様々なキャリアの人たちが集まって、これまでのステップや将来への展望などを語り合うユニークキャリアラウンジ。第803回目となる今回は、藤岡 和也(ふじおか かずや)さんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。
学生大家として不動産投資をしつつ、起業家としても活躍する藤岡さん。学生時代のエピソードや、不動産投資を始めた経緯、今後の展望などについてお話していただきました。
大学生の不動産投資家!異文化に触れられる海外旅行が趣味
ー簡単に自己紹介をお願いいたします。
藤岡和也と申します。18歳の時に中小企業向けの会社を起業し、19歳で不動産投資を開始しました。現在大学3年生です。
ーなにか趣味はありますか?
不動産以外にも、いろいろなことが好きです。先日は、1ヶ月かけて世界半周旅行に行きました。コロナ禍になってから足が遠のいていましたが、最近は行きやすくなりましたね。ずっと日本にいると、新しいアイディアが出にくくなるので、海外の価値観に触れることも重要だと思います。
今回はインドの少数民族に会うなど、危険な旅行をしてみました。世界には、まだインターネットサービスが使えるようになったばかりの人もいるので、そういう人たちの気持ちも考えたサービスを開発しなくてはと思わされました。
ー不動産に関してはどんなことを考えていますか?
株は、全てのニュースの流れを読んで投資先を探しますが、不動産は知識の歪みがあって、全ての人が同じ情報を得ることができないと思います。例えば、住居用の新しい物件を扱っている方は、中古物件に関してあまり知らないなどの歪みがありますね。
どの業界でも歪みはあるのかもしれませんが、ビジネスにおいては、一見関係ない業種の知識も得ることが大事だと思います。
知的好奇心いっぱいの学生時代。15歳でシリコンバレーへ
ー幼少期の頃はどんなお子さんでしたか?
小学生のときは、なかなか学校に馴染めなかったです。周りはポケモンなどが好きな中、自分は歴史やニュースで見聞きしたものに関心がありました。興味が周りとは違うことに、疎外感がありましたね。
このモヤモヤを解消してくれたのは、人と関わることではなく読書でした。母方の祖父母の家に本がたくさんあって、小学校2〜3年生の頃には、レミゼラブルなどの本を読みに行きました。知的好奇心が満たされてワクワクしましたね。
ー中学生時代はどうでしたか。
中学生になっても協調性はなかったですね(笑)。そんな中でも「部活に所属しないとおかしい」との空気に従って、3年間、100人くらいが所属するブラスバンドに所属してはいました。つらかったですね。
そんな中、両親が不動産投資を始めたので、興味を持ち始めました。当時はどうしてみんな古い家に住むんだろうと思っていたのですが、両親から不動産投資について「世に出回っている物件自体が市場になっていて、妥協点で価格が決まり、みんな納得して住んでいるんだ」と教わり、市場の仕組みに納得しました。
情報は、両親が勧めてくれた本や経営者の本から得ていましたね。周りとの関係性構築よりも、自分の知的好奇心を高めることの方が大切でした。
ーその後、世界に出る転機があったそうですね。
15歳の頃、市のイベントでシリコンバレーに行くことになったんです。事前の研修でグループディスカッションがあって、時事ネタに詳しい同期とも出会えました。今までなかなかいなかった、自分と話が合う人に会えて嬉しかったですね。
いざシリコンバレーに行くと、自分の世界の小ささを感じました。日本の企業との違いを感じたり、ベンチャー投資家もいることに気付いたりしました。
2016年あたりに日本進出したPlug and Play というコワーキングスペースを見に行ったとき、起業家の人たちがそこで開発している姿を見ました。小さなベンチャーから、大きなものではDropboxまでが開発しているコミュニティに、自分としては衝撃を受けました。
シリコンバレーに行くまでは世界を意識したことがなかったので、大きな転機になりましたね。その後、世界とつながるために仮想通貨を始めました。
ー世界とつながるためとは、どういう意味でしょうか?
仮想通貨はインターネット上で国を問わず利用できる通貨で、価値がボーダーレスになるものです。例えばアフリカの学校を作ることにも、仮想通貨を使って投資ができるんですね。
自分も数万円から始めてみたものの、結果的には損してしまいました。
実際に触れてみて、仮想通貨は完全にエンジニアの世界だと感じました。また、経済学の視点も大切で、チャートを読み取る力も重要だと感じました。今後、経済学を勉強していこうと決めるきっかけになった出来事ですね。
投資を学ぶ上では、元となる経済学を知ることが最も確実だと考えています。初めから誰かのノウハウを学んでしまうと、その人の主観に動かされてしまうリスクもあるはずです。