自分の時間を無駄にするな!マルチリンガル起業家飛鳥に学ぶ自分で考え行動することの大切さ

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第615回目となる今回は、マルチリンガル起業家・飛鳥さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

人生の半分を海外で過ごし、いろいろな世界に触れてこられた飛鳥さんに自分の時間を何のために使うか考えることの大切さを語っていただきました。

サッカークラブを1から設立。行動することの大切さを知る。

ーまずは自己紹介をお願いいたします。

飛鳥と申します。人生の半分を海外で過ごして、現在は北海道の栗山町に住みながら事業をやっています。

ー具体的にどういったお仕事をされているのでしょうか?

主に英語を半年で話せるようになるサービスをやっています。

日本人は小学校から高校まで英語を学んでいるのに話せる人がほとんどいません。これは現在の学校教育のあり方に問題があると思っているので、正しい方向性で努力するための場所を提供しています。英語はあくまで目的を達成するための手段なので、英語が話せるようになって何がしたいのかという本質に気づいてもらうこともサービスの中で大事にしています。

他にも子供向けの英会話教室や地域の課題解決のための事業などもやっています。

ーここからは、飛鳥さんの過去から現在に至るまでをお伺いしていきます。最初の転機はニュージーランドにいた中学生のときとのことですが、どんな出来事があったのでしょうか?

ぼくは中学生のとき1部リーグでサッカーのゴールキーパーをしていました。中学生のチームだと物足りなくて、地元にある大人のクラブチームを探したのですが、当時は大人のクラブチームがありませんでした。そのことを友達に話したら「作ればいいじゃん」と言われて。起業家は妄想を信じてしまうバカな一面があると思っているのですが、ぼくも友達の言ったことを鵜呑みにしてクラブチームを作りましたね(笑)。

ー中学生で何もわからない状態から、どのようにしてクラブチームを作り上げていったのでしょうか?

最初は地元の広報にサッカークラブを作りたい旨をまとめた文章を投稿しました。資金調達をしたり人集めをしたりしていると、キーパーソンが見つかりました。いろいろと考えて行動していると6ヵ月でクラブチームができました。

この経験からひとつ言えるのは「やりたいと思ったことを実現させるためには、考えながら行動して口に出すことが大事」ということです。行動する前から「どうしたらいいんだろう?」と考えたところでうまくいくわけないですし、考えもせずに闇雲に行動してもダメなので、思考と行動の両立が大事だと思います。

留学生のために成人式を開催。できない理由よりできる方法を探せばいい

ーサッカーのクラブチームを1から作ったように、新しいものを作ることは他にもされたのでしょうか?

留学で日本の成人式に出られない留学生のためにニュージーランドで成人式を開催しました。大学生でイベントの企画にハマっていたときに留学生が「成人式に出られない」と嘆いていたので、これも「じゃあ作ればいいじゃん」と思って企画しました。

成人式の開催において大事にしていたのが、成人式の意義を果たせるものを作ることでした。日本の成人式をニュージーランドでそのままやろうとすると、物が足りなくて劣化版になってしまいます。まずは成人式とはそもそも何なのかを調べて、その目的に沿ったものを日本の形に固執ぜずに作りました。

例えば、ニュージーランドは日本と季節が逆であること、振袖が全員分ないことから、浴衣で代用しました。本当は成人式に振袖や浴衣は関係ないのですが、日本人以外の参加者は日本らしさを求めていたので。一方で、さまざまな国の出身の参加者には民族衣装での参加を推奨しました。

ー今まで開催されたことのない成人式を開催しようとなったときに、周りの人からの反発はありましたか?

ありましたね。「やっても意味がない」「そもそも無理だ」「規模が大きすぎる」といった批判的意見がありました。こういった批判的意見の中から「規模が大きすぎる」などの「無理だ、なぜなら〜だから」と理由がある意見に関しては、本当にそれが大きすぎるのかどうか考えてやりました。

ぼくは「できない理由ではなく、できる方法を探せばいい」といつも言っていました。なぜなら、できない理由は他の人たちが教えてくれるからです。できない理由をどう対処したらできるようになるのか考えながら進めていけば、うまくいくと思っています。

ー成人式の企画をやり切ったときはどんな気持ちになりましたか?

無理だと言われていたものをちゃんと作りましたし、とても喜んでもらえたので、嬉しかったですね。ただし、ぼく自身が自分の行動に対する一番の批判者だと思っています。成人式に関しては、小さなことから大きなことまで、まだまだ改善できる点はありました。自己批判を通して次に活かすようにしています。