当たり前を変えたい!HRC課長 林千尋に学ぶ 自分らしく輝ける人生とは

入社1年半で主任に昇格。周りの助けが原動力に


ー23歳で部下ができるということですが、非常に驚きました!


そうです(笑)。主任に上がる直前に入社してきた30代の方の上司になりました。2人とも以前は幅広い業務をされていた方でした。

私は社会に出て1年半の新人だったため、社会人経験があり、私よりも確実にスキルの高い方が初めての部下で悩みました。私よりも仕事ができる部下に簡単な業務を渡せなかったです。

しかし、私は主任になったため、どんどん上から仕事が降りてきて、ついに手に負えなくなってしまいました。

部下を呼んで相談すると「業務を渡せないくらい、私たちは信頼されていないと思っていました。もっと早く伝えていたら良かったです」と言ってくれました。

私は見られ方を気にしていて、自分の部下に仕事が楽しくない状況で働いてほしくなかったのです。変に考え過ぎてしまったと話してからは、任せられるようになり、良い形で物事が回っていきました。

現在も2人は直属の部下で、私の右腕として働いてくれています。2人やチームのメンバーがいたからこそ、新しいことに挑戦できました。

ー改めて主任になった経験は、現在となってはどう感じていますか?

社長は、私に任せていいのか不安だったと思いますが、挑戦させてくれたことに感謝しています。若いうちからいろいろなことに挑戦させてくれたのはよかったです。

私は、挫折や困難を感じたことがあまりなく「自分が選択した道を正解にしよう」という思いが強いです。周りから見ると挫折経験だと思われることがありますが、選んだ道が楽しく、やってよかったと周りが思わせてくれます。

大変なこともプラスに捉える性格もあるのかもしれません。

ーハードルさえも楽しんでしまう感覚があるのですね。辛い気持ちは持たないと意識しているのですか?

社会人になったとき「超えられない壁は目の前にない、自分サイズの壁しかこないよ」と社長によく言われていました。

プラス思考になり、大きな壁がくるほど「私こんなに成長したの?」と思うようになりました。例えば、現在はブランドマネージャーをしているため、経営や数字を見ていますが、新卒のときには絶対にない壁でした。

もちろん、会社やみんなの人生に関わることなので、プレッシャーはあります。しかし、大きな壁が私の前に現れるほど「私はここまで成長したんだ」と一種の実感材料になっています。

以前は無理かもしれないと思ったことが、現在はハードルが高くないと思いますね。数年後には「乗り越えられてよかった」と思えるようになっている気がするため、辛いと思いません。

ーその後、課長に就任されたときは勉強はされたのですか?

ブランドマネージャーになったときのほうが勉強しました。責任範囲が広がったため、わからないことを新卒に聞きに行ったり、何回も代理店とのやりとりしたり。その度に、みんなが優しく教えてくれたため、なんとかなりました。

人から学ぶのは一番学びになります会社のメンバーは学びの宝庫だと思います。「自分一人でできることは限られている」と知ってからは、人に頼ったり、聞いたりするのが得意になりました。

人はそれぞれ得意なことがあります。上司だからといって一番仕事ができるわけではなく、私よりもできる部分が長けている人は大勢います。一人ひとりがいろいろな形のパズルを持っているイメージです。

パズルを組み合わせたとき一枚の絵が出来上がれば、全員で成果を出したことになります。得意な人に頼ったほうがチームとしてすぐ成果が出ると思います。現在は部下が20人に増え、チームで成し遂げることの素晴らしさを実感できました。

チームプレーで「私でよかった」と思える世の中へ


ー「ブランドを立ち上げたい」と、林さんご自身から提案されたのですか?


社長には前から立ち上げたいと言っていたのです。社長が新しいブランドを作ると言っていたので「私にやらせてくれませんか」とお願いしました。私は「なぜインティメイトケアが必要だと思っているのか」をプレゼンしました。

私の「女性が働きやすく、誰もが輝ける世の中」と「当たり前を変える」ミッションはブランド立ち上げによって、達成に近づくことができるとアピールすると、「やってみな」と言われたのが始まりです。

熱量が伝わったのだと思います。

ー初めてブランドを立ち上げる経験をされて、現在となってはどう考えていますか?

仕事は、みんながいないとできないと実感できました。ゼロから何かを作る経験をしたことがなかったため、勉強してもできないことやうまくいかないこともありました。

商品の発売後は、お客様しか正解を持っていません。商品が良かったのかはお客様が判断するため、思い通りにいかないことが沢山ありました。

改めて「同じ目的に向かって全員で動いていくことがやりたい」と感じた、ブランドの立ち上げでした。非常に面白い経験をさせていただいて、ありがたいと思っています。

ーいろいろな役職を経験されたことで、改めて女性のキャリアについてどのように感じていますか?

私はまだ子供がいないため、これからもっと人生に変化があると思います。私がブランドを立ち上げている姿を新卒や後輩がみて「やってみたい」という人が増えてきています。

私が挑戦していなかったら、夢を見れなかった人や「女性だから」という理由で諦めてしまう人がいたかも知れません。少しずつ影響を与えられているのかなと感じています。

ー今後やっていきたいことや目指したい姿はありますか?

laugh.(ラフドット)をHRCの子会社化し、来年は取締役をやりたいです。

ー若い世代に向けて一言お願いします!

私は「人生一度きり」という言葉が好きです。人生の最後には「私でよかった」と誰もが思えるような世の中を作っていきたいと思っています。

20代から日本を盛り上げていきたいです。女性の方はもちろん、20代で活躍されている方ともお話したいと思っているため、ぜひ機会があればありがたいです。

ーありがとうございました!林さんの今後のご活躍を応援しております!

今回のゲスト・林さんが課長兼ブランドマネージャーを務める、株式会社HRCのHPはこちら。

「ナイトブラ」や「インティメイトケア」など、自然体のまま、心も身体も健やかに、美しくなるサポートをする商品の詳細は、HRC公式ストアから。

取材:あおきくみこ(Twitter/note
執筆:後藤優奈(Twitter
編集:本庄遥(Twitter
デザイン:高橋りえ(Twitter