がんばる人の背中を押していく。フリーランスコーチ福井智也の自分と向き合う方法とは

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第742回目となる今回は、フリーランスコーチ・福井 智也(ふくい・ともや)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

大学生活を後悔したくないという想いから海外に行き、帰国後はコーチングに出会い、現在はフリーランスコーチとして活躍している福井さん。自分と向き合うことの大切さを語っていただきました。

現在のコーチングの関わり方

ーまずは自己紹介をお願いします。

皆さんはじめまして、福井智也と申します。現在はフリーランスでコーチングを提供しながら、ウーバーイーツの配達員をしています。具体的にはコーチングでいろいろな方に向けて自分との向き合い方を提供する活動です。

ー仕事内容について質問させて下さい。現在はフリーランスのコーチングという形でお仕事をしているのですよね?

そうですね。現在は企業との業務委託契約を結んでおり、1on1でクライアントさんを1人抱えている状態です。他にも、習慣のサポートでクライアントさんを1人抱えています。

ーコーチングは簡単に説明すると、どんなものですか?

目標達成のためのサポートといえばしっくりくると思います。例えば、起業したい、海外で働いてみたい、などの目標に対して質問やフィードバックを行います。フィードバックを行うことで、目標達成の解像度を上げることができるのです。目標への行動過程を明確にするサポートのことをコーチングと私は定義しています。

ーコーチングをしていて福井さんが良かったと思えることはありますか?

良かったと思える瞬間は2つあります。1つは過去にセッションした方から「福井さんだから変われました」と言われたことです。もう1つはクライアントさんの変化を間近で見れることです。コーチングは継続することで効果があると言われています。1ヵ月に1回の変化を見ていくと、3ヵ月前とは違うような表情や言葉遣いに変化しているのが見受けられます。

ーコーチングでは具体的にどういうサポートをしているのですか?

内容は様々です。普通月1回のコーチングであれば「売り上げを上げたいから壁打ちしてほしい」や「学校の就活や留学関係で言語化を手伝ってほしい」などになります。

習慣化コーチングでいえば、モチベーションを持続させるために、目標に向かって行動するなかで、つまづいていることについてのヒアリングを行います。モチベーションを保つことや、達成感を味わいつつ、挫折しにくい仕組み作りなど、さまざまなサポートをしています。

周りと比べ、後悔の日々の学生生活

ー就活本番前に後悔で苦しんだとお伺いしたのですが、どういったことに後悔を感じていたのですか?

自分の人生を振り返ったときに後悔を感じました。就活前は自己分析や企業分析をすると思います。しかし、自分は大学3年間を振り返ったときにまったく満足できず、とても後悔しました。友人や周りを見ると、海外に行っていたり、企業でインターンを経験していたりしていたのです。

一方で、私も何もしていなかった訳ではないのですが、達成感がまったくありませんでした。このままなにもせずして終わっていいのか、と自分自身に問いました。考えてみると、非常に苦しくて、本当に人生の暗黒期でした。

ー福井さんは大学時代どんなことに取り組まれていましたか?

高校生のときに通っていた塾でチューターとして働いていました。塾では勤務態度が認められ、社員の方が不在の際の責任者を任せていただいておりました。

他には、ひとりで自転車で旅行に行きましたね。旅行は日帰りで大阪から京都や滋賀まで行っていました。学生時代を振り返ってみると、単独行動が多かったです。ゼミの発表会や学業は自分なりにはしていました。しかし、もっとやりようがあったのではないか、と今になって考えており、後悔しています。

ー単独行動をしていた時期も周りの目を気にしたり、周りと協力したりするのは苦手でしたか?

グループには属してはいました。しかし、たまにここに自分が居ていいのか、と不安になるときがありました。私は1ヵ所に留まるのがあまり得意ではないのです。そのため、複数のコミュニティーに属していました。グループには属していましたが、孤独を感じる時期がありました。

ー周りと比較して後悔するとありましたが、どういうものと比較して後悔されていたのですか?

私が経験してないことを経験している人です。周りを見渡せば、組織に属しているメンバーが多かった気がします。バトミントン部の人がいたり、水泳部でバリバリやっていたり、ゼミに本気で取り組んでいる人もいました。

私自身何かに属して3、4年間やり切って卒業することに憧れを感じていました。だからこそ、自分と彼らとの学生生活を比べて、後悔を感じていたのです。素敵な人たちが周りに居て刺激になりました。しかし、同時に苦しみでもありました。

ー後悔を感じ、悩んでいたというのは、家に籠り縮みこむ感じですか?

後悔の時期は一日中後悔を忘れるために寝ていたり、叫んだりすることもありました。気持ちが落ち着かなかったため、叫んで自分の気持ちを表現していたのです。