志高く夢を追う18歳の起業家・本橋岬に聞く!個性を伸ばす留学のすすめ

アルメニアでの高校生活。ビジネスが持つ可能性に気づく

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ー中学生活を終えて、その後の進路はどう考えたのですか。

フィリピンで生活する中で、新しい人と出会い、多様な文化に触れることへの魅力を深く感じました。

そこで、世界に出て多様な方々と知り合える機会を模索し、UWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)の奨学生募集プログラムに辿りつきました。

ーUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)とは何ですか?

世界各国から学生を受け入れ、教育を通して国際感覚豊かな人材を育てる教育機関です。まさに私が求める学びが得られる学校でした。

先ほどお話した国際キャンプで出会ったノルウェーの友人の応募もきっかけとなり、UWC日本代表の募集プログラムに挑戦。筆記試験やプレゼンテーションなどの選考プロセスを通過して、日本代表の高校生大使に選ばれました。

ー高校生大使としてUWCに入学してからの生活は、いかがでしたか?

世界各地にあるUWC校のひとつであるアルメニア校に派遣され、2年間の寮生活を送りました。2020年に留学したのですが、入学してすぐにアルメニアとアゼルバイジャンとの間で軍事衝突が起こったんです。

両国から来た生徒と交流する中で、戦争とは双方の立場があって起きてしまうもので、片方の国が悪いのではないと知りました。

ー戦争を目の当たりにして、平和について考える機会は増えましたか?

戦争を身近に経験したことは、自分の信念やその後の活動に影響を与えました。

私の曾祖父は第二次世界大戦の際に沖縄で戦死したのですが、留学する前は曾祖父の存在を縁遠く感じていたんです。戦争を経験し、「曾祖父から命のバトンをつないで生まれた私は、平和の価値を知るべきだ」と感じ、平和づくりへの関心が強くなりました。

ー平和以外のテーマでも価値観や考え方に影響を受けたことはありますか?

トートバックの会社を立ち上げてアルメニアの難民に雇用を生み出し、難民を救った友人の存在には影響を受けました。

ビジネスは人と人とをつなげることができ、お金を生むだけでなく社会に寄与できるパワーを持っていると心から感じたんです。

ービジネスへの考え方がより深まり広がったのですね。高校卒業が近づき、その後の進路はどのように考えましたか?

「今後の人生をどこで過ごしたいのか」を基準に考えました。5年離れた日本に帰って活動したい思いもありつつ、世界の経済の中心であるアメリカにも興味がある。悩んだ結果、日本とアメリカの大学を受験しました。

世界で活躍する起業家を目指し、アメリカへ進学

ー日本とアメリカ両方の大学に合格し、最終的にカリフォルニア大学を選択しましたね。

世界中の学生が集まり、巨大IT企業や新興企業が集中するシリコンバレー近郊で学びたい想いから、カリフォルニア大学への進学を決断しました。

私が憧れる存在である孫正義さんがバークレーにある大学の出身で、彼の背中を追いたい気持ちもありました。

ー本橋さんにとって、孫正義さんはどんな存在ですか?

14歳の頃から世界で活躍する起業家になりたいと思い続けてきた私にとって、孫さんはロールモデルです。直接お会いしたことはないのですが、本を愛読しています。

学生時代から日本で数々の成功していたにもかかわらず、渡米して一から起業した孫さんのチャレンジ精神を尊敬しています。

ー本橋さんの今後の展望について教えてください。

これから大学で出会う仲間とともに新しい何かを作りあげたいです。日本の今後の経済を引っ張っていけるような存在として、国際社会で活躍できたらと思っています。

ー新たなビジネスへの具体的な構想はありますか?

まず、日本人学生の世界進出のお手伝いをする事業は今後も続けていきたいです。

もう一つの夢は、日本の魅力をもっと発信すること。海外の方々にとって日本は「ミステリアスで、一生に一度は訪れたい国」と思われています。接点が少なく縁遠い国と思われている日本を身近に感じていただける事業を実現したいです。

ー最後に、10代や20代の読者に向けてメッセージをお願いします。

自分自身の個性や好きなことを大切にして、挑戦をし続けてほしいです。私自身も、自分の個性を発揮しながらやりたいことを発信し続けたことが成長につながりました。

周りと同じである必要はありません。これまでの人生での経験に自信を持ってチャレンジするからこそ見える世界があると思っています。

ーありがとうございました!本橋さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:山本佳奈(Twitter
執筆:石崎リカ(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter