ウェルネスブランドflamme代表 渡辺凜が提供する「ありのままの自分に戻れる時間」とは

 

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第499回目となる今回のゲストは、ウェルネスブランドflamme(フラム)を運営する、FLAMME株式会社代表の渡辺 凜(わたなべ りん)さんです。

デンマークで過ごした1年間をヒントに、ブランドを立ち上げた渡辺さん。「一人一人が自分のリズムで生きられる社会を」を理念に掲げるに至った経緯について伺いました。

バトントワリング部でチーム力の重要性を認識する

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

渡辺凜と申します。FLAMME株式会社を昨年の5月に立ち上げ、現在はウェルネスブランドflammeで最初のプロダクトであるアロマキャンドルを販売しています。

「一人一人が自分のリズムで生きられる社会を」というVISIONを実現すべく活動中です。本日はよろしくお願いいたします。

ー渡辺さんが会社を立ち上げた経緯や、今までどのような人生を歩んできたか伺えればと思います。幼少期、印象に残っている出来事はありますか?

中高生時代に取り組んでいた、バトントワリング部での活動が思い出に残っています。

ーバトントワリングを始めたきっかけについてお聞かせください。

小学生時代は水泳を習っていたのですが、中学生になったら新しいことに挑戦したいと思っていたときに、新入生歓迎会でバトントワリング部の先輩方の舞台発表を見て憧れを持ち、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです。

舞台上で輝いている先輩方の姿や、大人数で1つの舞台を創り上げている光景が、当時の私にはとても響きました。

ーバトン部での活動の中で特に印象に残っている出来事はありますか?

高校1年生のときに、選手権大会の選抜メンバーに選ばれていたのですが、合宿中にバトンミスを連発してしまい、選抜から外されてしまったことです。

ー選手権大会の選抜メンバーから外されてしまい、そこからどのようにして立ち直ったのでしょうか。

正直もう辞めちゃおうかなと少し腐っていました。しかし、当時仲の良かった子が親身に話を聞いてくれて、「もう一度頑張ってみようよ」と声をかけてくれたのです。

もし1人だったら部活動を辞めていたかもしれないですが、その子のおかげで「やっぱりみんなと一緒に大会に出たい」と思い直して練習に励み、大会メンバーに復帰。最終的には部内初の快挙で全国大会まで進出することができました。

ーチームスポーツを経験して得たものはありますか?

バトントワリング部での経験は、今にも活きていますね。自分1人のためと思うとなかなか頑張れないですが、会社のメンバーがいるおかげで「私も頑張ろう」と思えています。

チームでやる達成感や、チームだからこそ見れる景色があるというバトン部での学びは、今でも私を支えてくれています。

1年間のデンマーク留学で「今、このとき」に目を向ける

ー中高生時代はバトントワリング部に打ち込んでいた渡辺さん。大学受験期はどのような進路を選んだのでしょうか。

大学は、ICU(国際基督教大学)へ進むことにしました。理由は3つあって、1つは、最初の2年間で幅広く学んでから最終的に学びたい分野を学ぶ「リベラルアーツ」に惹かれたからです。

2つ目は英語学習に力を入れているところ、3つ目は交換留学を推進しているところが魅力的だったからです。

ー海外に興味があったのですか?

そうですね。実際に、20歳のときに留学しました。父親がデザイナーとして働いている影響もあり、昔からデザインや建築には興味があったので、留学先はデンマークにしました。

ー中高時代も、デザインには興味があったのですね。

デザインやものづくりがしたいと思っていました。例えば、高校時代は部活のTシャツを作ったり、テレビ局と一緒に番組を作るプログラムに応募したりしていましたね。好奇心旺盛で、やってみたいと思ったらとりあえずやってみるタイプでした。

ー具体的に、ものづくりの魅力的な点について教えてください。

私が作ったものを実際に使ってもらえる部分ですね。現在販売しているアロマキャンドルも、実際に火を灯してもらえるときが一番嬉しいです。

アロマキャンドルを届けた先で、その方がそのものと一緒に過ごしてくれる時間を想像するのが好きですね。

ーデンマークでは、どのように過ごされたのかお聞かせください。

大学3年生のときに1年間、デンマーク第2の都市・オーフスへ留学しました。

当時は留学を終えたら日本で就活をして、そのまま卒業するつもりだったのですが、いざデンマークへ行くと「こんな経験なかなかできないのに、何で今じゃなくて就活など、未来のことばかり考えてるんだろう」とハッとしたのです。

デンマーク人は中学・高校や、高校・大学の間で1年間ギャップイヤーを取って、興味の赴くままに、行動していて。今やりたいことにフォーカスしている姿を見て、「何で私はこんなに生き急いでるんだろう」と自分の生き方を見つめ直しました。

ーデンマークの方と触れ合って、発見したのですね。

そうですね。もう一つは、休暇中に中欧ヨーロッパを一人で旅行しているときにゲストハウスでエントリーシートを書いていると、ゲストハウスにいたお兄さんから「ずっとそこで何を作業してるの?ビールでも飲みなよ」と言われたのも大きかったです。

「確かに、私は何をやってるんだろう。せっかく旅行に来ているのに毎日エントリーシートを書いているなんて時間がもったいない」と感じ、ハッとしました。

そのことやデンマーク人と触れ合っているうちに、将来の不安よりも今いる時間をどう充実させるかにフォーカスできるようになりました。

人生迷走期に突入。ものづくり熱が再燃する

ーデンマークから日本へ帰国後、どのように過ごされたかお聞かせください。

帰国した年は就活をしないと決めて、帰国して大学に復帰しました。次の年から少しずつ就活を始め、縁があってコンサルティング会社に入社しました。

ー実際に働いてみて、いかがでしたか?

会社のカルチャーや人はすごく好きだったのですが、毎日同じ時間に会社へ行って帰るという働き方は、自分のライフスタイルには合わないのかもしれないと思いました。

(それぞれ、好ましい働き方・生き方があると思っていて、「一人一人が自分のリズムで生きられる社会を」というVISIONを実現するため、その人それぞれの選択を応援する存在でありたいと思っているので、あくまでも私の例ととらえていただけると幸いです)

ーそこからどのようにして抜け出したのでしょうか。

会社を辞めて、もともとつながりがあった会社で働いたり、興味のあることはとりあえず何でもやってみる生活をしていました。

そんなある日、趣味でアーモンドバターを作っていることを、とある会社の社長に話すと、「商品化してみたら?」と言われたのです。私にはそんな考えはまったくなかったのですが、やっぱりものづくりをしたいという気持ちが沸き上がってきました。

ーものづくりをしようと思ってから、今の会社やプロダクトに行き着くまでの過程についてお聞かせください。

作りたいものはたくさんあったので、まずはアイデアを書き出しました。

その中で、自分がやりたいと思うモチベーションはどこにあるのか考え、私は、「プロダクトやサービスを通してその人が少しでもありのままのその自分に戻れる時間を届けたいんだ」と気づいたのです。

ー数あるプロダクトの中で、なぜアロマキャンドルを選んだのでしょうか。

いろんな商材を検討し、工場に見学に行ったりもしましたがピンと来なくて。最初に出すプロダクトは、自分が一番思い入れがあるものにしようと思ったからです。

デンマークはキャンドルを世界一消費する国で、留学中にキャンドルを灯す機会がたくさんあり、私自身どんどん好きになりました。

アロマキャンドルを灯している時間は無になれるし、リラックスできてすごく落ち着くんですよね。こんな素敵な時間を、もっと周りの人に届けたいなと思い、最終的に決断しました。

自分のご機嫌を取れる時間が少しでも増えるように

ー現在はどんなメンバーと一緒にお仕事をされているのですか?

私以外に、数人の主要メンバーがいます。昨年の立ち上げ期からお手伝いしてくれているメンバーもいれば、アロマキャンドルを作り始めてから関わっているメンバーもいます。みんな私の頭の中にあるものを具体化してくれるので、とても助かっていますね。

ーFLAMME株式会社で掲げている「一人一人が自分のリズムで生きられる社会を」という理念について詳しくお聞かせください。

私もデンマークへ行くまでは割と、決められたレールの上を歩いてきていて、そのレールから外れるのが怖くて……。

今でも周りの目を完全に排除するのは難しいですが、デンマークへ行ってからは少しずつ自分軸でものごとを考えられるようになりました。

私は思い立ったらすぐ行動してしまうタイプなので、会社を辞めるなどの決断が早かったですが、誰もがそうある必要はないと思っています。

ただ、もしそこに辛さや悩みを抱えている方がいたら、例えば私たちのキャンドルを灯して少しでも自分に戻れる時間を過ごしてもらえたらいいなと思っています。たとえ少しずつでも、そんな時間を増やしていくことでこの理念を実現していきます。

みなさんそれぞれが、自分のご機嫌を取れる時間を延ばしていき、ブランドのメッセージである”YOU ARE ALREADY SPECIAL”を感じてもらえるように、ウェルネスブランドとしてアロマキャンドルだけでなく、様々なプロダクトやサービス展開していきたいです。

ーレールから外れるのは怖いと思うのですが、渡辺さんがそれを実行できたのはなぜでしょうか。

会社を辞める選択ができたのは、いろんな働き方をしている方とたくさん会って、「自分もできるかも」「こういう生き方もあるんだ」と思えたからです。

ー渡辺さんはご自身が好きなアロマキャンドルを商品化していると思うのですが、生活と仕事はどのように絡まっていますか?

起業してからは、特に生活と仕事は密接して一体化していますね。自分のやりたいことをしているので、仕事という感覚は全然ないです。と言っても、もちろん日々ハードシングスはたくさん起こりますが。

私も普段から落ち込んだときにアロマキャンドルをつけて、そのときの感情を次の香りに活かしたりしています。私にとって生活と仕事は、常に一緒に重なり合っている感覚ですね。

ー最後に、今後の展望についてお聞かせください。

flammeを通して、プロダクトやサービスを使って下さる方々と関われる時間をどんどん延ばしていきたいです。flammeはウェルネスのブランドなので、アロマキャンドルに限らずいろんな商品やサービスを展開していきたいですね。

ウェルネスを実現するためには多角的なアプローチが必要だと思っているので、色々なプロダクトやサービスを通してみなさんのライフスタイル全般に関わっていけるのではないかと思って、ワクワクしています。

ーアロマキャンドルの次に、どのようなプロダクトができるのか楽しみですね。渡辺さんやFLAMMEの今後のご活躍・ご発展を楽しみにしています!本日はありがとうございました。

取材:山崎貴大 (Twitter
執筆:Moriharu(Twitter
デザイン:安田遥(Twitter