バラバラだったスキルセットがひとつになった瞬間

ー川原さんは2018年に筑波大学に編入されました。どのような経緯や意図で編入されたのでしょうか?
機械工学の勉強をしていましたが「このまま大学4年間を過ごしてどこかで就職するのではおもしろくないかもしれない」と思ったのです。もっと違うことを勉強したい、より違う環境に身を置きたいと思い、筑波大学の知識情報・図書館学類に編入を決めました。
ー筑波大学に編入後、何か出来事はありましたか?
編入した年につくばにあるコワーキングプレイスのスタッフになりました。イベントの企画運営や撮影に多く携わったほか、つくばのコミュニティーFMディレクターの仕事、つくばの宇宙ベンチャーで事業開発や広報のスタッフといろいろなことをやっていました。
忙しくも充実した日々でしたが、突然コロナウイルスが流行してしまって。
コロナ禍によって人が集まらなくなったことで、何か違う届けかたをしなければいけないと思うようになり、ライブ配信を始めました。そのときに「今まで自分ができていたことが、すべてここに集まっている」と気づいたのです。
ー「すべてここに集まっている」というのは、具体的にはどのようなことでしょうか?
今までやっていたコンテンツにラジオDJの音響経験、フォトグラファーとしてのカメラの経験。それぞれ別々にやっていたことが、コロナ禍のライブ配信ではとても大きな武器になったのです。
企画を持っている会社と配信のスキルを持っている僕がコラボすることで、様々な会社から案件をいただくようになりました。
必要なスキルセットを持っていなければ起きない偶然だったと思います。コロナウイルスが流行したころ、誰よりも早く「オンラインの時代が来る」と決断をしていました。
情勢の認識と決断の早さ、スキルセットの余裕があればどのようなシチュエーションでもなんとかなると思える体験をしたと思います。
ー意図してではなく、気づいたらそれぞれのスキルがひとつに繋がっていたのでしょうか?
はい。前々からこのスキル同士がつながると思ってやっているわけではありません。ただやっていないことには、どのスキルもつながらないとも思うので、もっとわがままに自分の引き出しを増やしていくべきだと考えています。
変わりゆく環境に対応するためにたくさんのスキルを備えておくこと。誰かの挑戦を応援すると同時に自分の小さな挑戦もやめてはいけないと実感しました。
現在は次のアクシデントに対応するために準備中

ー今後についてお聞かせください。
現在は次の大きな変化に対応するための準備をしています。どんなスキルセットを自分に増やしていくか。スキルがないままでは戦略を描けないので、いまはとことんチャレンジしてみるしかないと思っています。
ー川原さんの行動や多様性はたくさんの人に伝えられるものがあると思います。最後に、10代や20代の方にメッセージをお願いします。
立ち止まって考えていても何も進まないと思います。やるという行為はとてもハードルが高いことかもしれませんが、自分にはできないという思考をしてしまって立ち止まっているのはもったいないことだと思うんです。
心のどこかに「そんなことできるはずがない」と思っている自分がいるのであれば、どうかそれを押し殺してください。
人間には、大して能力の差はありません。差があるとするのであれば、それはやったかどうかの差だと思います。それぞれのポテンシャルは変わらないので、やれば必ずできると思っています。
できないと思う自分を押し殺して「自分にできないはずがない」と思い聞かせてやってみてください。
ー本日はありがとうございました!



