「世の中のめんどくさいを効率化する」中卒エンジニア・小野花依がエンジニアと高卒認定試験の二足の草鞋を履くようになるまでの物語

色々なキャリアの人たちが集まって、これまでのキャリアや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。今回のゲストは中卒エンジニアとして株式会社日本暗号資産市場で活躍をされている小野花依さんです。

わずか16歳で「オクリマ」というサービスをローンチした実績を持つ小野花依さん。小学生時代に将棋大会で全国優勝を経験しながらも、中学生で将棋から距離を置く決意。高校に行かず、エンジニアとして働きながら、高卒認定試験の勉強をしているというユニークなキャリアを持つ小野さんのユニークキャリアに到るまでの歩みに今回は迫りました。

 

将棋の大会で全国優勝と将棋をやめた理由

ー本日はよろしくお願いします。まずは小野さんの現在について教えてください。

去年の12月から日本暗号市場という会社に3月までエンジニアのインターンとして入ってたんですけど、3月から週4日の時短社員として入社しました。

週4日エンジニアとして働いているその一方で、今は高卒認定試験に合格するために勉強をしています。

最近では「オクリマ」というサービスをローンチさせて頂いたり、自社のプレスリリースにも携わっています!

ープログラミングと出会う前は、将棋をやっていたとお伺いしたのですが、将棋を始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

幼稚園の年長から小学6年生まで将棋を習っていたのですが、姉が将棋会館に通うようになったので、自分も一緒に通うようになったのが始めたきっかけです。

小学校に通っていた時は、放課後や休日は基本的にずっと将棋付けの毎日でした。

とにかく将棋を指すのが楽しかったので、できるだけ毎日指し続けたいなって。

その甲斐もあって全国大会の小学生の部で優勝することもできました。

ー全国優勝はすごいですね!中学に入ってからはなんで将棋を続けなかったんですか?

はい。中学に上がった段階で、将来棋士を目指すのは自分の中では違うなと思い始めたんです。

一旦将棋から離れようと思って、将棋を指すのであれば、趣味程度にしようと決めました。

自分の親に報告した時は、「良いんじゃない」って感じだったので、潔くやめる決断ができて良かったです。

 

学校教育の教育システムに疑問を持ち始めた中学時代

ー小学生の時は充実した生活を送られていたと思うんですけど、中学生になってからの生活はどうでしたか?

うーん、あんまり良い思い出はないですね。休み時間が楽しくありませんでした。友達はたくさんいたんですけど、自分の中であまり楽しくないという思いがずっとあったのは確かです。

ー中学生になって、学校の教育システムに疑問を持つようになったきっかけはなんだったんでしょうか?

小学生の頃は将棋もありましたし、学校が楽しかったので、何も疑問に思わなかったんです。

でも中学生になって、環境の変化からか凄くメンタルが不安定になってしまって、、、

校則で生徒を縛って、生徒全員に同じ格好をさせたり、生徒が学力や生活態度で評価される環境がすごく苦痛に感じてしまいました。

学校がなくても普通に勉強ができてましたし、だから「なんで私は毎日集団で勉強しなきゃいけないんだろう」みたいな。

中学1年の終わりぐらいから「勉強するぐらいなら家でもできるし、学校にわざわざ行く意味ってなんなんだろう」って、思うようになったのがきっかけです。

「学校に行かない」という選択もできたんですけど、その選択をしなかったのは、「義務教育」というシステムがあったからなんです。

「義務教育でみんなも学校に通ってるし、私も通おう」となんとなく学校に通い続けていました。

ー小野さんは中学を卒業して、高校に進学する人がほとんどの中で、「高校に進学しない」と決断をされてしますよね。「高校に進学しない」と決めたきっかけってなんだったんですか?

中学三年生の時の話なんですけど、私が進学するかどうか悩んでいた時に、母から「通信制も良いんじゃない?」って提案してもらいました。その時に「高卒認定試験」の存在を知ったのがきっかけですね。

「高卒認定資格」を取れば、大学に行けることを知って、「わざわざ集団で勉強する必要もないな」と思うようになりました。

うちは恵まれていて、親が塾の先生なんです。もし勉強でわからないことが出てきた場合は、親に聞けば良いので、自宅でも勉強ができる環境が整っているんですよ。

だから、思い切って高校に進まないという選択をしました。

 

ー素敵な親御さんですね。多くの親は「我が子のためだ」って言いながら、進学を勧める人が多い中で、小野さんの意思を尊重しているってことが今のお話から感じられたんですけど、やりたいことは意思を尊重してくれる家庭なんですか?

そうですね。昔から私のやりたいことを挑戦させてもらえる環境にいました。将棋をのびのびとやらせてもらったのも、両親のおかげですし、本当に感謝しかありません。

とはいえ高校進学の時だけはいつもと違って、最初は「高校に行かない選択」を両親に猛反対されました。。。

でも最終的には「私に任せる」って言ってもらえて嬉しかったです。その結果、高校に進学せずに、学校教育のしがらみから全て開放された気がしました。

 

アルバイトと勉強の両立。プログラミングとの出会い

ー中学を卒業してからどんなことをされてたのですか?

飲食店でアルバイトをしながら、とにかく勉強ばっかしてました。友達の数がかなり減ったので、影響されることが少なくなったんです。

周りの影響を受けなくなったことがきっかけで、いろんなことを始めてみようかなと。プログラミングを始めたのもそれの1つでしたね。

 

ープログラミングはどういう経緯で始めようと思ったのですか?

家で父親と話しているときに、「最近プログラミングが流行ってるらしいね。プログラミングを始めてみたら?」と言われました。

その当時はなんでもやってみよう精神があって、その1つとしてプログラミングを始めてみようかなと。

でも具体的なことは何も説明されなかったんですよ。何から始めたら良いのか全然わからなかったので、とりあえず近くにある書店で「Ruby」の本を買いました。

書籍で学習を始めてみたら、思ったよりも楽しくて、1日8時間ぐらい勉強するぐらいのめり込んでいる自分がいたので、びっくりですよね。

 

ー1日8時間も勉強するのはすごいですね!プログラミング学習は独学だと挫折する人がほとんどなんですけど、どのように勉強していたのですか?

「teratai」という簡単に質問ができるサービスを利用してました。

最初に買った書籍の中でわからない箇所が11箇所ほどあったのですが、「teratai」で質問して、疑問点を解消させていったって感じですね。

でも質問してもわからない箇所が3箇所ぐらいあって、、、当時はググる力もなかったので、どうしてもわからなかったら一旦置いて、次に行くって感じで進めていました。

 

ープログラミングを学習して、実際にプログラミングができるようになるまでどのぐらい時間が掛かったのですか?

私は今でもプログラミングができるとは思ってないので、まだできる段階には全く到達していないです。だからもっといろんなことを学習して、できる幅を増やしていきたいですね。

 

「Twitter転職」でバズを起こし、そのきっかけで日本暗号資産市場と出会うことに

ー日本暗号資産市場との出会いはなにがきっかけでしたか?

プログラミングの学習を始めて、3ヵ月が経とうとしたタイミングで、当時「Twitter転職」ってタグが流行っていたんです。

「今16歳なんですけど、エンジニアとして働けます」という投稿をしたら、たくさんRTされて見つけてもらいました。バズってこんな感じなのかぁって感じでしたね。

Twitterで知り合った中の1人から紹介してもらって、一度面談をさせていただきました。面談の場所はオフィスではなく、まさかのカフェでした。普通の会社はオフィスがあると思っていたのですが、オフィスがないってところが1番びっくりしました。。。

実際に事業について熱く語っていらして、すごい熱意のある人だなって印象を受けたんです。「ここで働きたいと」感じたので、「ぜひ入らせてください」という形で自分からお願いして、入社しました。

 

ー代表さんの熱意に惹かれたのですね。学業との両立が大変だと思うのですが、実際どうですか?

勉強自体の時間が減ってしまうので、学業との両立が難しいですね。「プログラミングを独学で勉強したい」って気持ちと、「高卒認定試験」の勉強の時間に充てたい気持ちがあったので、現在週4日間稼働してます。

だから基本的に暇な時間、休憩時間などを参考書や単語帳を開いて、勉強時間に充てています。

たまにプライベートで、友達と出かけたりもするんですけど、プログラミングが好きすぎて、家にいるときもずっとプログラミングをしちゃうんですよ。。

プログラミングに出会ったのが父親がきっかけでしたので、本当に感謝しかありません。

ー日本暗号資産市場について教えてもらってもよろしいですか?

日本暗号資産市場は、ユーザーから箱を受け取って、それを芸者専用の市場で売るという会社。ユーザーから箱を受け取る「オクリマ」というサービスを現在開発しています

「オクリマ」というサービスは箱を受け取って、受け取った料金をお渡しするという買取サービスを開発しております。そのほかにも会社の業務効率に役立つスラックのボットの開発をやっていて、私はシステム開発と後方でプレスリリースの作成に携わっています。

 

ー日本暗号資産市場でのお仕事は楽しいですか?

弊社は「ICS」という組織を採用してまして、緊急事態にも対応できるように、部署に仕事を振るのではなく、1人ひとりに仕事を振る形なんです。

だから、今いる部署以外でも自由に仕事ができまして、「この部署が気になる」と思ったら、そこにジョインできるのがすごく楽しいですね。

 

世の中のめんどくさいを効率化する

 

ー「オクリマ」は小野さんのアイデアだったのですか?

そうですね。どうやったらうまくいくかなということは普段から考えていますので、そこから生まれたのかなと。

私もフリマアプリに出品しているんですけど、実際に使ってみたら、出品もめんどくさいし、発想もめんどくさかったので、外注できるサービスがないかなと思ってたら、「あ、うちの会社で作ればいいじゃん」ってなりました。

 

ー手数料無料、回収も無料、最短0日で売り上げが確定する便利なサービスだなと思うんですけど、どうやって販売手数料無料を実現しているのですか?

お客様の商品を売る過程で業者専用の市場がありまして、その一連の過程の中で古物商の方から手数料を得ているので、ユーザーから手数料を取らない形を生み出すことに成功しました。

 

ー生まれて初めて発想したサービスが、世に出た時はどんな気持ちでしたか?

「サービスが徐々にできていくな」って気持ちと、「サービスの発展によって徐々に会社が大きくなっているな」って気持ちのふたつが込み上げてきました。

まだまだ発展途上のサービスなので、もっと良いサービスにして、出来るだけ多くの人に使ってもらえたら嬉しいです。

 

ー現在エンジニアと高卒認定試験の二足の草鞋を履いている小野さんは、今後はこんなことに挑戦してみたいということはありますか?

大学に行こうかなと思っています。ただ普通の受験は考えてなくて、AO試験か通信制の大学に行こうかなと。

大学で総合的にいろんなことを学びたいので、どこの大学に行きたいっていう希望は今のところあんまりないんです。プログラミングは情報学科ではなく、実践で学びたい気持ちが強いので、大学で学ぶことは今のところ考えていません。

とにかく大学で総合的にいろんなことを学びたいなと。

今後具体的に学びたい分野が出てくるかもしれないんですけど、現在は特定のことを学びたいというわけではないんです。

あともっと自分の技術を向上させていろんなサービスを作りたいですね。うちの会社は仮想通貨を扱っているので、そこで得た独占技術を用いたサービスを作りたいと思っています!

 

ーエンジニア1年生で自分でサービスを生み出している小野さんの今後がますます楽しみですね!本日は貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました!

 

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取材:西村創一朗(Twitter
執筆・編集:サトウリョウタ(note/Twitter