「自分のやりたいことに全集中する」複業ノマドワーカー・いとまりのこれまでの挑戦の数々

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第992回目となる今回は、複業ノマドワーカーの伊藤真莉さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯をお話しいただきました。

大学時代にライバー、起業家などの顔を持っていた伊藤さん。会社員生活を経て、複業ノマドワーカーという職業・働き方を選ばれるまでをお伺いしました。

学生起業、会社員を経てフリーランスへ

ーまずは簡単な自己紹介をお願いします。

複業ノマドワーカーの伊藤真莉です。東京大学在学中にライバー活動やミスコンへの出場、インフルエンサーさんと共同で事業の立ち上げ、起業などを行い、大学中退後は旅行系IT企業に就職。その後世界一周をするためにフリーランスになり、この5月に世界一周旅行から帰国しました。

ー現在は複業ノマドワーカーということですが、具体的にどのようなお仕事をされているのか教えてください。

主にマーケティングとキャリアプランナーのお仕事をさせていただいています。

マーケティングのお仕事では、様々な企業さんのマーケティングに伴走させていただいています。特にコンテンツマーケティングが得意です。

キャリアプランナーは、転職やフリーランスを目指している方やキャリアに悩みを持っているお客様のお話を聞き、寄り添ってベストな提案をするお仕事です。私自身も受講生であるキャリアスクールで働かせていただいています。

それらの仕事以外に、世界一周をきっかけにYouTubeで発信をしており、YouTuberとしてPR等のお仕事も最近はさせていただけるようになりました。

ー全く異なるお仕事のように感じますが、それらの仕事を選ばれた理由は何ですか。

好きなことであり、得意なことだったからです。旅行系の会社で働いていた際にコンテンツマーケティングを担当しており、得意分野だと感じていたためフリーランスとしてもその仕事をメインで続けることにしました。

キャリアプランナーの仕事は、学生の頃から「自分らしく生きられる人を増やしたい」という軸を掲げて活動しており、誰かの人生が動くきっかけを自分が作れることにやりがいを感じ、楽しく関わらせていただいています。

YouTubeは、最初は世界一周の思い出を残す目的で始めたのですが、サッカーW杯でのバズをきっかけに登録者数が増え、お仕事にもつながるようになりました。

大学入学後、ミスコン・ライブ配信という新しい世界へ

ー現在に至るまでのお話を聞かせてください。どのような学生時代を過ごされていましたか。

「どうせ受験勉強するなら一番を目指そう」と東京大学を目指して合格。しかし、特に大学でやりたいことがあったわけではなく合格がゴールになっていたため、入学後は遊んで過ごしていました。

転機となったのは、フレッシュキャンパスコンテストという全国の大学1年生が出場するミスコンの案内をTwitterのDMでもらったことです。芸能に興味はなかったものの、面白そうだと感じて挑戦。SNS発信やライブ配信を全力で行った結果、審査員特別賞をいただくことができました。

当時のライブ配信の様子

ー新しい世界への挑戦に、不安はありませんでしたか。

ミスコンに出るということに関しては、中学・高校時代や大学の友人からどう思われるかが一番不安でした。でも悩んでいる以上、やらないで後悔するよりはやった方がいいと思ったことから挑戦することを決意しました。そして負けず嫌いな性格だったので、出場するからには全力でやろうと思ったのです。

ーミスコン出場後はどのような挑戦をされたのでしょうか。

ミスコンの審査の一環でライブ配信をしたことをきっかけに、ミスコン後はライバーとして活動を始めました。

しかしライバーとして活動する中で、ライバーが職業としてまだ確立されておらず、ライバーとしてどれだけ頑張っても社会的な成功につながりづらいことをもどかしく思い、ライブ配信業界を盛り上げるような仕事に就きたいと思うように。

一方で、周りを見渡すと、そのような企業や業界を志望している東大の同級生は1人もおらず、全員が省庁や大手企業志望。自分も、やりたいことは一旦横に置いて、一旦大手企業に就職すべきなのかと思っていました。

そんな中、OB訪問で大手広告代理店で働く社会人の方とお話しする機会をいただきました。そこでライブ配信業界を盛り上げたいという思いを打ち明けたところ、「やりたいことがあるのは素晴らしいことだから、一旦大手企業に就職というまわり道などせず、やればいいと思うよ」と言ってもらったのです。

相手が大手企業の大人なので、他の大人と同じように「とりあえず大手企業に入るべき」と言われるものだと思っていたため、とても驚きました。「やりたいことを仕事にしてもいいんだ」と初めて思うことができたのです。

そう気づいたら、就職を待たずに今すぐにでも動きたくなり、ライバーに寄り添ったライバー事務所を作りたいと考えるように。ただ、ビジネスの経験が全くない自分一人ではできないと感じたため、当時ライブ配信界で有名な存在で、憧れだったゆうこすさんにまずは連絡をとってみることにしました。