当たり前を変えたい!HRC課長 林千尋に学ぶ 自分らしく輝ける人生とは

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第689回目となる今回は、株式会社HRCの課長兼ブランドマネージャー林千尋さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

女性として活躍しているひとりになることで世の中に影響を与えていきたいと語る林さん。誰もが ”私に生まれてよかった” と思える世の中にするため、成し遂げたいミッションや夢について語っていただきました。

ブランドを立ち上げ、日本の当たり前を変える決意

ー簡単に自己紹介をお願いします。

株式会社HRCで課長兼ブランドマネージャーを務める、林千尋と申します。2017年に新卒で入社し、2022年4月に新卒6年目になります。弊社は女性向けの商材を展開する、通信販売の会社です。

今までVIAGE(ビアージュ)やLUNA(ルーナ)など、夜につけるブラジャー「ナイトブラ」のブランドを展開しています。最近は、タレントの渡辺直美さんプロデュースの「おうちブラ」を発売いたしました。

2021年9月、私がブランドマネージャーを務め、インティメイトケアブランドのlaugh.(ラフドット)を立ち上げました。

ーLUNAさん知っています!早速ですが「インティメイトケア」とはどのようなものですか?

デリケートゾーンを専用のソープで正しく洗うことを「インティメイトケア」と呼んでいます。日本は「デリケートゾーンケア」の呼び方が浸透していて、最近はフェムテックやフェムケアという言葉が少しづつ流行ってきたと思います。

ーお恥ずかしながら初めて聞きました。「デリケートゾーンだからこそより優しく」のようなニュアンスがあるのですか?

日本は、デリケートゾーンケアについてなかなか触れる機会や文化がないため「インティメントケア」をご存じの方が少ないと思います。

海外では、私たちがシャンプーで髪を洗うように、デリケートゾーン専用のソープで洗う習慣があります。

今回のブランドを立ち上げる前に日本の女性を対象に市場調査を行いました。デリケートゾーンケアの悩みをインタビューしたところ、8割以上の方が悩んでおり、正しいケアを知らないことがわかりました。

ー日本には「インティメイトケア」の商品が少ないと思います。ブランドを立ち上げて、反響はいかがですか?

最近、モンドセレクションの最高金賞をいただきました。まだ市場自体が小さいため、売り上げがすぐに上がったわけではありませんが、商品やブランディング内容が認められたのが嬉しかったです。

ーおめでとうございます!!ブランド名である「laugh.」にはどのような思いが込められているのですか?

日本人がデリケートゾーンケアをしていると聞くと、悩みやコンプレックスがあると思う方が多いと思います。

商品を使うことで、悩む時間がなくなり、自分の好きなことをする時間に使ってほしいです。シャンプーや化粧品と同じく「自分らしくいるために使ってほしい」という思いが込められています。

laugh(ラフ)は「笑う」という意味です。「自分らしくいれる状態とはどのような状態か」をブランディングメンバーと話し合いました。笑っているときが一番自分らしく、自然体でいられるという意見が全員に統一していました。

.(ドット)には「この時代にピリオドを打って、私たちが変えていく」という意味が込められています。日本と海外を比べると、女性の活躍にかなり差があると思っています。

例えば、日本の政治家は年配の男性が多いですが、海外では若い女性が活躍されている方が多いです。

また、私が新卒1年目で主任になったとき、インタビューを受ける機会がありました。記事には必ず「女性主任」と書かれていました。「女性」は特殊なイメージがあり、珍しいから取り上げられるのだと違和感を感じました。

「女性はこうであるべき」という考え方が日本は強いと思います。当たり前の世の中を変える決意や思いを入れたいと思いました。

大好きなダンスからはなれ、軸を見つめ直した就職活動

ー林さんのユニークさを過去から紐解いていきたいと思います。女性の働き方は幼少期から気になっていたのですか?

幼少期は、特に気にならなかったです。就職活動のときや会社に入ってから感じるようになりました。「こうであるべき」と決めつけられたり、やる前から「できなそう」と言われたり、可能性を否定されるのが嫌いでした。

ー大学に入学された当初は、将来の夢はあったのですか?

小さい頃からダンサーやダンスの先生になりたいと思っていました。私は、週末にダンスのコーチをするほどダンスが好きです。

ーそうだったのですね!就活ではどのような気持ちの変化があり、現在の会社に入社されたのか気になります。

最初は、イベントやダンスに関わる企業を中心に見ていました。面接では、それぞれ会社によって志望動機が異なりますよね。私自身の軸がぶれている気がして嫌でした。「私の軸はなんだろう、どのような会社に入りたいのだろう」と考え直した結果、人でした。

長い間、居酒屋のバイトをしてきて「なぜ働いているのだろう」と考えました。居酒屋が好きという理由ではなく、店長や訪れるお客さん、一緒に働く仲間が好きで、続けられたのです。私のモチベーションは人なんだと気づきました。

今まで人に恵まれてきた人生だったので、一緒に仕事する人が大事だと気づいてからは、志望動機が全部同じになりました。業種よりも、挑戦できる環境や働く仲間が私にとって一番大事です。

志望動機に一貫性が出て、ピンときたのが現在の会社でした。当時は従業員が14人のベンチャー企業でした。