校外活動で視野が広がる
ー帰国後はどう過ごされていたのでしょうか？
帰国後は、留学生や企画に携われるサークルを探しました。そこで、「静岡県留学生等交流推進協議会」の実行委員は、静岡県庁・静岡県内の企業・大学生と一緒に、交流イベントやバスツアーを企画・運営できることが分かりました。
私が通っていた大学だけではなく、静岡県内の他大学の方も所属していた団体です。今度は自分だけではなく、皆んなで企画をして作り上げる体験がしたいと思い、応募しました。
そこでイベント企画をするうちに、静岡県の魅力を再認識しました。
ーどのようなイベントやツアーを企画されていたのか教えてください。
印象に残っているのは、静岡県庁は「静岡県の地域活性化をしたい」、企業は「サービスや商品の魅力をもっと発信してもらいたい」、学生は「SNSを使ってPRをすることで、少しお得に体験したい」をかなえるバスツアーです。
また、1泊2日の合宿型交流イベントなども企画しました。留学生と英語を学びたい大学生や、いろいろな人の話をたくさん聞きたい学生を集めたイベントです。
例年と違う企画を盛り込んだ結果、イベントで様々な価値観を吸収できたと好評でした。改善思考から生まれた行動は、好転につながることを実感し、大きな達成感を得ました。行動力のある素敵な仲間に出会えたことは、私の財産です。
ー地域活性化やサービスの発信に関わる仕事がしたい、と思われたきっかけがあれば教えてください。
海外で授業をした経験や静岡県でイベント実行委員をしたことで、企画を考えることが好きなんだなと改めて気が付きました。イベントの企画をするなかで、地域活性化やPRに関する興味がわいてきました。
それから、「他の地域は、どういうことで地域活性化をしているんだろう」「PRに携わっている会社は、どういうサービスを提供しているんだろう」と検索をし、聞いた話を参考にしながら自分の将来を模索しました。
地域活性化やサービスのPRに携われる、培われた自分の強みである司会やプレゼンテーションの経験を活かせる仕事をしたいと思い、就職先を探しました。
伊豆から地域や企業の魅力を届ける
ーその後は就職されたのですよね？
静岡県の会社に就職して、地域活性化やマーケティングに関わる営業の仕事をしています。出張で静岡から、東京・大阪・福岡などを行き来する生活でした。
そこからコロナ禍になり、オンラインでの対応がメインに変わっていきました。私はそのまま大好きな伊豆に残って、リモートワークをしています。
会社に入ってからは、数字に基づいた結果を残す重要性を実感しています。マーケティングに関するウェブ解析士などの資格を取得して、地域やサービスの魅力について、解析データや数値を使った説得力のある提案ができるようになりました。
デジタルスタンプラリーを活用した地域活性化や広告施策など、学生時代に思い描いていた仕事ができて幸せです。
学生時代のイベントの結果は、感謝の言葉がメインでしたが、仕事では感謝の言葉だけではなく、施策結果の数字での評価も重要視されることが、変わったところです。
会社で、第23期ベストパフォーマンス賞を受賞しました。営業施策を提案する場があり、評価が良ければ実行させてもらえる環境で、やりがいを感じています。様々な新規開拓方法を実行し、受注できたことが受賞につながったと思っています。
仕事を評価していただいたことがうれしくて、賞状を大事に飾っています。
ー本業以外にも活動をされているそうですね？
趣味でイベントの企画をしています。学生時代からイベント企画側をやっていると、地方で似たような活動をしている仲間とのつながりができました。
その人たちから「伊豆に遊びに行こうかな」「合宿やってよ」という話から始まり、30人ぐらいで伊豆を満喫してもらうイベントを開催しています。
伊豆半島は、海の幸が美味しいところです。皆んなで朝から地引き網漁をして、魚を食べて温泉に入り、夜は語る企画をしています。
私のつながりを生かして、都会では体験出来ないことを組み合わせて企画することが楽しいところです。皆んな大満足で帰っていきます。
ー今後挑戦してみたいことはありますか？
仕事もプライベートも、「榊さんだから」とお声がけいただく機会を大切にしたいです。
学校やサークル、会社も含めて、肩書きがあったからこそできたことがたくさんあり、今までたくさんの人に助けられてきました。私も感謝の気持ちを大切にして、周りに貢献できるような人になりたいと思います。
振り返ってみると、いつもわくわくするほうを選ぶと、自分の人生のプラスになる出来事がありました。いつでもそういうチャンスをつかめるようにしたいです。
ー最後に読者の方にメッセージをお願いします。
私が大好きな言葉は、「人生に迷ったとき、わくわくするほうを選ぶとツイていることを引き寄せる」です。
誘われたら基本的には断らずに、たくさんの人と対話をすると気づきがあります。
また、自分自身が好きなことや今後やっていきたいことを発信すると、ロールモデルとの出会いを引き寄せます。そして、様々な素敵な経験ができると思っています。
自分からポジティブに行動して、素敵な未来への第一歩を踏み出しましょう！
ー素敵なお話をありがとうございました！榊美代奈さんの今後のご活躍も応援しております！
取材：岩津立樹（Twitter）
執筆：後藤ちあき（Twitter）
デザイン：高橋りえ（Twitter）
