3ヵ月で退職!旅人×フォトグラファーに転身した理由

大学卒業後は、新卒入社できるのは1度きりと思い、まずは会社員を経験するため地方のテレビ局に入社しました。でも、とりあえず3年は会社員を続けるぞと意気込んでいたのですが、3ヵ月で退職してしまいました(笑)。
ー想定とは大きくずれましたね(笑)。早々に会社員としての働き方はご自身に合っていないと気づかれたのでしょうか?
そうなんです。仕事内容や職場環境も素敵だったし、お給料も良かったんですが、会社員という働き方が合わなかったようです。退職後は、大学時代に趣味で始めたカメラを使ってフリーのフォトグラファーになりました。
理由は、旅しながらカメラで撮影している写真家の方がかっこよかったから……。 完全に形から入ってロマンを追い求めるタイプですね!とはいえ、フリーランスで食べていくにあたりカメラ以外にもいろいろ挑戦したんです。
やってみたらできることはたくさんあったのですが、熱しやすく冷めやすいタイプなので続きませんでした。結局、おもしろいなと思った旅とカメラが残ってるんですよね。
ーいろいろと試行錯誤されて適性が見つかったのですね。しかし、いきなりフリーランスで独立するのは大変だったと思いますが、振り返られていかがですか?
独立して初めに思ったのは、自分は社会的にとても弱い存在だなということです。今まで会社員や学生という鎧を着ていたのに、急にすっぽんぽんになって初期装備の状態で社会に出てしまったので。
フリーのフォトグラファーとしてうまく稼いでいける妄想をしていたけれど、意外と自分は弱くて思ったようにうまくいかない現実を突きつけられました。その後、トライ&エラーを繰り返す期間が半年ぐらいあり、失敗もたくさんしましたが、その分学びは多く、自分のために努力するやりがいを感じましたね。
ーアルマさんは、とてもまっすぐで生き方さえも旅人気質なんだなと感じます。
2度目の日本一周 旅が日常化したから見えた面白さ

ーフリーランスになってからは旅を順調に満喫されたのでしょうか。
それが……コロナウイルスの流行で計画が狂ってしまいました。計画では2018年に独立してお金を貯めた後、2020年4月に世界一周に乗り出すつもりでしたが。万全に旅の準備が整った頃、足止めを食らってしまって……。
ゲームに例えると攻撃のゲージを溜めにためて、大技を繰り出そうとしたのに不発に終わったという心境です。旅への欲求が発散できずしんどかったですね。
ーそれはたしかにしんどい……。着々と準備していたのに。
そうなんです。しばらくはSNS上の交流で紛らわしていたのですが、やっぱり旅したい気持ちが沸々としていたので、コロナの影響が少し緩和してきた2021年に「もう1度日本一周しよう」と思い立ちました。
ー2度も日本一周!旅人ではない私目線では日本一周と聞くと不安が大きいのですが、そのバイタリティはどこから来るのでしょう。
1度目のときは単純に、「日本一周した」と周りに言いたくて(笑)。なんかかっこいいでしょ?でも、その路線に乗ってみると、意外と旅人の多さに気づいたので、自分が旅していることは特別なことではないなと感じました。「5度も世界一周した」という強者もいましたしね。
だから、やってみたら意外と誰でもできること。例え初めてのことでも両足突っ込んでみたら不安はなくなるんじゃないかなと思います。そんな経験から、2度目の日本一周は僕からするとイージーモードだったんです。一度プレイしたゲームをフル装備でセーブしたまま始められるので!
ーなるほど!たしかに!一度踏み入れたことのある領域ですものね。では、1度目の旅との違いはどのようなところにありましたか?
2度目は以前の日本一周で出会った人との再会、「あいさつ回り」が目的でした。大学3年生以来6年ぶりの再会だったので、みんなの変化を感じましたね。例えば、コロナをきっかけに働き方を変えた人など。
土地の変化もありました。東北の原発の影響があった場所にも今回は訪れることができましたし。懐かしさもありつつ、よい意味で変化していてどこかパワーを感じましたね。
ー再会の旅ではまた違った楽しみ方ができたのですね。アルマさんにとって、旅の面白さとはどのようなところにあるのでしょうか?やはり非日常であることが魅力なのでしょうか?
今の僕の感覚では旅は日常です。一般的に人間は非日常を追い求める生き物らしいので、旅に求めるものは刺激だと思いますが。最初は僕も刺激を求めて楽しんでいましたが、旅しているのが当たり前になり、ある日を境に日常に変わりましたね。
日常化したからこそ、いろいろなご縁がつながって面白みが増していったんだろうなと振り返っています。

ーでは、旅そのものが日常であり人生なのですね。興味深いです。最後にアルマさんが今後やりたいことについて教えてください。
1つ目は、まだ行ったことのない国へ行くことです。また、ゲームに例えてしまうのですが、僕にとって日本はポケモンのマサラタウンなんですよ。自分がゲームの主人公だとすると、攻略のフィールドは世界地図の面積に当たります。
せっかくゲームを買ったのに日本にとどまっているのはもったいないので、もっと探検してまだ行っていないエリアを攻略したいと思っています。こうしたいと思ったことはとりあえずやってみる。今までもずっとそうしてきたし、これからもそんな風に楽しみたいですね。
2つ目は、世界にもっと旅人を増やしたいなと考えています。これは僕が旅を続けている理由にもなるんですが、「旅人が増えたら世界はちょっと優しくなるよね」と本気で思っています。
誰かが、僕のように旅人として生きている人を知り、こんな生き方もあるんだと感じて、旅してみたいなと思う人が増えるといいですね。
ーありがとうございました!アルマさんのように旅とゲーム脳を取り入れると物事の視点が違って見え、おもしろいだろうなと感じました。アルマさんの今後のご活躍を応援しております!



