Shinker代表・曽根田光に聞く、学生時代に学べる「チームビルディング」

様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第938回目となる今回は、株式会社Shinker 代表取締役の曽根田 光(そねだ・ひかる)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

幼いころから、家業の花屋を手伝っていた曽根田さん。人とのコミュニケーションや商売に自信があり、学生時代から起業に興味を持っていたそうです。大学で、サークルを部活動に昇格させた曽根田さんに、組織を強く大きくするコツを聞いてみました。

家業は花屋!顧客目線と事業者目線を持つ中学生だった

ー早速ですが、自己紹介をお願いいたします。

株式会社Shinker 代表取締役の曽根田光と申します。2022年10月に設立したばかりの株式会社Shinkerは、インターネット広告が得意なWebマーケティング会社です。静岡を拠点に、地方の活性化をサポートしています!

事業内容が気になった方は、ぜひ弊社HPをご確認ください。

私自身は、学生時代から起業を意識していました。行動を続けること10年…。ようやくスタート地点に立つことができました。これまでに得た経験や知識をフル活用して、荒波を越えていきたいと思います!

ー会社の設立、お疲れ様でした!学生時代から起業を意識していた理由は何ですか?

人とのコミュニケーションや商売に自信があるからです。実は私、3歳から商売に関わっていて(笑)。幼いころからずっと、家業の花屋を手伝っています。

ー3歳から商売ですか!具体的には、どういったお仕事をしていましたか?

最初は、花から葉を除去する単純作業や店内の掃除、使用する花が決まった花束の準備です。

ノルマが終わらないと宿題も習い事もできなかったので、効率的に働く癖が身につきましたね。兄妹と役割分担をしたり、手間のかからない方法で掃除をしたり…。

中学生になって店番を任されてからは、お客さんの要望に合わせた花束に値付けするように。お客さんの表情を見ながら、花束のボリュームや価格を調整していました。顧客目線も事業者目線も持っているこどもだったのです(笑)。

大学の部活動で気づいた、組織を強く大きくするコツ

ー3歳から商売に関わっていて、自然と起業を意識したのでしょうか?

まっすぐに起業へ向かってきたわけではないです。やりたいことがない自分に焦ることもありましたから。

高校生のとき、理数系科目が得意で理系を選択しました。かといって、周囲の理系学生が志望する、研究色の強い学部には心惹かれず…。高校の先生が勧めてくれた、静岡大学の教育学部に進学しました。

私にとっては、すごく良い進路でした!大学に入学してから、やりたいことを探せたので。

ー教育学部といえば教員免許取得のイメージがありますが、いろいろなことに挑戦できる環境だったのですね!

私が選択したのは「ゼロ免課程」と呼ばれる、教員免許取得が任意のコースです。時間の使い道を自分で決められるので、進路に迷う学生のひとつの選択肢になるのではないでしょうか。

ー学生に教えてあげたい選択肢ですね。曽根田さんが自由度の高い環境で学んだことは何ですか?

1番はチームビルディングですね。

大学に入学してすぐに、アルティメットのサークルを立ち上げました。アルティメットは、フライングディスクを使用したマイナースポーツです。成果を出し続けることで、最終的に部活動に昇格しました。

ー部活動への昇格は、大変だったかと思います。組織をまとめながら大きくしていくコツはありますか?

会社経営にも共通する、2つのコツがあります。

1つめは、明確なビジョンを示して、共感する仲間を集めること。サークルから部活動に移行するタイミングで、多くの人が去っていきました。ゆるく楽しむ目的だったのに本気の練習を要求されたら、当然辞めますよね(笑)。

最初に目線を合わせておくことが、組織の一体感の醸成につながると考えています。

2つめは、人に任せること。部活動を作っておいて、海外留学した私(笑)。留学から帰ってくると、後輩の後輩が入部して、より良いチームになっていました。

誰かが難しい仕事をたくさん抱えるよりも、仕事ができる人間を増やしていくほうが、組織は強く大きくなると実感した瞬間です。今でも、人に任せることをすごく意識していますね。