自己認識をリセットしよう。データサイエンティストの手嶋毅志が語る、本来の自分を見つける方法

本当の「好き」に気付くには、一度自己認識をリセットしてみて

現在の勤務先に決めた理由について教えてください。

博士課程の2年目でたまたま参加したオンラインの勉強会がきっかけで、途上国支援のプロジェクトを動かしている敏腕マネージャーに出会って。どんどん物事を進めていく姿を見て、マネジメントというのはこういうことかと衝撃を受けました。

僕もちょうど大学院で研究をしていく中で、いろんな人を巻き込むことの大切さに気付いて、マネジメントスキルを身に着けたいと考えていた頃だったんですよね。

その人はビジネスの中でマネジメントの力を付けたと聞きました。研究している中では勝手に身につくスキルではないので、僕もビジネスの場でマネジメントスキルを身に着けたかったんです。

そこで、リクルートのカジュアル面談に参加して。事業会社として具体的なサービスを提供している姿を見て、実物をユーザーに提供するときの人の動かし方を知りたいなと思いました。企業側とのフィーリングが合ったので、他の会社はほとんど見ずに決めましたね。

ー今後、手嶋さんが挑戦したいことはなんですか?

将来は機械学習やAIの力を良い方向に活用していきたいと思っています。

今後、ビジネスに注力するか、それとも研究を選ぶかはまだ分からないですね。自分がどういう環境であれば力を発揮しやすいかを見極めつつ、取り組んでいきたいです。

ー最後に、U-29世代へのメッセージをお願いします!

たまには自己認識をリセットしてみてはいかがでしょうか。これまでの僕の人生では、大学時代に一度忙しさから解放されて「本来の自分はどんな活動がしたいのか」を見極めた時間がすごく大切だったと思います。

自分の中でもともと大切にしていることは誰にでもあるはずですが、忙しいと考えにくくなってしまっていて。仕事など、多くの時間を割いているものをいったん0にしたとき、自分が一体何を考えるのか、何を大切にしたいのかが分かってくると思います。どんな人でも一度あらためて考えてみる時間を取れたらいいのではと思いますね。

ーありがとうございました!手嶋毅志さんの今後のご活躍を応援しております!

取材:落合慶太(Instagramr
執筆:ひの
デザイン:高橋りえ(Twitter