たくさんの人に会い、前進し続ける!AnyMind Group広報 吉安伸悟の挑戦

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第765回目となる今回は、吉安 伸悟(よしやす しんご)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

AnyMind Groupで、広報として活躍する吉安さん。学生時代のエピソードや、これまでのキャリア、大切にしている価値観などについてお話していただきました。

ソフトテニス経験を生かして、アスリートマネジメントの道へ

ー簡単に自己紹介をお願いいたします。

吉安 伸悟(よしやす しんご)と申します。大学在学時から個人で、プロアスリートのマネジメントを経験し、主にPRやスポンサー関連の対応を担当しました。その後、大手PR会社へ入社し、プレスリリースの作成やメディアプロモートなどPRの基礎を学んだ後、PRがどう売上にコミットしているのかを知るために、ブランディングカンパニーに入社しました。現在は、AnyMind Groupの広報を務めています。

ーAnyMind Groupはどんな事業をしている企業なのでしょうか?

AnyMind Groupは、コマース領域でアジアNo1を目指すテクノロジーカンパニーです。主な事業は2つあります。1つ目はブランドコマース事業です。本事業では、法人/個人に向けて、EC及びD2C領域を中心にブランドの設計・企画から、生産管理、ECサイトの構築・運用、マーケティング、物流管理に至るまで包括的に支援しています。もう一つはパートナーグロース事業です。Webメディアやアプリなどを運営するパブリッシャーとYouTuberやTikTokerなどに代表されるクリエイターのアカウント成長や収益向上を支援しています。

ー​​大学時代から、アスリートのPRに携わっていたんですね。

ぼく自身は、小学生からずっとソフトテニスを続けています。そのため、大学時代はさまざまな競技のアスリートが周りに多い環境でした。マネジメントを行ったプロアスリートも、同じクラスの友人です。競技者目線でオリンピックや世界大会に出るようなプロアスリートは僕にとって、自分の夢の続きを見られるような存在でした。就活時は、一般企業への内定もありましたが、選手と話し合い、一緒に仕事をしていくことになりました。

初めは選手とともに、知り合いづてでスポーツマネジメントに携わる経営者や後援会の方々など、1,000人以上の方にお会いし勉強させていただきました。人と会うことを大切にしていたため、名古屋から東京まで行くこともありましたね。

自分の足で人に会いにいくことで、自分で考える力や情報収集力が身につきました。収集した情報が、どうファンやスポンサーの皆様のためになるか、発信内容や方法を考えられるようになり、その後の提案にも生かせました。

ーアスリートと関わる上で、気をつけていたことはありますか?

言葉の選び方ですね。自分が選手をしていた時に重く受け止めてしまったワード、例えば「頑張れ」「絶対勝てるよ!」とは言わないようにしていました。変にプレッシャーをかけたくないなと思っていました。代わりに、競技の最高峰の舞台に立つことも多い選手でしたので「この場を楽しんで」と伝えるようにしていました。

間近で選手を見る中で、結果を出すプロのすごさを知るとともに、ソフトテニスを続けてきた自分もこんな選手でありたかったなと思っていました。プロアスリートは、結果はもちろんですが、立ち振る舞いや、考え方まで含めてプロだと思います。特にスポーツ以外の部分でも、思考から決断、実行までの能力が素晴らしいと思います。今の社会人生活でも見習わせていただいている部分です。

広報・PRの仕事に転身。ファン作りにまい進する日々

ー24歳でPR会社に転身されたとのことですが、なぜでしょうか?

アスリートマネジメントをやっているうちに、選手がメディアに出ることが多くなりました。ファンや周りの方からの反響も大きく、嬉しかったですね。これがきっかけで、広報やPRを基本的な部分から学びたくなり、PR会社に入りました。

メディアに情報をどのように伝えて、どのようにしたら記事になるのか、ひとつひとつアプローチ方法を学んでいきました。しかし、当時は、自分自身も若かったため、PRの成果は広告換算値や、露出の数だけだと思っていました。実際にPRが事業にどうコミットできているのか疑問に思いました。事業者側ではないので、ニュースに出た数が売上にどうつながるのか、メディア露出がどのようにブランド力の向上になるのか分からなかったんです。

ーPR会社勤務には、アスリートマネジメント時代とのギャップはありましたか?

アスリートマネジメントは選手と二人三脚でやってきましたが、企業には先輩や後輩、同期といった仲間がいることが大きな違いでした。企業は事業部や会社全体で、今後の戦略をチームで考えるので、課題に直面してもすぐに解決できる環境は嬉しかったですね。

ー吉安さんにとって、広報の仕事の魅力とはなんでしょうか?

消費者に認知を拡大させ、ファンを作れる仕事であるということですね。あとは狙いを持って広報活動を行い、ポジティブな情報を拡散させていくことで、企業の時価総額にもインパクトを与えることができると考えています。企業全体の価値の底上げに繋げる広報PR活動をしていきたいといつも考えています。

会社がいまどんな取り組みをしているか、商品やサービスは世の中にとって何のためになるかを伝えることで、なかなか一般消費者には伝わりにくいBtoB企業の価値も高められると思います。

少し話を逸れますが、例えばメタバースなども、最近ようやく世の中で認知されるようになってきました。そういった一見、価値の伝わりづらいものも、広報の力で世の中に広めていける力を今後もっとつけていきたいと考えています。​​