人生に誇りを!kanaDe代表・北原享弥のやりたいことをカタチにする人生とは

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第735回目となる今回は、株式会社kanaDe代表取締役・北原 享弥(きたはら・たかや)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

野球一筋の人生から会社員を経て現在は株式会社kanaDeの代表取締役をしている北原さん。そこに至るまでの経緯と野球で培ったチームをまとめる経験についてお話していただきました。

高校で野球部のキャプテンに。チームをまとめる楽しさを知る

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

株式会社kanaDe代表取締役の北原享弥と申します。弊社は採用のブランディングをはじめとして、オウンドメディアの育成・構築ならびに、SNS支援で社内の内製化、採用コンサルタントとして1からペルソナ設定やターゲット設定を行っています。

ーkanaDeという会社名はどのような意味が込められているのか教えてください。

お客様や周りの方々と一緒に伴走(伴奏)してなにかを奏でていくという意味からkanaDeという社名をつけました。kanaDeのkaは感謝(kansya)、naは和(nagomi)、Deは出会い(deai)と夢(dream)の2つの意味を持たせて、それぞれの頭文字から取っています。

ー幼少期はどんなことをされていましたか。

イチロー選手や松井秀喜選手が幼い頃から好きで、3歳のときに野球をはじめました。野球をはじめたのは、野球のユニフォームを着ていた私に、当時よく通っていた焼き鳥屋のおじさんが「野球が好きなら、うちにきて野球やらないか?」と誘ってくれたことがきっかけです。

ー野球のどんなところに惹かれていましたか?

小さいときはとにかくホームランを打ちたかったです。ホームランを打ってゆっくりベースを回るのがとにかく快感でした。

ー人生の大きなターニングポイントを経験したのはいつ頃でしょうか?

私の中で人生の大きなターニングポイントだと思っているのが、160人ほどいる高校の野球部のキャプテンをしたときです。

私たちの世代は現在プロになっている選手が在籍しており、非常に強いメンバーが揃っていました。しかし、2年生の秋の大会で優勝候補だった私たちのチームは、ノーマークだった公立高校に3回戦で負けてしまいました。

負けた後で監督に「お前はプレーではなく、チームをひとつにまとめることをしないと、チームとして勝てないぞ」とご教授いただき、チーム運営に励むことになります。

その甲斐もあって、3年生の春の県大会では高校史上はじめて春の県大会を優勝することができたのです。このときから「チームをまとめることはこんなにも楽しいことなのだな」と思うようになりました。現在では、自分だけでなく、みんなが幸せになることが私の幸せを最大化させることに繋がるのだという考えをもっています。

ーどのようにして160名をまとめていたのか教えてください。

チームをまとめる際に意識していたことが3つあります。

1つ目が当たり前のことを当たり前にすることです。野球のプレー以外の掃除や挨拶などを徹底していました。

2つ目は良いことは良い、悪いことは悪いとはっきりさせることです。私は本来、他人に怒れない性格なのですが、誰かが悪いことをしたときにはしっかりと注意していました。

3つ目はチームメンバー160人全員の名前を覚えることです。毎回◯◯さんと固有名詞で呼ぶことを意識して、信頼を高めていました。

ーチームをまとめるのに、半年間練習をしなかったのはストレスではなかったですか?

はじめは慣れない環境であり、2週間で体重が10kg落ちるほど、当時はストレスを感じていたと思います。練習ができないことよりは、マネジメントが出来ない自分に対して、ストレスを感じておりました。

するつもりのなかった野球を大学でも継続することに

ーそこから大学に行かれる際に野球の推薦をすべて断ったそうですね。

いろいろな大学から野球推薦がきていましたが、スポーツトレーナーのための勉強をしたかったので、すべて断りました。スポーツ系の大学に行きたくて、J大学とT大学をAO推薦で受けたのですが、落ちてしまいました。

これからどうするかを親と話をしていたときに、たまたま友達のお父さんがプロ野球選手のスカウトをしている方で。東海地区のセレクションを紹介していただいて受かったことで、中京大学に入学しました。

ーということは、大学に入っても野球をされたのですね?

そうですね。大学に入る目的はスポーツのことを学んで免許を取ることだったので、2年生になったら野球はやめようと思っていたのですが、やり始めると火がついてしまって(笑)。

2年生の秋に140人いるチームの副キャプテンに選ばれて、そこから4年生になるまでの2年間副キャプテンを務めました。

2年生の秋季リーグ戦は入れ替え戦間近の5位。そこからチームの立て直しを経験し3年春季大会では2位、そこから3年秋、4年春、秋と3連覇、4年春には7年ぶりの全国大会出場をさせていただきました。

ー大学を卒業してからはどのような選択をされたのですか?

体育会系の就労支援をしているスポーツフィールドという会社に就職しました。体育会人財の就職支援、企業さまの採用支援を軸に、スポーツの素晴らしさに共感をし営業に従事しておりました。

ー会社に入って1年目はどのようなことを意識していましたか。

最初の1年目は尊敬していた先輩が果たせなかった新人賞を取るために、がむしゃらに働き、無事新人賞を獲得することができました。その後、目標でもあった新規エリアの立ち上げで札幌オフィスを立ち上げ、結果として立ち上げと成績で全社1番の賞を受賞させていただきました。

ー人生のなかで尊敬している人やこんな人になりたいなと思う人はいますか。

今まで出会ってきた方々すべての方を尊敬しております。また、その方々のすばらしい点や真似したい点を抽出し、今の自分に照らし合わせています。そのため、◯◯さんを真似た人生を歩むというよりは、出会う方のエッセンスを自分に取り入れて自分らしく活動することを念頭に置いております。