よりも多かったです。
給与面で周りとのギャップも少し感じていました。でも、自分がやりたいことだったからこそ、条件関係なく行動できましたね。
人から言われてやるのと、自分で興味を持ってやるのでは大きな違いだと学びました。ギャップを感じても働き続けられたのは、自分で決断して、自分の意思で行動できたからだと思います。
人生を後悔なく生きるために、自分軸を持つ
ー木村さんが自分軸を持つ大切さを実感した経験は具体的にありますか?
農業法人で働いていたときに18連勤を経験しましたが、嫌ではなかったし、むしろ楽しいと感じたことがあります。
人から言われたことと自分で決めたことって、同じ内容でもまったく違う過程や結果になると思っていて。
人から言われたことを行うときって、なげやりになってしまう場合が多いと思います。自分で進んでやるよりも、明らかに気分が落ちるんですよね。
一方で、自分で決めたことだと時間を忘れたように没頭できます。農業法人での経験も、自分で考えて決断したからこそ乗り切れたし、後悔せずにやってこれたのだと実感しました。
ー木村さんのように自分軸で動くのは、一般的には難しいと感じる方が多いように感じます。自分軸を持つための大切な考え方はありますか?
自分軸を持つのはすごく難しいですよね。でも「自分の人生を楽しくするために、自分の軸を持つべき」と考えていて。
やっぱり周りに言われていいかげんな態度で行う仕事を、大好きと言える人は少ないと思うんです。
自分の軸を持った方が目の前のことを真剣にこなせるし、仕事に対しても自分の思いを持てると思います。自分軸を持つことで、自分の人生を後悔なく幸せに生きられると感じています。
ー最後に、今後の展望を教えてください。
現在行っている個人事業の中で、ドローンによる農作業のお手伝いを今後も広げたいです。利便性を高めて、これからも皆さんのお役に立ちたいですね。
内容は具体的には決まっていませんが、農業と消費者を結びつける活動がしたいと考えています。農業をもっと身近に感じてもらえるような、接点を増やす活動をしたいです!
ー本日はありがとうございました!木村さんの今後のご活躍を応援しております!
取材:西川莞人(Instagram / Facebook)
執筆:中根沙季(Twitter)
編集:スナミアキナ(Twitter / note)
デザイン:安田遥(Twitter)