価値観や選択肢を広げるには?地元・福島で多文化共生の教育事業に取り組む野地雄太

地元福島で子どもが多文化を学ぶ機会を増やしたい

ー野地さんは、学生時代の濃密な経験を反映し、国際交流を基盤とした教育事業を地元の福島県で展開されています。事業にかける思いについて改めて教えてください。

やはり、地元福島へ貢献したいという思いが大きいです。福島の子どもたちが、幼いころから留学体験を通じて幅広い視野や選択肢を持てるようなプログラムを開催しています。

国際文化をはじめ、自分と異なる価値観に対し排他的になってしまうのは、幼いころの偏ったインプットによるものが影響していると考えています。だから、早い段階から相手をリスペクトする思考を身に着けるチャンスを設けることが、常識の枠を外し、子どもの将来を広げる第一歩になると思います。

現在はまだ事業をスタートとして半年。これから育てていくプロジェクトではありますが、子どもが多文化を学ぶ機会を増やすために、いずれは国際交流が日常に溶け込むような教育の場をつくっていきたいですね。

あえて困難な道を進むことの大切さ

ー留学体験を通して、子どもたちに選択肢を広げる機会を与える取り組みをされている野地さんですが、ご自身が人生の選択で大切にしていることはなんでしょうか。

あえて困難な道を進むことです。

私は留学を機にコンフォートゾーンを抜け出し、甘えを排除した環境に身を置いたことで視野が広がり、実力を試す機会を得られました。困難な道を進むことは選択肢を広げるきっかけになります。

そして、私がいつも心の支えにしている大切な言葉があります。東進ハイスクールで有名な林修先生がおっしゃった「人はやらない理由を見つける天才だ」という言葉です。

誰しも困難に立ち向かったとき、やらないもしくはできない理由を探しがちです。しかし、自分に負けてしまえば、何も挑戦できずに終わってしまいます。起業においても、ゼロからの挑戦。あえて困難な道を進んだ経験はきっと私を後押ししてくれるでしょう。

ーありがとうございました!野地さんのお話を聞いて、価値観を刷新する一つのきっかけになりました。今後のご活躍を応援しております!

取材:和田晶雄(Twitter
執筆:川村みさと(Twitter
デザイン:安田遥(Twitter